命には係わることはないけれど、ペットを飼う上では重要な問題というのは意外とあるものだと思います。

トリミングはその代表的なもので、診察をしている中でも多くの飼い主様からよくご相談を受けます。

ちょっとしたシニアの年齢では問題がなかったとしても、さらに年齢を重ね、後ろ足がふらついていたり、明らかに食欲や元気が落ちていたなどの問題があった場合、通常のトリミングサロンでは断られるケースもあります。

ましてや、何かしらに疾患、たとえば心臓などの病気を患っていた場合は、トリミング自体の負担も非常に心配だという飼い主様も多くいらっしゃいます。

今回はそんな超高齢な老齢犬をトリミングしたいときについてご説明したいと思います。

超高齢犬のトリミングの注意点

人間でもそうですが、意外とお風呂に入るのは体力を使うものです。

元気な個体であれば全く問題はないのですが、トリミング後に体調を崩すことはよくあります。

トリミング中はずっと立っていないといけないので、トリミング後は半日以上疲れて寝てしまうことはよくあります。

こういった場合は安静にしておくしかないと思いますので、静かに寝せておくのがいいと思います。

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そのほかにも、トリミング後に食欲がなくなる、下痢をするなどの症状はたまにある症状です。

また、高齢犬の場合は、割と目の表面に傷があったり、ドライアイの傾向があったりするので、トリミング後に充血したり、目を痛そうにすることもあります。

これらの場合は基本的に起こった後に対応するしかないので、こういった症状が見られた場合は速やかに受診した方がいいでしょう。

こうしたこともあるので、高齢犬の場合、トリミング後に調子を崩すことが比較的多いので、トリミングサロンによっては年齢制限を設けているところもあります。

ですので、超高齢犬の飼い主様がトリミングを行おうとした場合には、意外とハードルが高くなることもあります。

動物病院でトリミングを頼んでみる

トリミングサロンでトリミングが難しいと判断された場合、一番無難な方法は動物病院でトリミングを行うという方法です。

かかりつけの動物病院であれば、おおよその状態も把握していますし、もし調子を崩したとしても対応も適切に行えると思います。

動物病院によってはそれでも断られるケースもありますが、一度ご相談してみるのがいいと思います。

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自宅で部分洗いをしてみる

高齢犬によっては動物病院に連れて行くのはより負担がかかるという犬もいるかもしれません。

そういった飼い主様の中には、ご自宅で犬を洗っている方も大勢いると思います。

老犬が特に汚れやすい、肛門周囲、陰茎や陰部周囲の部分洗いを頻繁に行うことが多いと思いますが、大変なのは洗うことよりも、どちらかと言えば乾かす方が手がかかるのが普通です。

特に日本犬のような毛質の犬は乾かすのにとても時間がかかるため、半乾きで放置してしまうため、より汚れが取りにくくなることもあります。

家庭用のドライヤーでは限界はあると思うので、風乾で乾かすのではなく、タオルで水分をよくとることを試みた方がいいと思います。

お勧めの方法は、バスタオルではなく、車の車体を拭くためのクロスなどで水分を拭きとりながらブラシをしながらドライヤーをあてるのがいいと思います。

往診でトリミングを頼んでみる

部分的な洗いだったとしても、飼い主様ご自身でトリミングを行なうというのはなかなか難しいと思います。

そういった場合、往診の診療でトリミングを依頼するという手段もあります。

もちろん獣医師や看護師はトリマーではないので、カットなどの細かい内容は受けることはできませんが、人手がかけられる分、より丁寧に、そして負担をかけずに体を洗うことができると思います。

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往診専門の動物病院でも対応できるところとできない動物病院があると思いますので、一度ご相談してみてはいかがでしょうか?

まとめ

トリミングというのは、治療行為ではないため、獣医医療の中ではしばしば軽視されがちです。

ただ一緒に生活する飼い主様のことを思うのであれば、ペットの体を清潔にするのはとても重要な行為あだと思います。

トリミングにかかわらず、こんなことも頼んでいいのかな?と思ったことでも、お気軽にご相談ください。

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