飼っているペットの怪我で一番先に思いつくものは、なにになりますか?

骨折?脱臼?捻挫?打撲?

ぼくの場合、動物病院で診察をしていて一番多いなと感じるものは爪の損傷です。

犬、猫の爪は人以上に発達している組織。

ちょっとの怪我でも太い動脈が入っているので、引いてしまうぐらい出血が目立ちます。

今回はそんな爪の損傷について往診医としてご説明いたします。

原因

爪を損傷する原因はおおよそ2つあります。

一つ目は飼い主様が爪を切っていて切りすぎてしまったという理由。

圧倒的に小型犬で多い症例です。

特に黒い爪の場合は、血管の位置が目で見ることができず、しかもちょこちょこ動くので、手先がミリ単位で狂っても、結構な出血がでてきます。

kappatu

また別の原因としては、動物が自分自身でひっかけてしまって爪が折れてしまうというもの。

この場合は猫、もしくはぼちぼちな体型の犬が散歩中におれてしまうケースがほとんどです。

外傷性に爪が折れるため、爪の基部から神経を巻き込んでおれていることが多く、強い疼痛を伴っていることがよくあります。

治療法

爪を切りすぎてしまって出血してしまった場合、時間がたてばほぼ止まります。

健康な仔であればティッシュなどでおさえていると、しだいに出血は少なくなり1時間ほどで完全に止血されると思います。

出血多量になって死んでしまうケースにはならないので慌てず様子を見ていただいていいと思います。

awatenai

外傷によって爪が根元から折れてしまっている場合には、出血が止まっていても治療が必要となります。

なぜなら、爪の怪我は化膿しやすく、また炎症が起こっているため、動物が過剰に患部を舐めより炎症を引き起こすからです。

スタンダードな治療法は、折れた場所よりもさらに根元から爪を切り落として、消毒を念入りに行い、包帯を巻きます。

場合によっては抗生剤やエリザベスカラーが必要なケースもあります。

根元から切除した爪は、通常であれば元通りになりますが、たまに猫では爪が変な形でのびてしまい、後々爪の周囲の皮膚を刺激して膿んだりすることがあります。

そのような場合には、しっかりとした麻酔をかけ、爪が発生している指の骨ごと切り落とします。

そうした処置を行うと、爪は2度と生えてこなくなりますが、歩行などに影響が出ることは決してありません。

tumekiriotosi

予防法

とにかく爪をまめに切ることです。

特に犬であれば狼爪、猫であれば高齢猫は爪が自然にけずれることがほぼないので、定期的に爪切りが必要です。

まとめ

爪切りなどのお手入れを定期的に行うついでに、簡単な健康診断をするのは理想的だと思います。

問題は、動物病院に連れいていかないといけないので、ストレスが大きくかかるということです。

そんな心配も往診ならば最小限に抑えることができます。

万が一の怪我をした時だけでなく、爪切りなどの定期的な処置でも往診を利用していただければと思います。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう