犬も日本の社会と同じように高齢化が急速に進んでいます。

高齢化が進むということは、それだけ医療が発達している証ということなので、全体的に見れば決して悪いことではないと思います。

ただ、個々の問題をみれば、そこには介護の問題が絡んでくるため、色々な問題が発生します。

今回は、高齢になった犬が認知症になった場合、獣医師としてどういったことをお手伝いできるのか、ご説明したいと思います。

犬の認知症は?

年をとって、認知症になった犬は独特な行動をとります。

一番典型的なのは、部屋の隅を同じ方向に回って徘徊するようになります。

回る様子は円を描くのではなく、壁を横にして部屋の隅から隅へと直線的な動きで徘徊をします。

障害物にも気づかず、あたって初めて障害物を迂回するような行動になります。

また、多食傾向になり、通常よりも多くの食事を食べますが、体重はどんどん減少していき、最終的には衰弱していきます。

飼い主様にとって問題となるのは、こういったことではなく、排泄がきっちりできなくなるので、そのお世話が非常に大変になるのと、常時、遠吠えをするため、その鳴き声がしばしば問題となります。

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獣医師としてお手伝いができること

認知症は病気ではないため、それを治療することは残念ながらできません。

認知症になってしまった高齢犬の起こす何らかの問題行動に対し、主に投薬療法を講じることになります。

特に夜鳴きに対しては、睡眠導入剤を処方します。

いわゆる睡眠薬ですが、医学的には麻酔・鎮静薬に相当するものなので、強い薬剤を使用すると、一日の大半寝ていることが非常の多くなるので、活動性が著しく低下します。

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また、ω3という脂肪酸を含んだサプリメントなどが、症状の改善に多少役立つことも多いので、獣医師としてそのようなお手伝いが可能かと思います。

往診獣医師としてお手伝いができること

往診では上記の薬剤の提案に加えて、実際にご自宅に伺うことができるため、より飼い主様に寄り添った治療が可能です。

ご自宅での環境や、食事の指導に加え、ご家族だけでは難しい、体の清掃やその他のお手入れ、食欲が落ちているようであれば、栄養剤の注射(補液)を行うことが可能です。

これらの治療は、実際に動物病院に連れていくことになると、大きなストレスを受けることになる上、動物病院に連れていくこと自体が困難なことが多いと思います。

動物だけでなく飼い主様のご負担を少なくすることが、往診では可能だと思っています。

まとめ

往診動物病院はまだあまり普及していないので、依頼をするハードルは少々高いかもしれませんが、一度頼んでみると、意外と色々と汎用性がたかいのではと思います。

このブログがそんなきっかけの一つになれば、幸いです。

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