人間に限らず、犬猫の糖尿病も一生の付き合いが必要です。

犬・猫の糖尿病とは?

往診の動物病院が本当の犬・猫の糖尿病をご説明します!

犬猫の糖尿病の治療とは?

往診の動物病院が答えます。犬猫の糖尿病治療の実際。

今回は往診動物病院としてできる、糖尿病を患った動物たちへの治療についてご説明させていただきます。

一般的な糖尿病の治療の流れ

前回、前々回でもふれましたが、糖尿病はケトンが体内で発生しているか、そうではないのかで大きく対応が違ってきます。

ケトンが体内に残っている状態では緊急的な検査や治療が必要なことが多いため、基本的には通常の動物病院で行う方が適していると思います。

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ケトンが発生していない、もしくは治療してケトンが体内から消失した場合、次の段階としてインスリンの量を測定していきます。

インスリンの量を決定するときに獣医師が一番気をつけることは、低血糖にならないような量を決めるということです。

高血糖はあまり体に直接的な影響を与えませんが、低血糖はすぐに影響が出ることが多く、場合によっては昏睡、死に至ることもあります。

ですので、血糖値がある程度下がっても下がりすぎない値を決めるため、インスリンを接種した数時間後に採血をして、おおよそのインスリンの量を決めていきます。

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定期的な検査の必要性

インスリンの量は、皆さまが思っている以上に「アバウト」な量で決定されるので、インスリンの摂取量が一定しない場合があります。

特に猫の場合は、治療中に寛解と言って、インスリンを入れなくても血糖値が正常に戻ることがあります。

定期的な検査をせずにインスリンを投与していると、こういった変動に気づかず、突然低血糖になるとか、インスリンが不足しているためにケトンが発生してしまうような事態にもなります。

ただし、血糖値は日中でお大きく変動するため、大局を反映しない場合があるため、糖化アルブミンという値を測定することで、おおよそ2週間程度の血糖値の流れを観察することができます。

糖化アルブミンは簡単な血液検査で結果を得ることができるので、月1回ぐらいのペースで検査することが推奨されています。

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治療のゴール

前回の記事でも述べた通り、治療のゴールは血糖値を完全にコントロールするのではなく、ケトンをコントロールするのが治療の目的です。

したがって最終的なゴールは、どちらかというと主観的な判断となり、飼い主様がペットの食欲、体重のノリ、飲水量や排尿量に満足がいけば、血液検査の値がどうであれ、インスリンの増減はしません。

ですので、獣医師は糖尿病のペットの検査も参考にするのですが、飼い主様からの稟告をとても大切にするのです。

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まとめ

往診病院では、その治療検査をご自宅で行うことになります。

実は糖尿病の治療において最大限の障害はペットのストレスになります。

ストレスは血糖値に大きく影響を及ぼし、検査結果を狂わせ、場合によっては治療にも大きく影響します。

往診による治療はそのストレスを最大限に抑えることができるため、糖尿病の定期的な検診はむしろ往診での診察のほうが適していると思います。

加えて実際の飼い主様のご自宅の環境を確認することで、様々なアドバイスを飼い主様に提供できる他、食事の指導などもより細かくできます。

糖尿病は慢性的な、一生の付き合いが必要な病気です。

往診のような、生活の一部と密着できるようなスタイルこそ、こういった病気には適しているのではないかと思います。

 

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