糖尿病はとても有名な病気。

人間にかかわらず、ペットも同様に糖尿病にはなるのですが、微妙に違うところが幾つもあります。

前の記事はこちら。

往診の動物病院が本当の犬・猫の糖尿病をご説明します!

今回は実際の糖尿病の検査と治療についてご説明します。

糖尿病の治療法

糖尿病を患った人、犬、猫の体内では、インスリンが枯渇していることが多いので、外部からインスリンを入れる必要があります。

インスリンは、その作用する時間によって種類が分けられており、2,3時間ぐらいの間しか効果が持続しないタイプや12時間以上持続するタイプ、その中間のものがあります。

基本的には注射薬がほとんどで、経口薬は一般的ではありません。

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特に、動物での使用は、実際の試用データがあまりにもなく、ほぼ盲目的に行うことがほとんどですのであまりおすすめではありません。

糖尿病の治療は、前の記事で述べたケトンが出ているかどうかで、その治療法は大きく変わってきます。

主にケトンは尿検査で検査をするのですが、ケトンが出ていることが判明した場合、急激に状態が悪化する場合があるために、直接点滴から血管にインスリンを投薬していきます。

動物の場合、ほとんどがケトンが体の中で発生してしまい、状態がかなり落ちた状況で来院することが多いため、緊急的な点滴入院となります。

もし運よくケトンが出ていない状態で糖尿病が発見、もしくは治療を行いケトンが体から消えている状態であれば、インスリンの注射治療という形になります。

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人間とペットとの治療の違い

獣医師として糖尿病の説明を飼い主様にする際に難しいなと思うのは、その治療法も人間とは大きく違うからだと思います。

最近になって猫用のインスリンが日本で認可がおりたので、猫には猫用のインスリンを使用するケースが今後は多くなると思いますが、基本的には人と同じインスリンを使用する機会がまだまだ多いと思います。

同じ薬なのにもかかわらず、人とペットの治療法が異なるのは、生活スタイルが異なるのと、犬や特に猫は肉食の動物なので、体の代謝が若干人と異なるからです。

治療の一番の違う点はと言えば、具体的に言うとインリンを接種する回数が異なります。

人の場合は、非常に短い時間しか作用しないインスリンを中心に計4回注射をします。短時間の差要するインスリンを使用しているため、血糖値を厳密にコントロールすることができます。

また食事の時間も決まった時間に自発的に食べることができます。

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一方でペットはというと、自分で注射を打つことはできませんし、食事も一人では用意が出来ません。

結局のところ飼い主様が治療を行うことになるのですが、いくら可愛い我が子とはいえ、人のようなスケジュールで治療ができるのかと言えば、大概不可能な話になります。

したがって、ペットの場合インスリンの投薬は比較的長い時間効果が持続するインスリンを使用し、1日2回接種する方法が一般的です。

この方法は血糖値を厳密にコントロールすることはできず、絶えず高血糖の状態が続きます。

前の記事でも述べたとおり、高血糖は生き物にとって大きな影響をすぐに与えることがないので、ペットのインスリン治療は、高血糖には目をつぶり、ケトンさえ発生しなければいいやという治療の方針となります。

まとめ

糖尿病は一生抱え込んでいく病気です。

病気と正しく向き合えるように、この記事が役に立てばと思っています。

次回は往診ならではの糖尿病の管理方法をご説明します。

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