四季があることは情緒があってとても良いことだと思いますが、それでもジメジメした梅雨の時期というのは何をするにも億劫になります。

一方で病気は季節を選びませんから、飼っている犬や猫が何かしらの病気にかかったら、雨が降っていても動物病院に連れて行かないといけません。

そんな時、往診はペットを動物病院に連れて行かなくてもよいという点で、とても便利な診療所だと思います。

今回は少し宣伝のようになるかもしれませんが、こんな梅雨の時期にかかりやすい病気で、往診でも十分対応できる病気について、ご説明したいと思います。

皮膚が赤くなるとか痒がるような皮膚病

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皮膚病と言ってもその原因は多岐にわたります。

アレルギー性のものから、ホルモン失調や栄養性、ノミやダニなどの寄生虫、もしくは膠原病のようなものまでいろいろな原因があります。

ただし、異なった原因だったとしても結果として起こる現象には大きな違いはありません。

すなわち、皮膚の免疫バリアが破たんして、細菌や真菌の影響が受けやすくなるというところです。

高温多湿の梅雨の時期は、皮膚についた病原菌が繁殖しやすい条件が整うので、一般的に皮膚疾患は悪化しやすい季節だと言えます。

往診でもこのような病気に対しては、通常の動物病院とほぼ同レベルの治療を受けることが可能です。

検査という点でもほぼできる内容は変わりませんので、通常の病院と同じように使用してもらえるとよいと思います。

下痢や吐き気

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暑い季節になるとどうしても多くなるのが、下痢や吐き気をともなう消化器症状です。

動物病院で毎日診察していると、病気には季節性があることをよく実感させられます。

特に消化器疾患は、流行りだすとかなりまとまって来院されることが多く、特にこの時期は非常に多い症例になります。

この時期の消化器症状はなかなか内服に対しての反応が乏しいことが多く、また下痢も頻便になり、自宅で管理するのが困難になる傾向になります。

したがって、治療のメインは皮下注射を用いた支持療法が圧倒的に多くなります。

こういった治療を自宅で行うメリットは非常に多く、とにかく動物が通院で疲れることがないので、より回復が早くなる傾向があると思います。

飼っていらっしゃるペットがちょっと調子を崩したなと思ったら、迷わず往診を利用してみるといいかもしれません。

外耳炎

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皮膚病と同じく、外耳炎もこの時期は非常に多くなる疾患です。

特に耳道内は、表面に出ていない分、細菌が非常に発生しやすくなるので、治癒もなかなかしにくくなります。

ただ、実際のところ、耳の治療だけで往診を呼ぶのもと思っていらっしゃる飼い主様も多いとは思います。

ですので、他のお手入れもついでに行ったりするといいと思います。

メンドクサイことは一度に済ましておくのをお勧めします。

往診で対応できない病気とは?

この時期に多い病気で、往診で対応できないのは子宮蓄膿症です。

子宮蓄膿症は子宮の中に膿がたまる病気で、致死的な症状を引き起こす病気で、この時期でよく見られます。

子宮蓄膿症の治療は基本的に外科手術のみであり、往診では手術ができないからです。

初期症状では多飲多尿が見られることが多く、多くの症例で嘔吐、食欲不振が見られます。

陰部から血膿が出てくることも多く、陰部や尾の周りがべたべたと汚れやすくなります。

このような症状が見られたら迷わず動物病院に行ってください。

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まとめ

最初にお伝えした通り今回はかなり往診動物病院の宣伝のようなってしまいましたが、それでも往診は便利なものだと思います。

季節の変わり目はとにかく色々な病気が出やすいので、雨の中、ペットを病院に連れて行くのもちょっと・・と思ったら、いつでもご連絡ください。

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