犬や猫を飼われている飼い主様が、ご自宅で経験するよくある事故として一番多いのがペットの誤食、誤飲だと思います。

普段はそんなもの興味すら見せなかったのに今回に限って・・・と嘆く飼い主様は多く、動物病院への来院理由でもかなりの上位になると思います。

今回はそんなペットの誤食のご説明とその対策法をご説明いたします。

チョコレートを食べてしまった

チョコレート中毒というのは結構有名な単語だと思います。

実際のところどれだけ食べれば中毒を起こすのかというと、ミルクチョコレートやビスケットなどであれば、食べてもほぼ問題はないと思います。

普通の板チョコなどの場合は、カカオの入っている分量にもよりますが、チワワなどであれば板チョコ1~2kgの量が中毒量だと推定されます。

ただし、99%カカオのチョコなどの特殊なチョコレート菓子は板チョコ1/3枚程度でも中毒症状が出ますので、くれぐれも注意をしたほうがいいと思います。

玉ねぎを食べられてしまった

玉ねぎ中毒も非常に有名だと思います。

玉ねぎに含まれている成分は犬や猫にとって有毒であり、赤血球を過剰に壊してしまう作用があります。

玉ねぎの中毒量は個体によってだいぶ差があり、数グラムでも体調不良が起こるとされる文献や、意外と問題なしと考える獣医師もいます。

あくまでも個人的な経験則ですが、小型犬の場合、床に落ちたみじん切りしたものを食べられた、餃子を丸ごと食べられた程度であればあまり問題にはならないと思います。

今まで中毒症状を出した犬は、小型犬で玉ねぎ1/4程度以上食べてしまっていたことが多かったです。

ちなみにそれなりの量の玉ねぎを食べられてしまったら、中毒になるなしにかかわらず、とにかく早めに催吐処置を行い、赤血球が破壊されている所見があるのであれば、点滴などの集中治療が必要です。

鳥の骨を食べてしまった

意外と平気なことが多い誤食の代表格です。

ほぼ問題なく消化されます。

とがった骨が胃を傷つけると考えられていますが、経験上1度もありません。

お菓子の乾燥材を食べてしまった

お菓子の乾燥材のシリカゲルは基本的には体には無毒です。

ビニールの包み紙も問題なく便に出てきますので、心配はしなくていいと思います。

煙草を食べてしまった

煙草に含まれているニコチンは非常に毒性が高く、小型犬であれば1本だけでも致死量になる可能性があります。

ご自宅での誤食では最も気をつけてもらいたいものの中の1つです。

もし食べられてしまったら、応急処置として牛乳など素早く飲ませられるなら飲ませることが緩和になります。

ただ、できるだけ早く催吐処置や胃洗浄を行ったのち、利尿をかける意味で静脈点滴が必要ですので、動物病院にに連れていき緊急対応するべきです。

ゴキブリホイホイを食べてしまった

最近のゴキブリ駆除剤のほとんどはフィプロニルという成分になっており、哺乳類には全くの無害なものなので、食べられたとしても問題はありません。

ゴキブリを一緒に食べたとしたら気持ちが悪いですが・・・。

一方で昔ながらのゴキブリ駆虫薬は、ホウ酸が主成分です。

この場合は腎不全や胃潰瘍を作る可能性があるので、動物病院に早めに連れてきてください。

たばこの誤食と同様、催吐処置、胃洗浄が必要です。

人用のガムを食べてしまった

人用で多いのがキシリトール入りのガムですが、小型犬が1ダース程度のガムを食べると中毒が出る可能性があります。

低血糖を引き起こしたり肝障害を起こしたりします。

ぼく自身もキシリトール中毒で来院した犬を何頭か見たことはありますが、そのなかで仔犬が死亡したという経験もありますので注意してください。

人間に処方された薬を食べてしまった

犬や猫も人の薬を治療で使用することは多いのですが、禁忌の薬もあります。

風薬や鎮痛剤で使用されるアスピリン、イブプロフェンなどは非常に危険な薬剤なので、1錠でも食べられたら緊急的に対応が必要です。

他の中毒性のあるものと同様、催吐処置、胃洗浄が必要です。

もし自宅で吐かせようとしたときの注意点

もし動物病院に連れて行けそうもない状況であれば、ご自宅で吐かせるという選択しかないと思います。

色々な情報が今はありますが、ご自宅で使用するのであれば、もっぱらオキシドールもしくはです。

経験上、はちみつや練乳に塩を練りこみ、団子状にして飲ませるとかなり簡単に吐きますが、強く吐き気が出るのでしばらく嘔吐が止まらず出血するケースもありますので注意してください。

オキシドールは効果がマイルドな分、なかなか飲ませても履いてくれません。

おそらく中型犬レベルであればコップ2杯ぐらい飲ませないといけないこともあります。

ただし吐き気はかなり早い段階でおさまるので、処置後の対応は割と楽だと思います。

一方で猫の誤食の場合はそうとは限りません。

経験上、猫を吐かせるのは至難の業なので、あれこれする前に動物病院に連れてきていただいたほうがいいと思います。

どちらにせよ、吐かせた後は胃を保護するための治療が必要だったり、中毒性の物質だった場合は強制利尿が必要だったりするので、可能な限り早めに動物病院に連れて来た方がいいと思います。

まとめ

その他にも観葉植物などを食べられた場合は中毒を起こす可能性があることがよく知らています。

若い犬や猫は、床に落ちているや珍しいものには興味津々です。

最初のうちは遊んでいるだけでも、そのうちに口に入れ、しばらくすると飲み込むというのはある意味自然な行為かもしれません。

もし犬や猫が何か食べてしまったかも・・・ということがあれば、すぐにご連絡ください。

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