人間の口でうまく説明することができないような年齢の子供と同様、ペットも調子が悪くても自分で説明が出来ません。

具体的に下痢をしたり、吐いたり、またはどこかの足をびっこ引いていたりなど、明らかな症状が出ているのであれば対応がしやすいのですが、なんか元気がないとか、動きが悪い、いつもと違うなど、これと言って症状はないのだけど確かに変な感じがするというときにはその対応に困ることもあります。

実際に飼い主様からの問い合わせも多いのですが、「食欲はあるのに元気がない、触ろうとすると怒る」と言った症状の場合、はたして受診したほうがいいのかどうかさえ迷ってしまうことがあると思います。

今回は飼っている犬に「パッとしない」症状が出たときの対応法をご説明したいと思います。

とりあえず食欲があるので様子を見る

犬が触ろうとすると「キャン」と鳴くときは、体のどこかに痛みを感じていることが多いと思います。

ただ、こういった場合、犬自身もいつもよりもおとなしくしていることが多いので、食欲が落ちなければそのまま安静にしているのも一つの手だと思います。

動物病院に連れて行っても興奮してしまい、ご自宅でみられるような症状が一見なくなってしまうようなことも多いので、獣医師にも異常が判断することができないことも多くあるからです。

とりあえず、一晩様子を見て、次の日も改善されなければ受診してもいいと思います。

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痛み止めなどを使用してみる

痛み止め、解熱鎮痛剤など色々な言い方がありますが、その種の薬を使用してみるのもいいかもしれません。

ただし、ロキソニン、イブプロフェンやアスピリンなどの人間でよく使用する薬は犬にとっては毒性が強くお勧めできません。

もともと犬は人間と異なった薬の代謝経路を持っているので、成分によっては少量でも中毒量に到達する恐れがあるからです。

最近では犬でも安全に使用できる解熱鎮痛剤がありますので、使用する際はしっかりと獣医師に処方してもらった方がいいと思います。

ここだけの話、ネットでも簡単に購入できるのですが、鎮痛剤は人間でもしばしば問題になる薬の中の一つですので、一人の判断で与えることだけはしないようにしましょう。

心配だから検査をしてみる

やはり物言わぬ動物だからこそ、早期発見早期治療は大切なことです。

個人的にはこの段階で検査をお勧めすることはあまりないのですが、万が一の以上に備えて検査をするメリットは大きいと思います。

ただ、原因が推測される中での検査ではないので、たいていの場合はレントゲンと血液検査を全体的に行い異常があるかどうかを見ていきます。

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これといった異常が見られないことも多いのですが、異常値がなければないで安心材料にはなると思います。

その後の処置は様子を見るか、軽めの痛み止めを使用するなどの対応で経過を見ていきます。

食欲がなくなったら・・・?

もし痛みなどがあり、それが原因で食欲が落ちるようなことがあれば、その痛みを作っている原因が全身に影響するような炎症個所を持っている疑いが強いと思います。

発熱などを起こしているケースも多いので、できるだけ早めに受診し適切な処置を行う必要があります。

中には重大な疾患がみつかるケースもあるので、慎重に対応したほうがいいと思います。

まとめ

見た目は元気なのに何かが・・・こんな時に動物病院に行ってもうまく説明が出来ないので行くのを躊躇してしまうことも多いと思います。

外に出るとなおさら、犬はテンションが上がることが多いので、見た目の異常が目立たなくなってしまうことも多いと思います。

こんな時には往診を活用してみるのも1つ。

獣医師が自宅にお伺いし診察するので、より本来の症状が観察しやすくなるので、説明がしにくいような症状でも異常が見つかることも多いと思います。

もしあれ?っと思うようなことがあったら、お気兼ねなくご連絡ください。

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