ミニチュアダックスの病気と言って一番すぐに思いつくのは椎間板ヘルニアではないでしょうか?

ミニチュアダックスだけでなくトイプードルや多くの犬種で起こりうるこの病気は、突然発症し、症状の重症度によっては手術が必要になることもあります。

ミニチュアダックスの流行とともに椎間板ヘルニアの手術も一般的なものとなり、以前は大学病院や大手の動物病院でしか行えたなかった手術が、比較的色々な動物病院でも行えるようになりました。

もちろん病院によって、その診療方針には特色がありますから、何がいいというわけではないのですが、椎間板ヘルニアのような病気は術後のケア、リハビリもしっかり行わないと、有意な効果が得られないことも多くあります。

たまに相談を受けるのですが、手術はもうすでに済んでいるのですが、そのあとのリハビリの仕方がよくわからないという飼い主様が多くいらっしゃいます。

今回はセカンドセレクトで行った、かかりつけで手術したが、その後のリハビリを往診で行っている飼い主様とその愛犬の診察風景をご紹介したいと思います。

以前の記事

【実際の往診治療風景】椎間板ヘルニアになってしまったMダックス。手術ではなく往診で治療するとなるとこんな感じ。

椎間板ヘルニアは手術後どれくらいで回復するもの?

椎間板へニアの回復期はその重症度によって変わってきます。

たとえば何とか支えれば立つことはできる、少し足を動すことはできる程度の状態から手術を行った場合、個人的な意見では術後10日から3週間程度で十分な歩行が可能になることが多いと思います。

一方で、痛覚がマヒを起こしているような一番深刻な状態の場合、2か月程度はかかることも多いと思います。

以前であった症例は1年半後にやっと歩くところまでたどり着けた犬もいます。

また犬種によってもやや歩行の改善具合は異なります。

ミニチュアダックスは椎間板ヘルニアにはなりやすいのですが、胴長短足で重心が取りやすいので比較的歩行は楽にできますが、トイプードルやフレンチブルドッグなどは重心が取りにくいため、比較的歩行が可能になるまでの時間は長くかかると思います。

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動物のリハビリを専門に行っている有名な獣医師の先生の言葉を借りるのであれば、「どんな動物でも最初の2か月は目に見えた回復が見られる」とのことです。

初めの状態がかなり悪かったとしても、最低でも2か月は何かしらトライしていただけるといいと思います。

往診では何ができる?

セカンドセレクトで行える往診リハビリ治療では、まず鍼治療がメインになります。

鍼を経穴に刺入したあと、針治療用の電極をつなげ医療な電気を流して経穴を刺激します。

セカンドセレクトではおおよそ9本から21本の鍼を使用し、うち4対を微量な電気で刺激を行います。

時間としては約15分程度で1回3000円になります。

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また、看護師は動物のアロマテラピーの資格を持っているので、こういった動物の専門的なリンパマッサージを含めたリハビリ運動を行うことが出来ます。

5分から10分ほどで施術は終わり、1回500円から1000円程度です。

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僕自身も椎間板ヘルニアの多数の執刀経験があるので、手術直後からからその後の停滞期まで細かな診察ができますので、何かあればお気兼ねなくご質問ください。

自宅で行えるリハビリ

先ほど述べたリンパマッサージやリハビリマッサージは飼い主様でも行うことができます。

何回かご指導すると上手にできるようになるので、それを軸に行っていただくとよいかと思います。

https://www.secondselect.vet/1024

また、このブログでもたびたび紹介していますが、こういった神経症状にかなり効能があるサプリメントもあるので、そういったものを積極的に取り入れるのもいいと思います。

まとめ

手術を終えて帰ってきた動物は心身ともに疲れているものです。

リハビリは早い段階から積極的に行うことが推奨されますが、まずはその疲れをいやしてあげることも重要です。

セカンドセレクトでもいきなりいろいろなことを行わず、動物の状態に合わせ診療を進めていきます。

術後の不安を少し感じることがあれば、いつでもご相談ください!

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