よく高齢化社会という言葉を聞きますが、ペットの高齢化は今の日本の高齢化よりも進んでいます。

3年後にはいわゆるシニアと呼ばれる犬や猫たちが全体の50%を占めるとも言われていて、ペットの高齢化に合わせた医療体制を整えていくのも、今後の獣医師としての役目の1つなのかなと思っています。

ペットが高齢になればなるほど、健康面での心配も色々出てくるとは思いますが、高齢なペットを動物病院に連れて行くのは、少し躊躇してしまうのではないのでしょうか?

多くの飼い主様が、高齢のペットを動物病院に連れて行くのを負担だと思ってらっしゃるようで、ぼくが勤めている動物病院にもそういった相談をよく受けます。

ただやはり定期的な検診は受けておくに越したことはありません。

そこでぼくがお勧めするのは、高齢なペットの定期的な往診による健康診断です。

通常の動物病院との違いは?

一番のメリットは高齢なペットに移動というストレスを与えなくて済むということです。

また、場合によっては移動すら困難、例えば寝たきりになってしまった中型犬以上の犬などを動物病院に連れて行くことは非常に困難である一方で、定期的な検診を行うことは非常に有意義であると思います。

そういった物理的な困難さを取り除くにも、往診での検診はかなり利用価値が高いのではと思います。

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もちろんその他にも色々なメリットはあると思いますが、高齢のペットの移動に関しては、多かれ少なかれ動物への負担を強いることになるので、それがなくなるというのは非常に大きな利点だと思います。

どんなことができるのか?

基本的には通常の動物病院とほぼ変わらない診察が受けられると思っていただいて結構です。

レントゲンやエコー検査など、大きな設備を必要とするような画像診断は不可能ですが、血液検査はほぼ一般的な動物病院と同レベルのものができますし、その他検便や検尿など一般的な健康診断のレベルであれば問題なく実施できます。

治療に関してもほぼ同等の治療行為が行えます。

さすがに手術などは無理だとは思いますが・・・。

年を老いたペットを飼ってらっしゃる方の中には、定期的な往診による針治療や、筋量の保持のためのリハビリマッサージなどを行っている方もいらっしゃいます。

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動物病院の中でもできますが、実際にご自宅で行うことで、飼い主様もリハビリに参加することもできるので、日々のケアの一環として行えるようなアドバイスもできると思います。

料金は?

処置料などは通常の動物病院と大きくは変わりません。

プラスして往診料がかかってきますが、日本獣医師会が公表している往診料の全国平均は2232円となります。

ご参考にしてみてください。

まとめ

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すべての生物がそうですが、年をとるとどんどん食欲も落ちるし、活動力も落ちてきます。

ただ、人間だけはそれにあがらおうとする努力をしようとします。

人間ではありませんが、ペットも無理なく年齢にあがらうことができるのであれば・・・往診はその手段の1つではないかと思います。

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