犬の皮膚病は猫の皮膚病よりも多く発生します。

犬種によっても発生頻度、重症度はかなり異なりますが、多くの皮膚病はなかなか治癒しないものです。

また、ひとえに皮膚病と言っても、その原因は色々ありますが、その原因の特定は意外と難しいものです。

今回のテーマはそんな厄介な皮膚病の中でも、かなり厄介な症状の部類の一つ、趾間皮膚炎についてご説明させていただきます。

趾間皮膚炎とは?

趾間皮膚炎とは足先にできる炎症で、シーズーやビーグルなどには多発しますが、ほぼすべての犬種で起こります。

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趾間皮膚炎になった犬は、足先を執拗に舐めてしまうため、足先の毛色が変わったり皮膚の色が赤くなったりします。

症状が進むと、赤く腫れあがりびっこをひきだしたり、時には趾間嚢胞と言って指の股にしこりを作って、難治性の皮膚炎を引き起こします。

原因

色々な要因があるのですが、原因の多くを占めるのが心因性です。

ストレスかに置かれた犬はよく足先を舐める行動を起こすことが知られており、精神的に安定していない犬が趾間皮膚炎を引き起こしやすいと言われています。

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とくに分離不安傾向の犬はことあるごとに足先を舐めるため、加えてアレルギー的な要因や衛生面などの要因で症状が発生します。

治療法

正直一度なってしまうと治癒するのは非常に難しい皮膚炎です。

時には過剰に舐めてしまうことにより皮膚炎だけでなく、しこりのようなものを作ることもあります。

【趾間皮膚炎・趾間嚢胞】犬の指の間のしこりから出血。よく足をなめる犬で起こる困った皮膚炎。

皮膚病で使用する多くの薬は、基本的に抗生剤や炎症を抑える薬なのですが、これらは精神的な安定をもたらす薬ではないため、趾間皮膚炎のような心因性の皮膚炎には著効しないことが多いと思います。

また、精神安定剤のようなものはありますが、犬を安定させる薬の医学的な確証がないため、効果が出ているのか出ていないのかはっきりしません。

基本的にはエリザベスカラーなどで舐めないように足先を保護しながら、上記のような塗り薬や飲み薬を使用していきますが、しばしば再発も多く、飼い主と獣医師を悩ます病気の一つだと思います

予防法

これといった予防法はないのですが、一般的にはよく犬とスキンシップをとることだと言われています。

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また、そういった舐める行為が始まった時には、あまり怒ったりしないようにするのも一つの方法です。

なぜなら足先を舐める行為は犬にとってストレスの転化行動なので、それを怒って止めさせようとする行為は、さらなるストレスを引き起こし、かえってその行動を強化させることにつながるからです。

もし舐めているのを見つけたら、大きな音を出して、一度犬が注目している先を変更させてから声をかけるのがいいと思います。

まとめ

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こういった心因性の病気というものは、うまく付き合っていくしかありません。

治療の強度はいぬによってもまちまちなため、時には飼い主様のストレスになることもあります。

セカンドセレクトでも同様のご相談を受けることはよくあります。

可能な限り動物にも飼い主様にも負担がない治療を目指していますので、お困りの飼い主様がいらっしゃいましたらお気兼ねなくご相談ください。

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