このブログではいままでに往診について色々書いてきました。
往診専門の動物病院は決して特別なものではなく、診察される対象が動物ということを考えるのであれば、往診には様々なメリットがあるので、できればメジャーな診察スタイルになってもいいと思います。
とは言いつつも、まだまだ往診動物病院の認知度も低く、依頼する敷居も高いのが現状ですし、往診料金もばかにはならないので、そう何回も頼めるものでもないかもしれません。
今回はせっかく往診を依頼した時に、メインの用事の他に、ついでに頼んでおきたいこと、もしくは頼まれることが多いことをご説明したいと思います。
お手入れ
割とついでに頼まれることが多いのがお手入れです。
ワクチンやその他の定期検査で頼まれる方は多いのですが、下痢をしたり食欲がない時でも、それほど負担にならなければ一緒に頼まれる方もいらっしゃいます。
もちろんお手入れだけで往診を依頼される方も多くいらっしゃいますが、お手入れだけで・・・と思われる方の方が大多数なので、一緒に行う処置としてはお勧めな処置です。
マッサージ
特に犬の場合に多いのですが、一緒にマッサージを頼まれる方も多くいらっしゃいます。
基本的に、犬も人と同様、経穴(ツボ)と経脈があるので、その流れに沿ってマッサージを行っていきます。
胃腸障害や食欲不振などにも治療を助ける効果があるほか、緊張感をやわらげたり、もちろんシニア犬のリハビリにも効果はあります。
ペットへのマッサージ自体、依頼する敷居は高い上、それを往診でというとさらに頼みにくくなると思います。
本来の要件に加え、ついでに試してみるというかたも多くいらっしゃいますので、もしご興味があればお気軽に言ってください。
ケージなどの環境、食事などのアドバイス
動物病院の中で診察をしているとよく思うのですが、食事の量や生活の環境など相談を受けた際、はっきりとしたイメージがつかみにくく、適切なアドバイスをすることはとても難しいことだと思います。
飼い主様の話だけでは、はっきりとしない点も多く、実際に問題があったとしてもその改善案を正確に伝えきれているかもやや不安になります。
往診では直接それらのものをしっかりと見て、具体的に直接伝えることができるので、何かほかの要件で来たときについでに獣医師に聞いてみるのは、とてもいいことだと思います。
その他のお友達の問題などの相談
ペットのことで悩んでいるお知り合いの方に、一緒に動物病院に行ってみましょうというのは少し言いづらいとは思いますが、今度往診で家に来るのでついでに相談してみたら?と誘ってみるのは簡単だと思います。
診察する方としても、間接的な情報での相談だけよりは、実際に話を聞いた方がいい解決法が見いだせると思うので、お困りな方がいらっしゃれば是非とも誘ってみてください。
基本的には料金は発生しません。
まとめ
「ついでに」という日本語がありますが、往診と言えども診察はペットに負担がかからないわけではないので、まとめてやるのは負担を減らす意味ではいいことだと思います。
往診料金も1回分で済むので、せっかくご依頼されたときにはぜひとも「ついでに」のご依頼をどんどんお願いします。