早期発見、早期治療という言葉が当たり前のように根づいてきた最近では、健康診断を行うのはいわば当たり前のことになりました。
人間の医療でも人間ドックを行っているところは数多くあり、多岐にわたるサービスを行っています。
一方でペットの場合でも、年に1回の健康診断をしっかり受けさせようとご希望する飼い主様も多くいらっしゃいます。
ただ、人間と異なる点と言えば、当のペットたちは動物病院に連れて行かれることに抵抗し、検査を終えて帰ってくるとぐったりしていることも多くあるのが難点です。
健康診断を行ったら、かえって調子を崩したなんて話も聞きますが、あまり笑えません。
特に猫のような繊細な動物が年をとった場合、こういったストレスなどの負荷は意外と馬鹿にできません。
そこでセカンドセレクトでは、自宅での健康診断をこういった動物たちの飼い主様にお勧めをしています。
今回は実際に老猫を飼われている飼い主様のご自宅にお伺いし、健康診断と検査を行った時の様子をご説明したいと思います。
診察の流れ
まずは体重測定から始まります。
体重の変化から得られる情報は非常に多くあると思います。
特に老猫の場合は、食べているのとは思っていても体重が大きく減少していることもあります。
こういった場合は隠れた疾患があるケースもあるので、より慎重に検査などを進めた方がいいと思います。
体重測定後、一般的な聴診、触診などの検診を行ったあと、ご希望される検査を行います。
検査は何ができる?
何回かこのブログでも触れていますが、レントゲン検査やエコー検査などの画像診断以外はほとんどできます。
今回の往診では、飼い主様から今までの病歴をお聞きすると、腎不全が過去に診断されたということでした。
色々ご相談させていただいた結果、血液検査、一般尿検査、それと尿中タンパクの測定をおこないました。
腎不全の場合、その行うべき処置は血液検査の値だけでなく、尿中のたんぱく質が多量にでているか、血圧はどうかなどを総合的に判断して行っていきます。
結果は1週間以内には出そろうので、それを踏まえてまた治療やケアのご相談をする形になります。
おおよその料金など
血液検査は項目にもよるのですが、全身的なスクリーニング検査は11000円です。
また一般尿検査は3000円、尿たんぱく測定も3000円です。
今回は実施しませんでしたが、老猫の病気として甲状腺機能亢進症という病気もあります。
これも血液検査で調べることが出来ます。
ご費用は13000円です。
ご希望がある飼い主様がいましたら、ぜひご相談ください。
まとめ
健康診断といっても、場合によっては一苦労のことも多いのがペットの検診です。
もちろん往診で行えば完全に負担を軽減できるということではありませんが、移動や待ち時間のストレスは大いに軽減できます。
検査が可能な項目も思っていただいている以上に可能ですので、この記事を読んで少しでもご興味がわいた飼い主様がいらっしゃいましたら、いつでもお気兼ねなくご相談ください。