どんな時でも、出血しているところをみるとドキッとする方は多いのではないでしょうか?

特に、飼っているペットの口から出血がでていると、かなり慌ててしまいます。

ただ、一口に出血と言っても、緊急に対応しないといけない場合もあれば、あまり気にしなくても良いこともあります。

今回は口から出血があった場合、どのように対応したほうがいいのか、状況別に分けてご説明したいと思います。

吐いたら鮮やかな出血が混じっている

犬や猫が吐血するパターンで、一番多いものだと思います。

鮮やかな血が出る場合、出血する場所は大抵は口の中か喉の奥などが吐瀉物が通過するときに傷つけることが多く、時間がたてば何もしなくても出血は止まります。

ただし、嘔吐するという症状自体は、治療の必要性があることもあるので、嘔吐後に食欲が低下したり、元気がなくなるようであれば治療を受けた方がいいと思います。

犬で口が閉まってプスプスとした呼吸とともに薄い出血が混じる

高齢犬で多くみられるものですが、結論から言えば重度の心不全からくる肺からの出血の可能性が非常に高いと思います。

犬は加齢により、心臓の中にある弁に障害が起きやすくなり、心臓が機能的に働かなくなることが多くあります。

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代表的な疾患は、僧房弁閉鎖不全症という病気があげられますが、犬の心臓病の多くは、心臓自体の問題よりも肺の機能障害が問題になるので、より症状が深刻になると、肺のダメージも非常に大きくなります。

特に症状が深刻な場合は、肺の血管が損傷し、結果として出血が起こるので、こういった理由で口の周りに出血があとがついていた場合は、緊急的な治療が必要となってきます。

興奮した後に出血がたらりと出る

犬は興奮すると我を忘れて色々な異常行動を起こします。

時には自分の牙で舌を傷つけてしまい、出血を起こすことがあります。

舌のような組織は、血管が豊富になるため、ちょっとの傷でも見た目の出血はかなり派手になります。

特に興奮中は血圧も上がっているので、さらに出血の量も多くなりますし、それが大型犬であればなおさら出血は多くなります。

ただ、見た目の出血は多いと思っていても、実際の量はそれほどでもないため、さほど心配はいりません。

安静にしていれば時期に出血は治まりますし、特に治療も必要ありません。

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夜間、病院が開いていない時間などで起こった場合、不安が非常に募るとは思いますが、出血が万が一止まらなかったとしても、翌日に動物病院に受診していただければ大丈夫です。

まとめ

出血という現象は慣れていないと結構慌ててしまうものです。

それがモノを言わぬ動物であれば、状況が切迫しているのかどうかもわからないことが多いと思います。

今回は代表的なものだけをご説明させていただきましたが、皆さまの参考になれば非常にうれしく思います。

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