人間でもそうですが、冬から春にかけての季節の変化は体調が崩れやすくなるものです。
この時期に1年に1回の健康診断を行う方も多く、人間ドックのような検査を受けられる方も多いと思います。
それは動物でも同じことが言えます。
ただ、人間と違うのは、春先の動物病院は、ちょうど犬のフィラリア、狂犬病ワクチン接種の時期の重なるため、非常に混みあうということです。
今回は、この時期に飼ってらっしゃるペットに検診を受けたい、ただ動物病院に連れて待つのも嫌だと思っていらっしゃる方に、往診でできる健康診断についてご説明したいと思います。
往診で行う健康診断のメリット
往診のメリットはたくさんありますが、健康診断を行う際の最大のメリットは、ペットが落ち着いた状態で検査が出来るということです。
血糖値やある種のホルモン検査の場合、ストレスの影響を非常に受けやすいため、その結果が大きく崩れて見えてしまうこともよくあります。
自宅で検査を行うことができるということは、このような要因を極力排除することができるので、より正確な結果を得ることができます。
また、動物にとって検査を行うことは、状況によっては非常に負荷がかかるのですが、いつもの慣れた環境で行うことができるので、負担を軽減することもできます。
往診で行える検査の内容
血液検査は通常の動物病院と同じ内容を行うことができます。
腎臓や肝臓の機能を調べたり、ホルモン検査、糖尿病の検査やアレルギー検査など、調べられる項目は非常に多くあります。
また、尿検査や糞便検査も行うことができます。
尿検査は尿結石など犬猫に多い疾患を見つけるだけでなく、特に腎臓や内分泌の疾患を特定するためにも非常に有効なため、定期的に検査を行うことをお勧めします。
ただし、レントゲンやエコー検査などの画像診断は往診では対応できないため、心臓病などの検診には向いていません。
おおよその料金は?
往診だからといって、検査代が高くなることはほとんどありません。
通常の動物病院の診療価格に往診料がプラスされる形がほとんどです。
おおよそ平均3000円ぐらいの往診料を考えておけばいいと思います。
基本的な検査代は行う検査によりけりですが、健康な若い動物であれば10000円~15000円程度、シニアであれば、30000円前後の料金で十分な検査が出来るととは思います。
もちろん検査項目を増やせばさらに高額にはなりますが、本人の体調に合わせて決めていただくのがよいと思います。
まとめ
健康診断の大切さは人間、ペット問わず誰もが感じていることだと思います。
それが物言わぬ動物であればなおさらです。
ただ、見た目が元気なのにも関わらず動物病院に連れて行くのはちょっと気が引ける方も多いのではないでしょうか?
そんな時は往診をうまく活用していただくといいと思います。