日本全国にある動物病院は現在10000件以上あると言われていますが、その中で往診専門の動物病院は非常に少ないと思います。
確かに往診専門の動物病院は現在のところメジャーな業務形態ではないのは事実で、そのほとんどが夜間専門で救急で往診を行っているところがほとんどです。
それでも普通の動物病院の代わりとまではいかないまでも、ご利用されている方は年々増加してきています。
今回は往診をご利用されている方が、どのような理由で往診の動物病院を選んだのかご紹介したいと思います。
病状が重く移動が負担になりそう
往診をご依頼される飼い主様のペットの中には、高齢もしくは病状がかなり進んでいてほぼ寝たきりの生活をしている仔もいます。
こういったペットに対しての治療行為は、皮下補液を中心とした緩和療法がほとんどで、動物病院でおこなえることは限られています。
言い換えれば、自宅での治療でもほぼ同レベルの処置になるため、移動のストレスなどを考えるとかえって往診の方が良い経過を得ることが出来ます。
週1回など定期的にご利用されている方も多く、往診をご依頼される方の多くの理由がこれになります。
非常に怖がりで通院のストレスが強い
小型犬や特に猫で多いのですが、とにかく外の環境に敏感で、通院するだけで「げんなり」してしまうようなペットも多くいます。
さすがに手術が必要な状況であればまだしも、ちょっとした体調不良やグルーミング、ワクチンなどで連れて行くのに抵抗を感じる飼い主様のご相談はよく受けます。
往診では自宅での検診が受けられるため、基本的に通院という概念がありません。
また、往診を受けられた方の中には、往診でできる処置の多さに驚かれる方も多くいます。
往診の病院を一次診療としてご使用される方も多くいらっしゃいますので、通院などやや負担になるかなぁと心配される方はお気軽にご連絡いただければと思います。
病院での待ち時間が億劫
往診は当然のことながら予約制となります。
道路の状況にもよりますが、たいていの場合はご予定される時間に合わせて受診されることが可能です。
動物病院に連れて行って、診察を受けるまで長時間待つことは、ペットだけでなく飼い主様にとっても大きな負担になると思います。
同じ待ち時間があったとしても、ご自宅であればペットは安心して過ごすことが出来ますし、飼い主様もテレビや読書をしながら待っていただくことも可能です。
とにかく待つのが嫌と言う方は、往診をお勧めします。
自宅から連れて行くことが出来ない
よくいらっしゃるのが、車の運転をすることができないので連れて行くことが出来ないという飼い主様です。
ちょっとした距離ならいいのですが、車で10分程度だったとしても、ペットを連れながら徒歩で通院するのはかなり難儀なことだと思います。
往診では当然獣医師の方がご自宅に来ますので、飼い主様が移動手段について悩まれることはありません。
またタクシーで行くのにも当然ご費用の負担がかかりますが、往診料も3000円ちょっとなので、往復のタクシー代よりも安くなると思います。
移動の手段がない、でも病院に連れてい行きたいと考えてらっしゃる方なら、検討してみてはいかがでしょうか?
まとめ
一度往診をご依頼された方のリピート率はかなり高いと思います。
実施可能な検査、処置の内容も多く、ペットや飼い主様のご負担も少ないので、いわゆるコストパフォーマンスはかなり良いというお話もよく聞きます。
百聞は一見に如かず、ちょっと頼んでみようかなと思った時には、一度お気軽にご相談いただければと思います。