人間であれば外に行く前に、ひげをそったり、化粧をしたり、髪形をセットしたりと身だしなみは積極的に整えようとします。
当然ながら犬自身にはそういった自覚は全くありません。
少し顔の周りをきれいにしてあげようと思って、目の周りなどを拭こうすると突然うなりだしたりします。
割と多くの犬が、大抵のケアはやらしてくれるが、顔周りのケアだけはどうしてもやらしてくれないことが多くあります。
かといって些細なことで動物病院に連れて行くのも何か気が引ける・・・。
今回は少し宣伝のような記事なりますが、往診でご依頼された場合、どのようなケアが出来るのかご紹介したいと思います。
逆さマツゲ抜き
逆さマツゲとはその名の通り逆さに生えているマツゲのことです。
シーズーやペギニーズなどの毛足の長い短頭種に多く、角膜方向に生えたマツゲがしばしば眼球を刺激して、結膜炎をおこしたり、角膜を傷つけたりすることもあります。
特に目頭に生えていることが多く、定期的にピンセットのような器具で抜く必要があります。
飼い主様が行なうには難易度が高い処置にはなりますので、定期的なケアの一環としてご依頼してみてはどうでしょうか?
ヒゲのカット
スムーズの小型犬のメスでは、口周りに生えているヒゲはカットする飼い主様が多いと思います。
生えていても特に問題はありませんが、短くしていたほうが見かけ上、かわいらしさがアップします。
ちょっとしたことですが、飼い主様がやられる場合、舌を切ってしまう事故が多発するので、ご依頼された方がいいと思います。
目周りのカット
目の周りは割とご依頼されることが多い処置の一つだと思います。
周りの被毛が過剰にあると、涙や目やにが毛にこびりついて皮膚炎を起こす他、目自体も傷つけることもあるので、目の周りは短めにしておいた方がいいと思います。
目の周りは特に嫌がる犬が多く、自宅で特におひとりで行うのはまず無理でしょう。
往診でのご依頼であれば、短時間で整うこともできますので、目の周りがぼさぼさして来たら・・・考えてもいいかもしれません
歯磨き・歯石取り
歯石、口周病の問題は、犬の食欲などには直結することはありませんが、ご自宅では非常に大きな問題になり得ると思います。
なぜなら、歯石が重度に付着していたり口周病がひどい場合は、口臭が強くなり、同じ部屋で生活をしない状況ではかなりの問題になるからです。
一般的に歯石を落とすためには全身麻酔が必要だと言われていますが、犬にもよるとは思いますが、無麻酔でも意外ときれいになります。
もちろん、ある程度の歯科器具と熟練度が必要になりますので、飼い主様が行なおうとしてもなかなか難しいと思います。
耳元などの毛玉のカット
飾り毛が多い犬種や、耳をよく掻く犬は耳の根元に大きな毛玉を作ってしまうことがあります。
皮ふを突っ張って釣りあげてしまっているので犬が敏感になり、なかなか取ることはできません。
またはさみで毛玉を切ろうとした時に、誤って皮膚まで切ってしまった飼い主様も多くいます。
本当であれば毛玉を予防することがいいのですが、それもままならない時・・・。
往診医とご相談してみてはいかがでしょうか?
まとめ
顔周りのような敏感な場所のケアをやるときに、動物の場合は必ずと言っていいほど、保定者が必要です。
往診に限ったことではないかもしれませんが、往診をご依頼されたときには必ず補助のスタッフが同伴いたします。
ストレスをためながらご自身で時間をかけてケアをするのであれば・・・往診をご依頼いしていただいて短時間で終わらせた方が、飼い主様にとっても犬にとってもいいと思います。