ストレスの多い現代社会。
ストレス性〇〇という名前の付いた病気は結構多いと思います。
ペットの病気でもストレス性〇〇と思われるようなものはいくつかありますが、ペットの場合は何かしらのストレスを感じると自虐と言って自分の体に対し攻撃的になることが多いかもしれません。
今回はそんな自虐行動のひとつ、猫の心因性皮膚炎についてご説明したいと思います。
そもそも猫のストレスのもとって?
ほとんどの猫の飼い主様が感じていらっしゃると思いますが、猫はとにかく警戒心が強く、とても繊細な生き物です。
動物病院に連れていこうとしたら、前日から姿を見せなくなることはしょっちゅうです。
そんな猫の生態もあり、ストレスの原因を探ろうとするのは時に困難な場合もあると思います。
またストレスと思われるものを取り除いたとしても、猫に限らず動物の自虐行為はそのままルーチンとして残ることもあり、猫以外でも犬などは趾間皮膚炎として残ることもあります。
猫の心因性の脱毛は?
猫の皮膚炎としてよくあるのはアレルギー性皮膚炎や真菌症と呼ばれるものです。
アレルギー性皮膚炎の病変部は顔面周囲や耳の根元、下腹部に発赤をともなう湿疹が出ることが多いのですが、アレルギー性皮膚炎の場合はひどい掻痒感が伴います。
真菌症は同様に顔回りや足先などにガビガビした皮膚炎を作りますが、あまりかゆがる様子は見られません。
一方で心因性皮膚炎の場合は被毛が猫のざらざらとした舌でなめとられて脱毛を起こすため、湿疹もなく毛は途中から千切れるような感じになっています。
湿疹が見られることはほとんどなく、猫がなめやすい箇所に起こります。
大腿部の外側や下腹部に脱毛が起こることが多いのですが、皮膚自体にはこれといった病変はありません。
治療法は?
猫の心因性のものに対する薬というものはあまりありません。
先ほども書いた通り、ストレスのものになるものが除去されたとしても癖のように残ってしまうことも多くあります。
セカンドセレクトではその中でも猫に効果があるようなサプリメントをお勧めしています。
一つはジルケーンと言われるGABAに作用するものです。
GABA受容体は精神を落ち着かせる作用があるため、人間でも様々な形態のサプリメントが存在します。
また従来からあるフェリウエイと呼ばれる猫のフェロモンに類似したものもあります。
電源コンセントに差し込み、その成分を噴霧することにより、猫のイライラ感を和らげます。
これらの試みであまり変化がないようであれば投薬を行うこともありますが、たいていの飼い主様はそこまでご希望されることはないため、あとはうまく付き合っていくようなことが多いと思います。
まとめ
セカンドセレクトでは一般的な動物病院ではないような様々なお薬も常備しております。
ただ最終的に使用するかしないかは飼い主様との相談の上になります。
これってどうなんだろう?と思うようなことがあればいつでもお気兼ねなくご相談ください。