飼い主の皆様は当然ご存知だとは思いますが、動物病院というのは自由診療であり、病院によって料金が異なるのが一般論です。
今回は一般的な動物病院と往診診療のお金の話をご説明したいと思います。
動物病院の料金の差とは?
動物病院も競争が激しい昨今、どこの動物病院も周辺の価格調査はしっかりしているため、1つ1つの項目の料金の差は昔ほどはありません。
したがって、動物病院による料金の差が出るところは、内服を処方するかどうかとか、検査を多くするのかとか、その処置や検査の数で決まってきます。
同じ疾患だったとしても、ある病院は内服だけ、またある病院は注射を行う、また別の病院では検査なども行う・・・。
飼い主様にとっては、同じ治るのであれば、内服だけで済んでしまうような動物病院がありがたいのかもしれません。
獣医師の中には、もし軽い治療で治らなかったら、検査をして初めてわかるような重大な疾患があったらなど考えてしまい、必要でない検査なども実施してしまうこともあります。
こういった病院が、飼い主様の皆さまが言う「高い病院」となるのだと思います。
そのうえ、病気が治らなかった場合は、色々噂をされてしまう・・・飼い主様にとっては当然と言えば当然のことなのでしょうけれど、獣医師にとってはいつも頭を悩ませる問題となります。
往診の料金の差も動物病院と基本的に理由は同じ
まだ通常の動物病院ほど、価格競争にはなっていませんが、基本的により多くのサービスを受けようというのであれば、料金は当然高くなっていきます。
基本的な1つ1つの料金を照らし合わせてみれば、あまり通常の動物病院との料金の差はありません。
ただし、往診料が必然的にかかってきますので、同じ処置でも往診料分、料金は高くなると考えてください。
ちなみに、日本獣医師会が発表する、基本的な往診料は2232円となりますので参考にしてみてはどうでしょうか?
また、深夜診療の料金の平均はというと4513円となります。
時間帯にもよりけりでしょうけれど、夜遅くに往診にて救急で診療を行った場合、通常の診察料に平均7000円程度はかかると考えていただければと思います。
ぼくの感覚では、都内であればさらに高額・・・おそらく平均の倍ぐらいの料金なのではないかなと思います。
クレジットカードや動物保険は?
クレジットはポータブルの装備を大抵は持っているので、カードでも問題がないところが多いと思います。
万が一のため、事前にクレジットカードが使用可能かどうかは必ず確認はしておいたほうがいいでしょう。
動物保険については、通常の病院であれば窓口で清算できるタイプの保険でも対応は可能です。
ただし、オンライン決済になりますので、ネット環境によっては窓口清算できない場合もあります。
まとめ
もちろん命ですから、安ければいいというわけではありませんが、安いにこしたことはないのも人間の心情です。
ぼくも獣医師として思うのですが、確かに動物病院の料金はわかりにくいと思います。
ですので、通常の動物病院でも、往診の動物病院でも、まず積極的に料金は確認することが必要なことだと思います。