最近、毎日のようにあるご質問。
「もし自分がコロナウイルスに感染したら預かってくれますか?」
セカンドセレクトの返答としては、今のところペットから人間への感染は確認されていないため、「預かり可能だと思います」とお答えしていました。
しかし正直な話、受け入れが法的に可能かどうかはわからなかったので、練馬区生活衛生課管理係に問い合わせてみました。
生活衛生課管理係は以下の担当部署です。
- 狂犬病予防その他獣医衛生に関すること。
- 動物の愛護および管理に関すること。
担当の方曰く、「今のところ感染者のペットに関する規定はない」ということでしたが、同時に「生活衛生課管理係、および保健所でも獣医師がいるわけでもなく、動物の取り扱いもできないので、東京都動物愛護センターに問い合わせてください。」という返答でした。
東京都動物愛護センターは東京都の管理動物、つまりペットに関する問題の中心的な部署になります。
担当の方の話としては
- 今のところ感染者のペットを預かることに関しての規制はないが、今後変わる可能性はあるので、情報は常時更新する。
- 感染者のペットを預かるのは、もともとほかのウイルスや細菌に感染した動物を預かる施設が望ましい、つまり動物病院で預かるのが賢明である。
- 預かり方に関しては、感染者と対面で接触することはできないので、動物をケージの中に入れて決められた場所に置き、それを回収する。
感染者のペットは動物病院で預かるのがよさそうという意見でした。
当然と言えば、当然ですが・・・。
セカンドセレクトでの預かり方法
動物の預かる方法に関しては、先日、東京都獣医師会から指針が出ていたようですので、セカンドセレクトでもその指針を参考にして以下のようにお預かりしたいと思っております。
- 感染者である飼い主様本人、もしくは濃厚接触者の可能性が高いご家族がセカンドセレクトまでペットは連れてくるのは不可能に近い
- したがってセカンドセレクトがキャリーを持参のうえ、ご自宅に往診に伺いし、キャリーをドアの外に置いておく
- 飼い主様はそのキャリーにペットを入れて、ドアの外においていただく
- キャリーごと回収してセカンドセレクト内で預かる
- 預かったペットの体表にウイルスが付着している可能性もあるため、体表を消毒させていただく(新型コロナウイルスは通常のシャンプーで死滅するため、消毒方法はシャンプーになる)
ただし、多くのことはその場で決まる可能性が高いと思われますし、預かり料金は通常の料金を想定していますが、状況によっては変更があるかもしれません。
以上、セカンドセレクトでは感染者のペットの預りは動物病院が行うのが賢明だという東京都動物愛護センターの意見と、当院スタッフの同意のもとに、もし飼い主様が感染し、入院隔離を余儀なくされた場合には、大切な小さなご家族をお預かりさせていただきますので、有事の際にはお気兼ねなくご連絡ください。
もちろん、飼い主様自身が感染しないことを祈っております。