目は口程に物を言うということわざがありますが、ひとも犬も目は顔の中心となります。

ただ犬が人間と違うのは、目の周りに多くの毛が生えているので、目やにや涙によって目頭の毛の色がすぐ変わったり、目やにでガビガビとしたり、時には皮膚炎を起こします。

特に毛の色が薄い犬はこういった涙やけが非常に目立つようになります。

涙やけは犬自体にはあまり影響は出ないものの、飼い主様にとっては非常に悩ましい限りです。

今回は往診医として、涙やけの治療や対処法などをご説明したいと思います。

まずは顔の周りの毛を短くする

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多くの犬種で、目の周りの被毛が伸びることで、目を刺激し物理的に涙の量が多くなり、かつ毛が長いために涙が被毛に絡まりやすくなることで、涙やけが悪化します。

こうした場合は目周り、特に鼻先から目の下にかけての被毛を定期的に短くすることをお勧めしますが、飼い主様が自宅で切るのは非常に困難だと思います。

往診でもできる処置内容ですので、毛が長いなと思ったらご依頼してみてもいいかもしれません。

目薬を使用してみる

目薬を頻回に点眼するのもある程度効果はあります。

ある程度と言ったのは、結局のところ目の周りのケアも同時にしていかないといけないので、目薬だけで涙やけが治ることはあまりありません。

ただご自宅でできる簡単な処置なので、やっておくことに損はないと思います。

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鼻涙管の洗浄を行う

昔からよく言われるのですが、鼻涙管と言って目から鼻につながる涙を吸収する管があるのですが、その管がつまってしまうと涙やけが多くなると言われています。

あくまでも個人的な経験上の話ですが、鼻涙管を洗浄すると1日、2日はいいのですが、またすぐに元の状態に戻ってしまうことが多いと思います。

そのため最近ではあまり洗浄をすすめる獣医師も少なくなりました。

もちろん往診でも洗浄は可能ですが、犬の性格にもよりますので、事前に相談して頂くといいと思います。

逆さマツゲを抜いてみる

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逆さマツゲとは、目の周りに生えているマツゲのうちで、眼球を刺激する可能性があるマツゲのことを言います。

シーズーなどの犬種の様に目に見えて太いものもあれば、トイ・プードルなど顕微鏡でないと見えないレベルの細いものまで多様にあります。

こういった逆さマツゲを抜くと、目頭の管理もしやすくなり、涙やけが改善することは多々あります。

目にかぶっているマツゲが非常に多いようであれば、一度ご相談いただけるといいと思います。

それでもだめなら食事を変えてみる

個人的な意見で言えば、涙やけの原因はほぼ食事にあると思います。

特にドッグフードに含まれている資質は時間がたつと酸化され過酸化物質と呼ばれるものに変化するのですが、この過酸化物質は体にとって非常に有害なものです。

過酸化脂質は人よりも体脂肪の多い犬は非常に影響を与えやすいと言われており、特に骨格の小さい小型犬は非常に多くの悪影響が出ると言われています。

過酸化脂質は口の中に入った時に鼻涙管などを伝わり炎症を起こし、涙やけを著しく悪化させます。

涙やけに困ってらっしゃる飼い主様によくお伝えするのですが、本気で涙やけを治すのであれば2カ月手作りで食事を与えてくださいとアドバイスします。

手作りが完全にすべてのものを除去できるわけではないのですが、新鮮な食材を食べるという意味では、ドッグフードよりも非常に質が高い食事になります。

また栄養価の調整も、今やネットの某有名レシピサイトにも多くのものが載っていますので、作り方も簡単にわかります。

https://www.secondselect.vet/695

ただ、非常に手間がかかるため、ほとんどの飼い主様が実行することはできません。

ですので、代価案としては、ドッグフードの封を開けたら、最初にフリージングバッグなどに小分けにして、密閉して保存することをお勧めします。

これであれば手軽でかつそれなりの効果が出るとは思うので、早速実践してみてはどうでしょうか。

まとめ

以上のことは、当然往診でも可能な治療となります。

もちろん、基本的には飼い主様の日常のケアが肝となるわけですが、飼い主様だけで、目の周りを消毒したり、顔周りの毛を短くしたりすることは困難だと思います。

そんな些細なものと思わずに、だからこそ往診をご依頼していただくのがよいかとも思います。

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