動物病院に来院される理由の中でも、ペットが「下痢をしたから」という理由はよくあります。

一口で下痢と言ってもその原因は様々ありますし、症状の重症度もいろいろあります。

また、もともとの健康状態や年齢などにもよって対応法もかなりの違いがあります。

今回は、自宅で犬が下痢をした時に、こんな下痢だったら往診のほうがいいのでは?というものをご説明します。

ちょっと便がゆるいかな?と思った時

少し心配なんだけど、わざわざ動物病院に連れて行くのもどうなのかな?と思うこと、たまにありませんか?

仔犬などによくあるパターンだと思いますが、食欲も元気もある、だけどちょっと便がゆるい、という時には、気軽に往診を頼んでみてはどうでしょうか。

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検便などは当然できますし、治療も内服程度で済むことがほとんどなので、犬のストレスを考えるのであれば気軽に往診を頼んでみてはどうでしょうか?

食欲がある

ひどい下痢があるものの、比較的食欲があるケースも十分往診で対応ができると思います。

内服にての様子見もしくは、注射などを使用し経過観察をしていく場合がほとんどです。

ただ治療を行っていく中で、食欲がなくなるようなケースは、よく往診の獣医師と相談したほうがいいと思います。

食欲はないが、元気はある

ぱっと見た感じはいつもと変わらないのに、食欲もないし、下痢もひどい。

こういった時も、一度往診で経過を見るのもいいと思います。

動物病院に連れていった時のストレスなどで、逆に元気がなくなるケースもあるので、一度往診にて様子を見るのもいい手かもしれません。

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ただし、嘔吐が比較的高い頻度で見られる場合は、通常の胃腸炎以外の要因が考えられるので、そのあたりを一つの目安にするといいと思います。

たびたび下痢をするが、すぐに回復する

こういった慢性的な下痢の経過がある犬は、比較的よくみられる症状で、ポイントとしては安定した食欲があるか、嘔吐があるか、体重の変動があるか、犬種、あとは獣医師の経験則でほぼ診断がつきます。

フォローのための血液検査も行うこともありますが、基本的には緊急ではないと思いますので、十分往診で対応ができると思います。

高齢な犬

高齢な犬の消化器症状は、基本的には対症療法となります。

重症度にかかわらず、実際のところ入院などを好まない飼い主様が圧倒的に多いからです。

また、移動のストレスが大きいとか、そもそも歩けなくて移動ができないなど、動物病院に連れていくこと自体が難しい場合が多くあります。

高齢な犬の治療は、できれば自宅で行いたいというのが多くの飼い主様のお考えだと思います。

往診に適していない下痢

一言で言うと、外科手術が必要な場合です。

異物を飲み込んでしまったとか、子宮の病気で下痢をしているなどの場合が代表的な例です。

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まとめ

往診には非常に多くのメリットがあると思います。

具合が悪くなったら病院にというのは当たり前の話なのですが、逆に獣医師がご自宅にお伺いするというのは、ペットだからこそ考えたほうがいい選択肢だと思います。

病気になった犬や猫を移動させるのは、見た目が元気があっても負担にはなるからです。

往診はペットの負担を最小限に抑えることのできる治療法の一つだと思うので、少し敷居は高いかもしれませんが、お気軽にご相談して頂ければと思います。

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