今やネット社会。
色々なものが簡単に、そして安く購入できる時代になりました。
インターネットで手に入るものは日用品やグッズなどだけでなく、医薬品も簡単に手に入るような時代になりました。
医薬品の販売に関しては、確立した法整備がないのと、表記やその他のところに若干の不安があるので、何もかもお勧めはしているわけではなりませんが、日本で購入すると非常に高価な薬剤などは病院で購入せず、ネット購入を勧める場合もあります。
今回お話したいのは医薬品ではなく、サプリメントです。
サプリメントは色々と巷にあふれており、どれがいいのかはっきり言ってよくわかりません。
この記事では、実際にぼくが治療する中でお勧めしているサプリメントで、かつ効能が非常に素晴らしく、かつネットで簡単に手に入るものをご紹介したいと思います。
商品名をしっかりと明記するので、後で何かあった場合は削除するかもしれませんので、ご了承下さい。
ペットチニック
貧血になる疾患は犬も猫も意外と多くあります。
年齢が高齢になると自然発生的にも貧血傾向となることもあります。
貧血の治療は、まず原因を追究し、それに対しての治療を行うことですが、飼い主様がご自宅でできることは、栄養を取らせ、とにかく血を作らせるようにすることだと思います。
原因を取り除いても、血を作る材料がなければ貧血は改善しません。
ただ、貧血を起こしている動物はたいていの場合、食欲がなく思うように血となる材料を補給することが難しいことがあります。
そんなときにはこのサプリメントをよく使用します。
血液を作るために必須の栄養素である鉄分を多く含んでいるサプリメントです。
元来、薬としての鉄剤もあるのですが、副作用も強く、また摂取し吸収する効率が非常に悪いので、あまり使用しません。
このサプリメントは、鉄を効率よく吸収し、また与えやすいので、貧血時にはもってこいのサプリメントです。
過剰な使用はお勧めしませんが、特に老齢性の犬で少し食欲が落ち気味な時には使用してあげるといいと思います。
ミラコート
昔からあるサプリメントです。
被毛に光沢を与える必須脂肪酸が多く含まれており、亜鉛、ビタミンA、ビオチンなどの皮膚の土台となる成分が効率よく含まれています。
僕の経験上、コリー犬種や毛の色の薄いロングコートの小型犬に与えると、見違えるようにつややかな被毛となります。
特に副作用もない上、とにかく安いと思います。
被毛に潤いを与えるのには最強のコストパフォーマンスがあると思います。
トリペプチドコラーゲン
お肌の美容にはコラーゲン、関節の強化にもコラーゲンと飼い主様の認識度も高いのですが、最も有名無実なサプリメントだと個人的には思います。
コラーゲンはもともと分子量が非常に大きいので、そのままの形で吸収されることがなく、非常に細かく分解され、最終的にはアミノ酸として吸収されます。
その吸収された栄養素は体内でコラーゲンとして再合成されることはないことが、医学的には認知されています。
ですのでグルコサミンやコンドロイチンは医学的にはほとんど効果が見られません。
トリペプチドコラーゲンは、コラーゲンを加水分解し、コラーゲンとしての分子を保ちながらも吸収可能な大きさにしたものです。
コラーゲンとして吸収されるエビデンスもあるため、効率よく体内にコラーゲンを吸収することが出来ます。
コラーゲンは建物で言えば骨組みになるものなので、他のサプリメントと併用すると相乗的に効果が表れます。
高齢の犬、猫では積極的に使用してもいいとは思います。
アンチノール
ω3と言われる必須脂肪酸を天然由来でかつ高濃度で含んでいるサプリメントです。
天然由来のω3製剤は色々あるのですが、なぜかこのサプリメントは吸収効率がすさまじく優れており、効能がサプリメントとは思えないぐらい、顕著に、そして早い段階から見られます。
特に老齢性の関節疾患と、神経症状にはかなり著効するため、そういった病気の症例にも積極的に使用するのですが、少し活動性が落ちてきた犬に与えても、目に見えた効果が出てきます。
最近出てきたサプリメントの中では、抜群の有効性を感じることが出来ます。
ただこのサプリメントだけはネットで購入できると言いつつも、専用のHPから病院のIDを打ち込むことになります。
セカンドセレクトも専用IDがありますので、ご希望の飼い主様はお問い合わせください。
ダーム1
人間の化粧品でも入っている「セラミド」が主成分です。
皮膚はもともと層状の構造をしており、層の間に水分を蓄えることで皮膚に保湿を与えます。
セラミドは皮膚の層を構成する柱の主成分であり、セラミドが多く含まれている皮膚ほど、保水効果が高いことが知られています。
このセラミドは多くの慢性的な皮膚病によって保有量が少なくなるだけでなく、日ごろ行うシャンプーでも一時的に少なくなります。
特にシャンプーした後2,3日するとフケが出始めるような犬の場合は、セラミドが不足していることも多く、セラミドを皮膚から浸透させ補ってあげた方が、健康的な皮膚を維持できます。
セラミドを含んだ保湿剤はネットでも色々あるのですが、大きな容器に入っているものがほとんどです。
セラミド自体は脂質でできているため、長期間保存していると酸化して過酸化脂質と呼ばれる物質になります。
これは皮膚にとっても非常に有毒な物質です。
ダーム1はこういったことを防ぐために1本1本非常に小さな容器に入っているため、脂質が酸化せず保管できます。
また毎日使用しなくてもいいのが素晴らしいところで、まずはシャンプー後の保湿として使用していただくと、皮膚の状況は非常によくなります。
人間の洗顔やシャンプーと一緒で、しっかり洗った後は保湿が必要なのですが、シャンプー後の保湿を念入りに行っている飼い主様は少ないところが残念です。
ちなみに人間のセラミド含有の化粧水も、大瓶のものは中の成分が酸化してしまうため、医学的にもあまりお勧めはしません。
ドッグパートナー
先ほどご紹介したトリペプチドコラーゲンと一緒のコラーゲンサプリメントです。
違うところはコラーゲンだけでなく、ビオチンやその他の必須脂肪酸が含まれており、皮膚や関節の補助サプリとしては完充しているところです。
クリーム系の犬種は、色素が濃い犬種よりも皮膚が薄く、乾燥していることが多いので、このサプリメントを与えることで皮膚が正常な厚さに近くなることも多いと思います。
またタブレット型になっているので、粉製剤に比べると保存しやすくなっています。
動物用のサプリメントの中で、低分子コラーゲンを使用している数少ないサプリメントなので、老犬の補助栄養素として使用すると大きな効果が得られると思います。
まとめ
サプリメントと薬の違いは薬事法で認可がとれているかどうかの違いです。
認可が下りているから信用ができるというわけではありませんが、承認がいらない分、サプリメントの効果はかなり眉唾なものがあります。
その中でも今回書いた商品は、自分もよく処方しますし、目に見えての効果があるのでお勧めします。
どれもネットで簡単に購入できるので、試してみてはいかがでしょうか?