あまり考えたくはありませんが、どの生き物もスピードに違いはあったとしても年をとり衰えていくもの。

ペットは人よりも寿命が短いため、老いはあっという間にくるような感覚になります。

犬のような4つ足の動物が高齢になると、前肢後肢とも同時に衰えるのでなく、後肢の衰えの方が目立って進みます。

したがって、高齢の犬のリハビリとしては、後肢を中心にして行うと、結果的に前肢のリハビリになることもよくあります。

【往診動物病院が提案】飼っている犬が年をとってきて、後ろ足がおぼつかない時の自宅での普段のケアの仕方。

【往診動物病院が提案】後ろ足がよろよろする老犬にやってあげられること。

今回はそんなとある老犬の往診風景とリハビリ風景をご紹介したいと思います。

診察の流れ

まずは通常通り予約を取っていただく形になります。

往診ですので、当然ご自宅にお伺いいたします。

診察は通常の診察と同様に、入念に検診を行った後に処置に入ります。

大抵は獣医師1人だけでなく、看護師と同行して診察を行いますので、後肢が立たないような犬でも安心して診察を受けることが出来ると思います。

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マッサージについて

今回ご紹介している写真の犬はかなりの高齢犬です。

他にもいろいろ疾患を持っているのですが、最近の悩みの一つとして後ろ足がだんだんと利かなくなり、一人で立てないことも多く、起き上がれない時にひどく鳴いて人を呼ぶということでした。

まずは全身のリンパの流れに沿ってリンパマッサージを行います。

リンパマッサージは飼い主様でも簡単にできるリハビリマッサージの一つだと思います。

頭の方からお尻の方に、足のつけ根から足先の方にむかって優しく皮膚の表層をなでていきます。

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そのあとに、後肢の末端を刺激するマッサージを行います。

足を屈伸させてマッサージするのではなく、末端を刺激して自力で足をひかせるような運動がより効果的だと思います。

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ご料金に関しては500円~10000円と程度に分かれていますが、今回の飼い主様はご自宅でもおおよそやって頂いているので、マッサージのご料金は1回500円でした。

鍼治療は?

鍼治療もこういった高齢の犬には非常に負担なくできる効果的な治療だと思います。

ほとんどの飼い主様がご存知だと思いますが、体にあるツボに鍼をさして刺激します。

セカンドセレクトでは電鍼と呼ばれる方法をとっており、つぼに刺した鍼に微量な電気を流しより効果的につぼに刺激を与えます。

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これを1セット1回10分で行っており、1セット3000円となります。

初めの1,2回で効果が出ることもありますが、大体週1回のペースで1か月ほど続けて経過を見ていただければと思っています。

まとめ

ご自宅でのリハビリをする際の最も重要なアドバイスとしては無理をしないこと、頑張りすぎないことです。

あまりにも当たり前の話なのですが、犬はリハビリに協力的ではありません。

老犬のリハビリは終わりがありません。

そして、やってよかった感があまりないことが多いと思います。

リハビリをやった、やらないでの比較対象がないのと、リハビリをどんなにしっかりと行ったとしても体力の低下、筋量の低下は緩やかに進んでいくからです。

リハビリの方法などは直接セカンドセレクトのスタッフがしっかりとご指導いたしますが、本当にこれだけでいいの?と思うようなものばかりだと思います。

これだけ?と思うようなものでも毎日続けるのは大変なことです。

できる限りのサポートは致しますので、自分の家の犬に衰えを感じたら・・・お気兼ねなくご連絡ください!

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