このブログでも何度か書いてはいますが、夏は皮膚病がとても多くなります。

それは猫でも同じことです。

散歩にも行かずに、家の中で寝ているだけなのにと思っても、この時期にはかゆみが出たり、皮膚が赤くなったりと色々不具合が出やすいのですが、今日はそんな猫の皮膚病についてご説明させていただきます。

猫の皮膚病の症状

人間も含めですが、犬が皮膚病になると1番症状が出やすいのが、わきの下からひじの関節、内股から膝にかけてです。

猫は犬や人と少し皮膚病になりやすいところが違っていて、皮膚病の大部分が顔面周囲に出ます。

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典型的に出る場所が、目の上や耳介、首の根元あたりで、少し赤みが出てくるところから始まって、ガビガビのかさぶたなどができます。

ひどく痒がると、爪で引掻いたりするので、傷がついたりします。

また顔以外にも、下腹部にも同時に湿疹が出ている場合も多く、ザラザラした舌で舐めてしまうので、脱毛と同時に湿っぽい皮膚病変ができることが多くあります。

原因

こういった猫の皮膚病の原因として、一番多いのがアレルギー的な要因が多いとされています。

また、夏場であれば猫はよく顔を蚊に刺されてひどくする場合もあるので、外に行くようであれば、そういったものが原因となっている場合もあります。

また何かしらの理由で免疫力が下がった猫ではカビが皮膚の表面で繁殖し皮膚病を起こすこともあります。

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治療法

一般的には根治治療はなく、対症療法のみとなります。

犬や人と症状の出方は違いますが、基本的に使用する薬は一緒で、抗生剤やステロイド、抗ヒスタミン剤を使用していきます。

症状が軽度の場合は、外用薬などで対応していくのですが、症状が強い場合は内服薬で治療をしていきます。

根治治療でなく、あくまでも症状を緩和させるための対症療法となりますので、投薬をしている間は症状は落ち着きますが、薬を少なくするもしくはやめてしまうと症状がぶり返すことがほとんどです。

皮膚病で使用頻度の高い薬としてはステロイドがあげられますが、長期的に使用ということであれあば、副作用が心配な飼い主様が多いと思いますが、猫はステロイドの副作用は非常にでにくく、そういった副作用の心配はあまりしなくてもいいと思います。

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ただその代わりに、猫はしばしば投薬が困難な場合も多く、治療の妨げになることも多くあります。

長期間作用する注射薬もあるのですが、さすがに副作用が出やすいため、できればその他の工夫で何とかしのぐことがほとんどです。

まとめ

結局のところ、こういった治療は動物病院でなく往診で対応が十分可能です。

動物病院に連れて行くストレスでも皮膚病は悪化することがあるので、皮膚病の治療の選択肢として、往診と言う選択を視野に入れてみるのもいいと思います。

 

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