世の中にはやりたくてもできないことというのは思いのほか多いと思います。
時間がない。
余裕がない。
お金がない。
こんな理由で「またの機会に」といってお蔵入りになることはよくあることだと思います。
ちょっと大げさな話になっているかもしれませんが、もしかしたら飼い猫の混合ワクチン接種も、やりたくてもできないことの一つになっているかもしれません。
おとなしい猫ならまだ知れず、自宅の中でも捕まらない、そもそも触れないなどの理由で動物病院に連れていけないことはたまにあることかもしれません。
また特に多いのですが、自宅ではおとなしいのに動物病院に連れて行くと手の付けられないほど興奮してしまう猫も、連れて行くのに躊躇すると思います。
本日の記事はそんな飼い主様にセカンドセレクトの往診をご紹介したいと思いますので、ご興味がありましたら是非ご連絡ください。
セカンドセレクトの猫のワクチン
一般的な猫のワクチンと言うと3種混合のワクチンになります。
3種ワクチンとは猫ヘルペスウイルス、カリシウイルス、猫パルボウイルスの予防ワクチンのことです。
これに猫クラミジア、猫白血病ウイルスの予防が加わったのが5種混合になります。
そして最近、猫エイズのワクチンが販売されるようになっています。
現在のところセカンドセレクトでは猫のワクチン接種の際には、3種の混合ワクチンをお勧めしています。
白血病ウイルスやエイズウイルスは基本的に母子感染によるので、屋内での飼い猫がこれらのウイルスに感染する可能性は、ほぼ0です。
以前はよくいらっしゃったのですが、最近は近隣とのトラブルや思わぬ虐待、事故の危険性を考え、屋外に猫を出す飼い主様もほとんどいなくなったので、3種混合ワクチンで十分だと思います。
外にさえ出さなければ、これらのウイルスの感染の危険性はほぼありませんが、もっとも気を付けないヘルペスウイルスの感染だけは少し話が違ってきます。
室内外の猫でも感染、発症のリスクはあります。
ヘルペスウイルスのワクチンは3種混合の中に含まれており、猫の3種ワクチン接種料金は3000円になります。
ちなみにぼく自身は猫エイズワクチンの治験に参加していたこともあって、ワクチンに関しては他の先生よりもちょっと詳しいと思います。
往診での予防接種の勧め
今回お伺いさせていただいたご自宅の猫も、自宅ではおとなしいのですが、動物病院に連れて行くと非常に興奮してしまうので、前の動物病院の先生からも「怖い・・」と言われてしまったという話でした。
たしかにご自宅にお伺いした時も、ちょっと興奮しがちではあったので、洗濯ネットのままで待機していただきました。
往診医としての経験上、こういう表情を見せる猫はネットから出したとたんに逃げてしまい、2度と捕まらなくなるので、今回はネット越しの診察になりました。
猫は元来かなり敏感な動物です。
こういった猫を無理に動物病院に連れて行くと、逆に数日は体調が崩れやすいこともあるので、無理せず自宅で様子を見ていた方がいいことも多くあります。
ご自宅での診察だったとしても、猫の負担を0にすることは前年ながらできませんが、飼い主様が言うには「連れて行った時よりも全然まし。」とのことでした。
ネット越しにワクチンを接種して終了しました。
飼い主様のご自宅も近隣にあったため往診料はなし、往診の場合は再診料が2000円です。
ワクチン接種と合わせても5000円と消費税です。
往診ですので病院で過ごさないといけない待ち時間も当然ありませんので、ご料金も含めてご利用をご検討ください。
まとめ
セカンドセレクトはもともと往診専門の動物病院として出発いたしました。
獣医師の言う言葉ではないかもしれませんが、ペットを動物病院に連れて行く機会はできるだけ少ない方がいいと考えているからです。
現在では基幹店もあり、通常の動物病院の診察も行うようになっていますが、やはり往診という業態はペットの診療には不可欠なものだと思いますので、ご利用をお考えの飼い主様がいらっしゃいましたら、いつでもお気兼ねなくお問い合わせ下さい。