ほとんどの飼い主様にとって、何か特別な事情がない限りは、往診の動物病院などを利用する機会は、普通であればあまりないと思います。
実際、「セカンド セレクト」にご依頼される方の大多数が、老犬、老猫で移動が辛いとか、移動手段がないなどの方が多いと思います。
ただ、ぼくの個人的な意見で言えば、往診はそれほど特別なものでないので、もっと気軽にご利用していただきたいと思っています。
今回はそんなご依頼の中でも、「お手入れ」でセカンドセレクトをご利用していただいた方のご紹介をしたいと思います。
そもそも犬猫のお手入れって必要?
犬猫のお手入れとは、耳掃除、爪切り、肛門腺除去以外にも、ブラッシングや歯磨きなどが入ります。
これらの物は程度問題はあるにせよ、ほぼすべての犬猫に必要なものと考えておいた方がいいと思います。
むろんこれらのお手入れをすんなり受け入れてくれるペットであれば話は早いのですが、実際にはそういうことはあまりなく、多くの場合には飼い主様のお手を煩わせることになると思います。
ですので、たいていの飼い主様はこういった処置を行いに、トリミングショップやペットショップ、もしくは動物病院に行きます。
飼い主様自身でやる場合
飼い主様がもしご自宅で行う場合、一つのアドバイスとしては無理にすべてを終わらせないようにするということです。
特に猫の場合は一度警戒されると、数日は近づくことすらできなくなることもあるので、少しお手入れを進めたらその日は終了ぐらいの気持ちで行う方がいいと思います。
往診で頼んだ場合
今回の飼い主様は、フレンチブルドッグを飼われており、やはりお手入れを自分で行おうとするとかなり抵抗されるということで、動物病院をご利用されていました。
飼い主様自体も移動手段はあり、動物病院に連れて行くことは全く問題ではないのですが、この仔自身が治療歴が長く、病院に来るとかなり緊張するとのことでした。
また伺ったのはまだ暑い時期だったので、炎天下の中に短頭種を外に出して連れて行くのは、熱中症のリスクが伴うので、できれば自宅で済ませたいというご意向があり、今回のご依頼となりました。
処置に入る前には一通りの健康診断を常に行います。
体重の測定、検温、視診、聴診、触診などほぼ基本的な検診ですが、これだけでもかなりの確率で異常が発見することはできます。
そのあと、今回は耳掃除と爪切りを行いました。
所要時間はすべてで15分程度です。
ご料金
「セカンド セレクト」の料金はほぼ通常の動物病院と変わらない値段で設定しています。
無論、往診料がかかりますが、キャンペーンなどのサービスを利用していただければ、往診料はほぼかからないと思います。
ちなみに耳掃除、爪切りはともに500円です。
飼い主様がご希望されるのであれば、歯磨きや顔周りのカットなどトリミングショップで行うような処置もご自宅で行うことが出来ますので、お気軽にお申し付けください。
まとめ
ぼくが思うに、通常の動物病院と往診の動物病院の違いは、認知度が高いか低いか、ただそれだけの違いだと思います。
ぼく自身、数ある往診の動物病院の獣医師の中でも、多くの経験を積んでまいりましたし、アシスタントの看護師もかなり熟練したものを同伴させています。
手が付けられなくて動物病院にさえ連れて行けない・・・そんなペットでもお任せいただければと思いますので、お気軽にご連絡ください。