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2016-07-19

動物病院で診察しているとたまに困ることがあるのですが、「なんか元気がないんです」という主訴でいらっしゃる飼い主様がいます。

食欲は特に問題がない、吐き気や下痢もない、でも元気がない・・・こんなとき正直いうとどうしましょうと困ってしまうことがあります。

大抵病院の中では異常を発見することができないからです。

こういった症状こそ往診が適しているのでは?と思っていますので、今日はそんな症状があったら往診を勧める理由についてご説明させていただきます。

動物病院に連れて行くストレスがない

ぼくの経験則なのですが、こういった症状を出す仔は割りと繊細な性格を持っている犬がとても多いと思います。

動物病院に来るだけで、かえって調子を崩してしまうことがあるくらいの犬もいるので、自宅で基本的な触診、聴診をおこなえ、ある程度の検査までできる往診は、犬の負担を限りなく少なくする一つの方法だと思います。

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自宅での本来の様子が診れる

ペットの自宅での様子と動物病院での様子は基本的に違います。

動物にとって動物病院の中の雰囲気は、非常に非日常的なものであり、たいていの動物が臨戦態勢を取ります。

結果として、ちょっとした元気のなさは、動物病院の中では消えてしまうため、獣医師が元気がないという飼い主様の稟告を判断することは非常に難しくなります。

往診に行くとたまに思うのですが、元気がないと飼い主様が言っている犬は、本当に元気がなかったんだなと思います。

「当たり前じゃないか」と思うかもしれませんが、それくらい動物病院に連れてこられた犬たちは、自宅と全く違う様子を見せます。

自宅で感じる飼い主様の不安な点を、往診であれば獣医師が把握することも可能なので、動物病院の中ではわからなかった、隠れいている疾患に気づく可能性も高いと思います。

自宅での何らかの問題に獣医師が気づくことがある

動物の病気を見るうえで、自宅の環境や雰囲気は非常に重要です。

特に飼い主様には普通のことであったとしても、実は誤った環境や習慣だったということは結構あると思います。

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動物病院の中で飼い主様の会話を聞くときに、特にこの辺りは注意して聞くのですが、あとからやっぱりということは色々出てきます。

獣医師が飼い主様から話を聞きだす時には、飼い主様やそのかってらしゃしゃる環境を想像しながら話を進めていくので、実際にその飼ってらっしゃらる環境を実際に目で見るメリットは非常に大きいと思います。

まとめ

ぼくが思うに、往診の最大のメリットは、治療においてのストレスを軽減することができるということと、自宅での様子を直接診ることができることだと思います。

この2点が治療に与えるメリットは大きいと思いますので、ちょっと調子が悪いかなと思ったら、往診と言う選択肢を頭の中に入れておくと良いかもしれません。

2016-07-16

今の時期、熱中症はとかにかく話題になるトピックです。

熱中症という言葉自体が非常にメジャーな単語になったおかげで、昔よりはだいぶと熱中症で運ばれてくる動物たちは減りましたが、年間を通じて何件かは動物病院に運ばれてきます。

今日はそんな熱中症についてのご説明をしたいと思います。

熱中症とは?

熱中症とは熱射病と言われ、医学的には日射病とは違うものとされています。

日射病は直接強い日差しを浴びることで、皮膚表面の血管が拡張し、そこからの水分の発さんが盛んになり、体温の上昇とともに脱水が起こることで引き起こされる症状です。

基本的には日陰に入り、水分補給をすることで回復していきますが、重度の場合は熱中症を引き起こします。

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その熱中症とは、体内からの熱の放散が何かの理由でできなくなり、高体温になって引き起こされる症状です。

高熱による細胞破壊が主な症状で、胃腸障害、肝障害から始まり、重篤な場合は神経障害が見られることもあり、最悪亡くなるケースがあることは皆さまもご存知のことだと思います。

ペットと人との違い

先ほども述べましたが、熱中症は何らかの理由で体内からの熱放散ができなくなり引き起こされる症状です。

人間は体温を下げるために、発汗しその気化熱で体温を下げます。

したがってあまりにも高温の環境では当然熱中症に陥りやすいのですが、あまり気温が高くなくても湿度が高い環境にいると熱中症になります。

一方犬や猫たちは発汗する機能がないので、湿度にかかわらず熱放散が機能的にできないため、ちょっと気温が高いだけでもすぐに熱中症になります。

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熱中症を予防するため

熱中症を予防するために窓を開けて風通しをよくしています、という飼い主様がよくいらっしゃいますが、動物が発汗による熱放散ができないということを考えればそれはあまり意味がないことだと気づかれると思います。

湿度が下がれば、当然人間は心地が良く、発汗によりうまく体温調節ができるようになりますが、犬や猫は先ほども述べた通り、汗をかくことができませんから、湿度が下がったところで温度が下がらなければ熱中症に簡単になります。

したがって、ペットの熱中症を予防するためには窓を開けて風通しを良くするのではなく、積極的にエアコンを使用して室温の調節をすることが必要となります。

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またアスファルトの照り返しも強いので、夜に散歩というのもあまり意味がないかもしれません。

散歩自体控えていただくか、常に体を冷やせるような市販の装備を用意していただくことをお勧めします。

実際に熱中症になってしまったら?

熱中症になった動物は、とにかく呼吸が荒くなり、ぐったりしていきます。

すぐに病院に連れて行くのが理想でなく、まず応急処置としてその場で体が冷やせるのであればまず体を冷やしていただくのが最優先事項です。

水道水を直接体に浴びせるのが手っ取り早い方法です。

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この日本なので、どこにでも水道の蛇口はあるので、まずそれを行って、呼吸のあらさが取れたら動物病院に連れて行くか、連れて行ける状況でなければ往診を依頼するべきです。

体を冷やすことは最優先ですが、それだけでは熱中症の症状を抑え込むことはできませんので注意をしてください。

まとめ

とにかくクーラーが必須ですというのが、ぼくが一番言いたいことです。

動物は簡単に熱中症になってしまいますし、熱中症になった自分のペットをみるのはとてもつらいものです。

なぜなら100%予防ができるからです。

予防できる病気になってしまった時の後悔は、獣医師として飼い主様と接する時にも非常に心が痛みます。

とにかく予防が大切、そのためにも何か往診の機会があれば、獣医師と自宅の環境を見てもらって、いろいろアドバイスを受けることもいいのでは?と思います。

2016-07-14

このブログでも何度か書いてはいますが、夏は皮膚病がとても多くなります。

それは猫でも同じことです。

散歩にも行かずに、家の中で寝ているだけなのにと思っても、この時期にはかゆみが出たり、皮膚が赤くなったりと色々不具合が出やすいのですが、今日はそんな猫の皮膚病についてご説明させていただきます。

猫の皮膚病の症状

人間も含めですが、犬が皮膚病になると1番症状が出やすいのが、わきの下からひじの関節、内股から膝にかけてです。

猫は犬や人と少し皮膚病になりやすいところが違っていて、皮膚病の大部分が顔面周囲に出ます。

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典型的に出る場所が、目の上や耳介、首の根元あたりで、少し赤みが出てくるところから始まって、ガビガビのかさぶたなどができます。

ひどく痒がると、爪で引掻いたりするので、傷がついたりします。

また顔以外にも、下腹部にも同時に湿疹が出ている場合も多く、ザラザラした舌で舐めてしまうので、脱毛と同時に湿っぽい皮膚病変ができることが多くあります。

原因

こういった猫の皮膚病の原因として、一番多いのがアレルギー的な要因が多いとされています。

また、夏場であれば猫はよく顔を蚊に刺されてひどくする場合もあるので、外に行くようであれば、そういったものが原因となっている場合もあります。

また何かしらの理由で免疫力が下がった猫ではカビが皮膚の表面で繁殖し皮膚病を起こすこともあります。

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治療法

一般的には根治治療はなく、対症療法のみとなります。

犬や人と症状の出方は違いますが、基本的に使用する薬は一緒で、抗生剤やステロイド、抗ヒスタミン剤を使用していきます。

症状が軽度の場合は、外用薬などで対応していくのですが、症状が強い場合は内服薬で治療をしていきます。

根治治療でなく、あくまでも症状を緩和させるための対症療法となりますので、投薬をしている間は症状は落ち着きますが、薬を少なくするもしくはやめてしまうと症状がぶり返すことがほとんどです。

皮膚病で使用頻度の高い薬としてはステロイドがあげられますが、長期的に使用ということであれあば、副作用が心配な飼い主様が多いと思いますが、猫はステロイドの副作用は非常にでにくく、そういった副作用の心配はあまりしなくてもいいと思います。

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ただその代わりに、猫はしばしば投薬が困難な場合も多く、治療の妨げになることも多くあります。

長期間作用する注射薬もあるのですが、さすがに副作用が出やすいため、できればその他の工夫で何とかしのぐことがほとんどです。

まとめ

結局のところ、こういった治療は動物病院でなく往診で対応が十分可能です。

動物病院に連れて行くストレスでも皮膚病は悪化することがあるので、皮膚病の治療の選択肢として、往診と言う選択を視野に入れてみるのもいいと思います。

 

2016-07-12

ペットの高齢化が進み、約半数近くのペットがシニア世代と言われるようになってきました。

猫の頭数は変化がないと言われつつも、その平均年齢は徐々に上昇しています。

人間と同様に猫も高齢になると、若いころにはなかったような、色々な病気を引き起こすようになります。

特に高齢猫では、いくつかの典型的な疾患があり、しばしば猫自身の体調を悪化させる要因になります。

今回は高齢になった猫が起こしやすい病気と、往診ではどう対応していくのかをご説明していきます。

慢性腎不全

猫はもともと非常に腎不全を引き起こしやすい動物です。

人間でも同様なのですが、一度損傷した腎臓は2度とその機能が回復することはないため、腎不全の治療は温存療法が主体となります。

具体的には腎臓のかわにり、体内に溜まった老廃物を外に排出させるのが治療の基本となります。

初期段階では内服や処方食などを使用し、食欲がいよいよなくなるような場合には、皮下補液を行います。

 

したがって、結論を言えば慢性腎不全のケアに関する治療はほぼ往診でまかなうことができます。

定期的な血液検査や尿たんぱくの測定は、猫の病状の状態を把握する上でも重要な検査ですが、こちらも往診でも行うことが出来ます。

ストレスをかけて動物病院に連れいてくよりは、往診での治療の方がより適していると思いますので、積極的に利用されてはどうでしょうか?

【シニア(老)猫】慢性腎不全の治療こそ往診が一番な4つの理由

便秘

高齢になった猫は、便秘が頻繁に起こります。

便秘になる理由は加齢によるもの以外にも、肥満や毛球など色々な付加要因があり、腎不全などを併発していると、さらに症状は悪化します。

高度な便秘症は、大腸の筋肉や神経が弛緩していまう巨大結腸症という病気を併発し、自力での排泄が困難になります。

ここまで症状が悪化すると、便秘とは言いつつも、激しい嘔吐を伴い食欲がなくなるケースも多く、高齢な猫にとっては厄介な疾患です。

以前は投薬にて便秘のコントロールをしていたのですが、最近では非常に効能の高い処方食があり、それを給仕することによって、便通のコントロールは非常にしやすくなりました。

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ただ、それでもコントロールが難しい猫に関しては、浣腸や用手によって敵便を行います。

ストレス下ではこういった処置は効果的にならないことも多いので、動物病院よりは自宅で行えるような往診の方が適していると言えます。

また、便秘はトイレの環境などにも依存するため、獣医師が直接環境を確認することで、より的確なアドバイスをすることができます。

口内炎

猫の口内炎は、免疫不全が絡んでいることが多く、難治性のため画期的な治療法がありません。

ここ20年、猫の口内炎に関しては獣医医療の進歩は残念ながらみられていません。

基本的には鎮痛、消炎効果としてステロイドを投薬していきます。

全身麻酔がかけられるような状態であれば、ベストな処置ではないのですが、抜歯をするというのがセオリーとなります。

ただ高齢の猫で口内炎を患っている場合、麻酔をかけられるようなことは滅多になく、口内炎を投薬でなんとかコントロールしながら、皮下補液などによって、極力体力の低下を防ぎながら治療をしていきます。

こういった処置は往診でも可能なうえ、猫によってはストレスにより、より食欲が落ちることもあり、できるだけストレスのない環境下での治療が望ましいと思います。

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まとめ

往診でできることはかなり限られているというのは、正しい表現ではありません。

むしろ高齢の猫における処置のほとんどは、往診でも可能であり、かつ最大限にストレスを除去できる手段でもあるので、積極的に利用されてはどうでしょうか?

2016-07-07

このじめじめした時期に多い病気と言えば、やはり皮膚病でしょうか。

温度も湿度も上がり、雑菌が繁殖しやすい状態になっているので、皮膚に赤みや、かゆみが起こり、毛抜ける量も増えてきます。

こういった犬の皮膚病を往診で診させていだくメリットは非常に高いと思うので、今日はその点についてご説明させていただきます。

皮膚病の原因は?

皮膚病の原因は多岐にわたることが多く、診断がつかない場合も多くあります。

動物病院でみかける皮膚病は、アレルギー性皮膚炎が最も多く、シーズーや柴犬などメジャーな犬種でも、皮膚病は非常に多く発生します。

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また、年齢を重ねると、ホルモンの分泌バランスが悪くなるため、そのような内分泌系の皮膚病も多くなります。

最近増えている傾向になるのが、心因性の脱毛と言って、何らかのストレスを受けて脱毛が起こることがあります。

一方で、最近はノミやダニの予防をしっかりとされている飼い主様が多いため、こういった外部寄生虫による皮膚炎は減少しています。

往診でできる検査の内容は?

基本的には動物病院でできる検査の内容とほぼ変わらない検査が出来ます。

主に、皮膚の雑菌を顕微鏡で見る検査や、血液検査などは特殊な機器を必要としないため、往診で十分可能です。

往診でできる治療とは?

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治療も基本的には動物病院で行う治療とおなじレベルものもが可能となります。

皮膚病は基本的には根本的に治すことは難しく、長期にわたる対象治療になることがほとんどです。

また一度治ったと思っても、すぐに再発してしまうことも多くあるので、定期的な検診も必要となります。

もし、飼ってらっしゃる犬が、病院が苦手なのであれば、往診で治療を受けるという方法は決して悪くないと思います。

自宅でできるケア

基本的には治療は飼い主様が塗り薬を塗っていただくか、内服を飲ませるかなどの治療となります。

その他には、定期的な薬用シャンプーでの薬浴などがあげられます。

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皮膚病の多くは、飼い主様の治療の負担が多くなるため、できるだけ飼い主様の負担を軽減するような治療が望まれます。

往診では飼い主様の環境を直接獣医師が把握することができるため、より的確なケアのアドバイスが可能だと思います。

まとめ

病気になったらあまり様子は見ず、すぐに獣医師に相談することはとてもいいことだと思います。

なぜなら動物はモノを言わないからです。

ただし、人と違って進んで病院に行くわけではないので、動物病院に飼い主様が連れて行くストレスは、犬、飼い主様それぞれ大きくあると思います。

往診では通常の動物病院とほぼ同様な治療ができる他、そういったストレスがないということを考えると、皮膚病においては理想的な選択かもしれません。

2016-07-05

人間と同じように、犬や猫も季節によって発生する病気というのは変わってきます。

梅雨のじめじめした季節から、初夏にかけて多い代表的な病気と言えば、外耳炎ではないでしょうか?

ぼくは経験がないのですが、ひとも外耳炎になるとかなり強い不快感と、痛みがあると言われています。

犬の外耳炎もひどくなると、かゆみだけでなく痛みも出てくることもあります。

セカンドセレクトではオトスコープという特殊な装置もありますので、しっかりとした耳の治療も行うことが出来ます。

ただそんなときにいつでも動物病院に連れて行けるかというと、連れて行けないこともあると思います。

セカンドセレクトはまた往診でも治療を行っていますのでいつでもご相談ください。

今回は外耳炎を起こしたペットをセカンドセレクトで診たときについてご説明させていただきます。

外耳炎の原因

外耳炎はその名の通り、鼓膜から耳介(耳たぶのこと)にかけて、細菌感染と炎症が起こる病気です。

細菌感染とは言っても、特別な細菌がどこからともなくやってきて、感染を引き起こすのではなく、何らかの理由で耳道内の免疫が低下し、常在菌が繁殖して起こすケースが圧倒的に多いと思います。

マラセチア、ブドウ球菌、緑膿菌などが代表的な常在菌の例です。

シャンプーや水遊びなどをした後に、耳道内に残った水が腐敗し、細菌感染を引き起こすこともあります。

mizuaosobiまたアレルギー性の場合もあったり、コッカーのようにもともと外耳炎になりやすい犬種もあります。

外耳炎の症状

ご自宅で気づくのは、まず首をかしげている、頭をよく振る、後ろ足でよく掻くなどの症状で気づくことが多いと思います。

また耳の近くに顔を寄せると、独特の嫌な臭いがしてきます。

感染を引き起こした雑菌の種類によって、濃い茶色や黄色、場合によっては膿性の耳垢が多く発生します。

炎症が酷くなると耳道内には軟骨が厚くなり、外耳道を狭くさせますのでより外耳炎になりやすくなります。

さらに進むと、鼓膜の内側に細菌が侵入し、中耳炎、内耳炎を併発します。

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鼓膜の内側には三半規管もあるので、中耳炎を起こした犬は、時にまっすぐ姿勢を保てなくなり、日常生活にも支障が出てくることがあります。

特にパグや、フレンチブルドッグのような犬種ではこういった斜頸と呼ばれる症状を起こしやすいので注意が必要です。

治療法

耳を洗浄し、耳垢を拭い去り清潔にしてから外用薬を耳道内に注入するのが基本です。

治療は点耳薬が治療の一番手です。

点耳薬は色々な種類がありますが、ご自宅で1日1回から2回ほど行っていただくことがほとんどです。

自宅では耳を触らせてくれないような場合には、長期作用型の点耳薬もありますのでお気兼ねなくご相談ください。

ただし、耳の粘膜が重度に腫れあがってしまっていたり、内耳炎や外耳炎を併発している場合は内服や注射を併用します。
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特にステロイド系の内服薬は耳道がひどく腫れあがっているときには数日服用していただくこともあります。

また難治性の外耳炎の場合、耳道内に侵入している細菌の薬剤感受性試験というものを行い、より適した抗生剤をしようすることもあります。

ただ検査自体は多少高額になることもあり(最大で30000円ぐらい)、あまり最初から行うことはありません。

ちなみに点耳薬は1000円ぐらいから2000円程度で2週間ほど使用できます。

往診で外耳炎の治療はできるのか?

往診での外耳炎の治療は、通常の動物病院の治療とほぼ変わりません。

動物病院に連れいていくのが大変な時などは積極的にご利用されてもいいと思います。

また、治療を1回したらそれで終わりということではなく、外耳炎はたいていの場合は体質によるものですので、そのあともご自宅でのケアが重要となります。

セカンドセレクトで行う往診ではご自宅の環境などを確認したうえでケアの方法をアドバイスで来ますので、より的確な提案ができると思います。

まとめ

外耳炎は動物病院に来院する理由の中でも非常に多いものの一つです。

また何度も動物病院に連れて行かないこともしばしばです。

外耳炎を患った犬の多くは、動物病院をひどく嫌がります。

せめて通院のストレスぐらいは取り除いてあげるのであれば、たまに往診でも利用してみてください。

2016-07-02

動物病院に来院される理由の中でも、ペットが「下痢をしたから」という理由はよくあります。

一口で下痢と言ってもその原因は様々ありますし、症状の重症度もいろいろあります。

また、もともとの健康状態や年齢などにもよって対応法もかなりの違いがあります。

今回は、自宅で犬が下痢をした時に、こんな下痢だったら往診のほうがいいのでは?というものをご説明します。

ちょっと便がゆるいかな?と思った時

少し心配なんだけど、わざわざ動物病院に連れて行くのもどうなのかな?と思うこと、たまにありませんか?

仔犬などによくあるパターンだと思いますが、食欲も元気もある、だけどちょっと便がゆるい、という時には、気軽に往診を頼んでみてはどうでしょうか。

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検便などは当然できますし、治療も内服程度で済むことがほとんどなので、犬のストレスを考えるのであれば気軽に往診を頼んでみてはどうでしょうか?

食欲がある

ひどい下痢があるものの、比較的食欲があるケースも十分往診で対応ができると思います。

内服にての様子見もしくは、注射などを使用し経過観察をしていく場合がほとんどです。

ただ治療を行っていく中で、食欲がなくなるようなケースは、よく往診の獣医師と相談したほうがいいと思います。

食欲はないが、元気はある

ぱっと見た感じはいつもと変わらないのに、食欲もないし、下痢もひどい。

こういった時も、一度往診で経過を見るのもいいと思います。

動物病院に連れていった時のストレスなどで、逆に元気がなくなるケースもあるので、一度往診にて様子を見るのもいい手かもしれません。

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ただし、嘔吐が比較的高い頻度で見られる場合は、通常の胃腸炎以外の要因が考えられるので、そのあたりを一つの目安にするといいと思います。

たびたび下痢をするが、すぐに回復する

こういった慢性的な下痢の経過がある犬は、比較的よくみられる症状で、ポイントとしては安定した食欲があるか、嘔吐があるか、体重の変動があるか、犬種、あとは獣医師の経験則でほぼ診断がつきます。

フォローのための血液検査も行うこともありますが、基本的には緊急ではないと思いますので、十分往診で対応ができると思います。

高齢な犬

高齢な犬の消化器症状は、基本的には対症療法となります。

重症度にかかわらず、実際のところ入院などを好まない飼い主様が圧倒的に多いからです。

また、移動のストレスが大きいとか、そもそも歩けなくて移動ができないなど、動物病院に連れていくこと自体が難しい場合が多くあります。

高齢な犬の治療は、できれば自宅で行いたいというのが多くの飼い主様のお考えだと思います。

往診に適していない下痢

一言で言うと、外科手術が必要な場合です。

異物を飲み込んでしまったとか、子宮の病気で下痢をしているなどの場合が代表的な例です。

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まとめ

往診には非常に多くのメリットがあると思います。

具合が悪くなったら病院にというのは当たり前の話なのですが、逆に獣医師がご自宅にお伺いするというのは、ペットだからこそ考えたほうがいい選択肢だと思います。

病気になった犬や猫を移動させるのは、見た目が元気があっても負担にはなるからです。

往診はペットの負担を最小限に抑えることのできる治療法の一つだと思うので、少し敷居は高いかもしれませんが、お気軽にご相談して頂ければと思います。

2016-06-30

猫は年齢を重ねるとなりやすい病気がいくつかありますが、その代表的な病気の一つが慢性腎不全です。

腎臓は再生の効かない臓器なのですが、その機能には余剰分の機能があるため、多少障害を受けても、通常と同等の機能を保てます。

ただ、猫の場合はその余剰分がほかの動物に比べ著しく少ないため、加齢とともに腎不全を引き起こしやすくなります。

慢性腎不全の猫の治療には終わりがなく、大きな負担が飼い主様と猫の両方ともにかかります。

今回は慢性腎不全を引き起こした猫の治療において、往診医の立場から猫の慢性腎不全の治療に往診動物病院を活用していただきたい理由をご説明したい思います。

移動のストレス

猫にとって動物病院に行くということは、この上ないストレスがかかります。

医学的にストレスは腎不全を悪化させる大きな要因となることがわかっており、動物病院に通えば通うほどの負のスパイラルが発生することがあります。

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慢性腎不全にかかっている猫は、老猫であることも多く、往診では少なくとも移動のストレスはないというのは、非常に大きなメリットであると思います。

どのステージでも、基本的には往診で対応が可能だから

猫の腎不全の治療には画期的な方法がありません。

慢性腎不全とは言っても、獣医学的には細かな分類がされており、どのステージにどのような治療が望ましいのかというプロトコールが作られています。

たいていの獣医師はそれに沿った治療を行います。

治療法としては、処方食、内服による投薬などから始まり、症状が進んだ場合、リンゲル液もしくは生理食塩水を注射でうって、状況を安定化させるのが大きな流れとなります。

かなり切迫した場合は静脈点滴が推奨されているのですが、入院が必要となるため、実際の臨床現場では、その方法を選択する飼い主様はほとんどいません。

医学的に言っても入院は得策でない場合も多く、結果として、動物病院でしか行えないような特殊な治療法を行う必要がないため、往診で受けられるレベルとほとんど変わらなくなります。

検査に緊急性を要さない

猫の腎不全は慢性経過を示すものがほとんどであり、途中経過を観察するための検査は定期的に必要となりますが、その結果によってすぐに治療方針が変わることはありません。

往診でも血液検査は可能です。

しかし結果をお伝えするまでに、2,3日必要となることが多いのですが、こと慢性腎不全の治療においてはそれでも問題はないと考えています。

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飼い主様が猫と入れる時間が最終的には一番長くなるから

残念ながら、慢性腎不全がある程度進行すると、どんなにあがらったとしても、安定した状態で一緒にいられる時間は限られています。

賛否両論はあるとは思いますが、自分の経験則としては、病院に来院されるよりも、猫が安心できる自宅にできるだけ長い時間いた方が、結果としてより多くのコミュニケーションと猫ととる時間が長いと思っています。

まとめ

誰もやってくるという老いという問題に対しては、獣医医療だけでなく人の医療でも画期的な医療技術はありません。

猫にとっての慢性腎不全=老いという考えは、正確ではないかもしれませんが、根治の方法がないという点では同義であると思います。

だからこそ、より猫に負担がなく、そして飼い主様と一緒に入れる時間をどれだけ増やしてあげられるかというのが治療の大きな幹になります。

どちらがいいということは決してありませんが、個人的な意見としては、慢性腎不全を患った老猫は、自宅での治療が一番よいのではないかと考えています。

2016-06-28

猫は元来よく吐く生き物です。

人間のように気持ち悪くなって吐き気を伴い嘔吐するだけではなく、胃の中にたまった毛玉などを吐き、胃の中の環境を整えるためにわざと吐くこともできるからです。

外見上から見てこの2つの生理的な嘔吐と病的な嘔吐の違いを見つけることは難しく、多くの飼い主様が診察を受けるべきなのかどうなのか、動物病院に問い合わせてきます。

そういった時のたいていの獣医師の答えとしては「一度診せていただけますか?」という返答になると思います。

当然と言えば当然なのですが、大抵の猫は動物病院に連れて行くと大きなストレスを受けるため、動物病院に連れて行くのをためらう飼い主様も多くいらっしゃいます。

こういった時に往診をうまく活用していただくといいのではないでしょうか?

今回は猫に嘔吐があった場合の往診での診察の流れをご説明いたします。

飼い主様の稟告を詳しく聞く

通常の動物病院でも同様ですが、往診では特に飼い主様からの稟告が非常に重要となります。

もちろん何か変なものを食べたかどうかというのは確認しますが、食欲があるのか、体重は減ってきているのか、元気はどうか、水を飲む量、尿の量はどうかなどが、大きなポイントとなります。

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いきなり聞かれると、忘れておくこともあるでしょうから、往診医が到着するまで紙に書いたりまとめておくといいと思います

身体検査を行う

聴診、視診、触診を行います。

熟練した獣医師であれば、飼い主様からの稟告と身体検査のみでも、かなりの確率で病状を把握することが可能だと思います。

検査を行う

猫の病的な嘔吐の原因は、胃腸の障害だけでなく、腎不全や肝障害などの内臓の疾患の他、糖尿病、甲状腺機能亢進症などの内分泌系の疾患でも見られます。

このうち緊急性はなさそうだが、今後の治療の方針を立てる必要があった際は、血液検査を実施することがあります。

血液検査はその場でわかる項目もあるのですが、細かい項目は外注検査に出すため、2,3日かかることがほとんどです。

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検査上から帰ってきた結果をもとに、改めてより適した治療を行っていきます。

治療を行う

往診での治療は、基本的には投薬もしくは注射になります。

嘔吐が激しく、食欲も低下しているようであれば注射をしますが、軽めな嘔吐であれば内服にて様子を見ていただくことになるでしょう。

ただし、検査を行い、慢性的な病気が見つかった場合は、継続的にそちらの治療も行っていくことになります。

往診に適していない症状は?

明らかに異物を飲み込んだケースは動物病院に連れて行った方がいいでしょう。

また、呼吸が明らかに荒いなどの症状があった場合も同様です。

こういったケースの場合は、レントゲンの撮影が必須であり、かつ外科手術の必要性があるため、残念ながら往診ではご対応することが出来ません。

まとめ

猫は移動などのストレスに弱い動物。

動物病院に連れて行くかどうか迷うような症状の時には、ストレスを与えると余計に体調を崩すこともあります。

こういった時に通常の動物病院だけでなく、往診の動物病院という選択肢もあった方が結果的には猫の負担もなくていいと思います。

2016-06-25

猫という動物は、泌尿器系の病気になることが非常に多く、排尿の異常はよくある疾患です。

排尿が滞った場合、命の危機に直結することが多く、できるだけ緊急的な対応をする必要があります。

今回は、飼ってらっしゃる猫の排尿に異常を感じた時に、往診に依頼した時の診察の流れをご説明します。

メス猫の場合

メス猫の尿に血が混じるなどの異常があった場合、大体が膀胱炎を患っていることが多いと思います。

メス猫の場合、膀胱と外界を結ぶ尿道が太くて短く直結しているため、外界の影響を受けやすく、雑菌の侵入を簡単に許してしまいます。

結果として膀胱炎を引き起こし、残尿感が常につきまとうため、出ないのにもかかわらず、何回も何回もトイレに行くような仕草を見せます。

治療としては内服、もしくは注射という形で抗生剤、止血剤、場合によっては消炎剤を使用します。

また、ご自宅のトイレにした尿を検査することによって、結石がないかどうかを確認します。

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尿結石などがあった場合は食事療法などが必要になりますので、獣医師とよく相談してください。

オス猫の場合

オス猫の尿の異常の場合は2つのパターンが考えられます。

1つはメス猫と同様に膀胱炎です。

症状は同様に少量の頻回尿が見られ、投薬による治療がメインとなります。

一方で、メス猫と違い、オス猫の尿道は細く長いために、結石や細胞、細菌の塊によって閉塞を起こしやすく、尿道閉塞という状態に非常になりやすいです。

一度尿道閉塞になってしまうと、自分で閉塞を解除することはできないため、導尿と言ってカテーテルを尿道内に挿入し、結石を崩しながら挿入していきます。

導尿を速やかに行わなければ、尿道閉塞は重篤な腎不全を引き起こすため、生死にかかわるような状態になります。

導尿がの処置が終わった後の治療は、状態によって大きく変わってきます。

尿色もそれほど悪くなく、猫自身の一般状態も大きく変化がないのであれば、最低限注射などの処置をして様子を見ていただく形になります。

ただ、一度尿道閉塞を起こした猫は、再発の可能性が高いため、注意が必要です。

もし、尿色も著しく悪く、嘔吐が頻繁に見られ、猫自体の一般状態も大きく崩れているようであれば、すでに腎不全が進んでいる可能性があるため、緊急的な検査や点滴が必要になります。

このようなケースでは、往診では残念ながら対応が難しいケースも多いので、かかりつけもしくは近隣の動物病院まで搬送のお手伝いをいたします。

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まとめ

今回は猫の尿の異常についてまとめてみました。

緊急性がないのであれば、通常の動物病院とほぼ同様の処置を見込めますので、猫の移動のストレスを考えるのであれば、往診を利用するもの手だと思います。

2016-06-21

子供と一緒で、犬は突然調子を崩すものです。

昨日まではあんなに元気だったのに・・・とおっしゃっている飼い主様をよくお聞きします。

そんな時に限って病院に行けないということもよくあります。

そのあたりも子供と一緒でタイミングが悪い時に調子を崩すものです。

そういう時に自宅まで来てくれる往診はとても便利ですよね。

今回は、往診という観点から、犬が下痢をした時のご説明させていただきます。

まず便をとっておく

便の色や粘調度などの情報は診察する上ではとても大切な情報です。

往診医によっては検便を行う場合もありますので、できればラップなどに包んで保存しておくといいと思います。

獣医師に伝えるべきことをまとめておく

動物病院のすべての診察において言えることですが、特に往診ではすぐに血液検査やレントゲンなどの検査ができないため、飼い主様からの稟告の情報がとても大切になります。

慌てていると、説明もちぐはぐになっていくので、その分重要な情報が失われてしまう可能性もあります。

いつから、便の回数、食欲のあるなし、下痢以外の症状があるのかなど箇条書きでまとめておくととても便利です。

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また飼い主様が思いつくような理由があれば、それも伝えておけるようにしておくといいと思います。

身体検査を行う

往診医が到着後、飼い主様のお話を伺った後、実際に診察を行います。

視診、聴診、触診を行うのですが、まずポイントとしては、対症療法で治療が可能なのかどうなのかを判断します。

下痢というのは、色々な原因がありますから、残念ながら自宅では治療が不可能な場合もあります。

熟練した獣医師であれば、そのあたりの判断は、検査などをせずともかなりの確率で判断できますので、その時の獣医師の指示に従っていただければ構いません。

治療を行う

下痢に対する対症療法とは、整腸剤を主体とする薬剤を投薬するということです。

その場合の投薬方法とは、内服か注射かになります。

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状態によっての判断になるのですが、いわゆる静脈点滴はあまりお勧めしません。

静脈からの投薬はダイレクトに薬が効く分、腎臓などに影響を及ぼす可能性があるため、すぐに血液検査などができない状態では、安全確認に疑問が残るからです。

再診を行う

治療の経過を見るためには、できるだけ再診を設けたほうがいいと思います。

忙しいからとついついそのままにしておくと、治りきらずに再発したり、さらに状態が悪くなることもあります。

往診であれば予約のため予定も付きやすいと思うので、ぜひともお願いします。

往診に向かない下痢とは?

異物を飲み込んでしまった、もしくは子宮蓄膿症などの疾患などは、手術が必要なため往診には不向きです。

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また、血液検査などがすぐに必要な症例に対しても、残念がら応急手当程度しかできないと思います。

まとめ

動物病院で勤務しているなおさら思うのですが、下痢と言われる治療の90%以上は往診で十分対応が可能だと思います。

動物を連れて行くリスクなどを考えるのであれば、往診という選択肢をもっと活用していただいた方がいいと思います。

2016-06-18

動物医療の進歩はここ10年で目覚ましいものがあり、分野によっては人と同様の診療が可能になりました。

特に都心であれば、以前は大学病院など特殊な2次診療病院のみ可能であったCTやMRIなどが、気軽に取れるような状況になってきました。

往診でも、もちろんある程度の制限はあるものの、数多くの検査を受けることが可能です。

往診で健康診断を受けようとした時に、どんな検査ができるのか、今回はご説明したいと思います。

聴診視診などの一般的な検査

熟練した獣医師であれば、特別な機器を使わないでも、ほとんどの診断をすることが可能です。

聴診、視診、そして飼い主様から得られる稟告によって、80%近い病気の診断はできるのではないでしょうか。

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特に往診は自宅に伺って行うため、動物が本来の表情を見せていることが多く、かえって動物病院の中よりも多くの情報を得ることができることもあります。

一般的な血液検査

一般的な血液検査は、今は色々な外注サービスが充実しているので、血液検査の機械がなくても、早ければ翌日には結果を得ることができます。

もちろん緊急に血液検査の値がわからないといけないような疾患には不向きなのですが、健康診断であれば、基本的には全く問題がないでしょう。

かえって外部検査を依頼するので、検査項目も動物病院内で行うよりも詳しい検査が出来ることが多いと思います。

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レントゲン検査

レントゲン検査は残念ながら行うことができません。

被爆の問題があるので、取り扱いには厳しい規制が存在します。

ご自宅で撮影をするのは基本的には難しいでしょう。

エコー検査

エコー検査が可能な往診医もいるかもしれません。

なぜならポータブルのエコー検査の機械が販売されているからです。

そういった機器を導入しているところであれば検査は可能かもしれませんが、画像の解像度が悪く、心臓や細かい臓器、大型犬や脂肪が多い動物の診断は非常に困難だと思います。

心電図検査

心電図の機械は最近では小型のものも出ており、検査は可能です。

もちろんそう言った装備を持っていればですか・・・。

血圧計

動物病院内では、動物は非常に興奮するため、正確な血圧を計測するのは不可能に近いです。

自宅で行う往診だからこそその力を発揮すると思います。

心臓病や腎不全を患っていた場合など、その有用性は非常に多くのものがあります。

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眼科検診

簡単な検査は往診でも可能ですが、目の奥(眼底と言いますが)を検査するためには高価な機器が必要です。

基本的には通常の動物病院でも準備をしているところは多くなないので、眼科だけは専門の動物病院をお勧めします。

内分泌検査

基本的には血液検査になります。

通常の動物病院でも、院内で診断することはなく、外注検査ということになりますので、往診での検査でも変わりはありません。

糞便、尿検査

顕微鏡が必要ですが、ほとんどの往診医で可能な検査だと思われます。

尿検査に関しては、尿の中に含まれる特定の物質を計測するためには、外注検査が必要となりますが、通常の動物病院と変わりなく検査することができます。

まとめ

基本的な検査は、画像診断以外はほぼ通常の動物病院と変わらないレベルで行うことができます。

むしろ、血圧などは往診で行ったほうが、正確な値がことが多いので、もし健康診断を検討しているのであれば、、往診と言うのも一つの選択肢に入れておくのもいいかもしれません。

2016-06-16

よく高齢化社会という言葉を聞きますが、ペットの高齢化は今の日本の高齢化よりも進んでいます。

3年後にはいわゆるシニアと呼ばれる犬や猫たちが全体の50%を占めるとも言われていて、ペットの高齢化に合わせた医療体制を整えていくのも、今後の獣医師としての役目の1つなのかなと思っています。

ペットが高齢になればなるほど、健康面での心配も色々出てくるとは思いますが、高齢なペットを動物病院に連れて行くのは、少し躊躇してしまうのではないのでしょうか?

多くの飼い主様が、高齢のペットを動物病院に連れて行くのを負担だと思ってらっしゃるようで、ぼくが勤めている動物病院にもそういった相談をよく受けます。

ただやはり定期的な検診は受けておくに越したことはありません。

そこでぼくがお勧めするのは、高齢なペットの定期的な往診による健康診断です。

通常の動物病院との違いは?

一番のメリットは高齢なペットに移動というストレスを与えなくて済むということです。

また、場合によっては移動すら困難、例えば寝たきりになってしまった中型犬以上の犬などを動物病院に連れて行くことは非常に困難である一方で、定期的な検診を行うことは非常に有意義であると思います。

そういった物理的な困難さを取り除くにも、往診での検診はかなり利用価値が高いのではと思います。

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もちろんその他にも色々なメリットはあると思いますが、高齢のペットの移動に関しては、多かれ少なかれ動物への負担を強いることになるので、それがなくなるというのは非常に大きな利点だと思います。

どんなことができるのか?

基本的には通常の動物病院とほぼ変わらない診察が受けられると思っていただいて結構です。

レントゲンやエコー検査など、大きな設備を必要とするような画像診断は不可能ですが、血液検査はほぼ一般的な動物病院と同レベルのものができますし、その他検便や検尿など一般的な健康診断のレベルであれば問題なく実施できます。

治療に関してもほぼ同等の治療行為が行えます。

さすがに手術などは無理だとは思いますが・・・。

年を老いたペットを飼ってらっしゃる方の中には、定期的な往診による針治療や、筋量の保持のためのリハビリマッサージなどを行っている方もいらっしゃいます。

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動物病院の中でもできますが、実際にご自宅で行うことで、飼い主様もリハビリに参加することもできるので、日々のケアの一環として行えるようなアドバイスもできると思います。

料金は?

処置料などは通常の動物病院と大きくは変わりません。

プラスして往診料がかかってきますが、日本獣医師会が公表している往診料の全国平均は2232円となります。

ご参考にしてみてください。

まとめ

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すべての生物がそうですが、年をとるとどんどん食欲も落ちるし、活動力も落ちてきます。

ただ、人間だけはそれにあがらおうとする努力をしようとします。

人間ではありませんが、ペットも無理なく年齢にあがらうことができるのであれば・・・往診はその手段の1つではないかと思います。

2016-06-14

飼い主の皆さまは往診専門の動物病院と言うと、どんなイメージをお持ちでしょうか?

緊急、夜間、高額などなど。

どちらかと言えば、まさかの場合のスポット的な利用のイメージがほとんどではないかと思います。

ですが、最近は通常の動物病院と同じようなサービスを受けられ、そしてリーズナブルな往診専門病院もあるため、気軽にご利用いただけるところも多くあります。

今回は、往診を利用している方々がどのような理由で利用しているかをご紹介しています。

ホームドクターとして

一番多い理由が、通常の動物病院の代わりとして利用されているというものだと思います。

移動のストレスがない、ゆっくり話ができるなど、往診だからこそあるメリットを選んでいただいている他に、通常の動物病院と変わらない医療レベルが受けられたというのも、その理由として多いと思います。

最近の統計では、飼い主様の持ってらっしゃる動物病院の診察カードの平均枚数は2.5枚だそうです。

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シチュエーションによって、動物病院を使い分けているということでしょうけれど、その中の1枚として往診の動物病院のカードを持ってみてはどうかなと思います。

自宅が空けられらないので

ご自宅に小さなお子様がいらっしゃるとか、他の犬や猫がいるのでとか、来客が多いなど、様々な理由でご自宅を空けられないと言う方にも、往診は心強い味方になります。

獣医師が自宅に、ある程度定刻通りに来るので、自宅を空けるために、他の親族や知り合いに留守番を頼む必要もありません。

またご自宅でお仕事をされている方でも、大きく中断されることなく診察を受けられるということで、往診は支持を受けています。

ペット不可のマンションだから

これは結構切実な悩みです。

最近はこういったペットのトラブルが多く、できるだけ秘密裏にしておきたいという飼い主様は多くいます。

動物病院に行く際に、キャリーバッグを見られたくないとか、移動中に鳴かれるとまずいなど、ペット禁止のマンションでは、他人の目が非常に気になります。

ぼくはペット不可のマンションでは、私服に着替えてお伺いすることもありますので、ご近所様の目を気にすることもないとは思います。

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もちろんペット不可なマンションで、ペットを飼うのは社会的にどうなのという意見はあるでしょうけれど、放っておくわけにもいかないので、往診というものをご利用されるといいのでは?と思います。

連れていくのが面倒

ペットは自分で動物病院に行くわけではないので、必ず連れて行かねばなりません。

可愛い家族なのですが、意外とおっくうなのは間違いないでしょう。

そういった理由でも、是非とも往診を利用していただきたいと思いますので、お気軽にご相談して頂ければと思います。

まとめ

往診は決して敷居が高いものではありません。

今では、便利で、そしてリーズナブルな往診スタイルの病院もいくつもありますので、一度ご利用してみてはいかがでしょうか?

2016-06-11

猫は元来、繊細な生き物ですから、なかなか動物病院に連れいていくのが困難ことが多いのではないでしょうか?

ぼくが勤務している動物病院でも、猫を動物病院に連れてくる際のご相談事をよく受けます。

「病院に連れて行こうとすると、姿が見えなくなって捕まらない。」とか「病院に連れてくるとストレスを受けてぐったりする。」などの悩みが多いようです。

そんな時こそ往診を僕はおすすめしたいと思います。

往診であれば、そもそも動物病院に連れてくることが必要ありませんので、この手の悩みは出ないと思いますが、それでも相手は猫。

上手に診察が受けられるようないくつかのアドバイスを、今日はさせていただきたいと思います。

事前に猫を捕まえる

猫は初見の人間に対しては、非常に強い警戒心を持ちます。

何度も僕も経験したことがあるのですが、往診にてワクチンを打つだけという診察に2時間かかったことがあります。

理由は、ぼくがくる前は非常に大人しかった猫が、ぼくが来た途端にパニックになり、家中を走り回ってしまい、捕まえるのに苦労をしたからです。

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基本的には見知らぬ人間の手で、本気になった猫を捕まえるのは100%不可能に近いので、せめて事前に1部屋に閉じ込めておく必要があります。

場合によっては、洗濯ネットなどに入れておいたほうが、スムーズに診察もしやすく、猫自身の負担も少なくて済みます。

家から移動しなくてもいいという利点はありますが、事前に捕まえないといけないという点では、往診も通常の動物病院もあまり変わらないと思います。

顔周囲に手を出さない

診察中の猫は、基本的に違う猫だと思っていてください。

動物病院の中で診察するよりは大分とマシなのですが、それでも緊張のボルテージが最高に達すると、猫は見境がなくなります。

よく診察中に飼い主様が手をかまれるという事故がありますので、特に緊張している猫の顔をなでたり、あやかしたりするのはやめた方がいいと思います。

リビングではなくできるだけ小さな部屋で

普段はそういうそぶりは見せないかもしれませんが、見知らぬ人間などが一緒にいる環境下では、猫はやや狭く、閉鎖された空間のほうが安心すると言われています。

したがって往診を受ける際は、リビングのような広々とした空間ではなく、できれば書斎や子供部屋など、わりと小さ目なお部屋をご用意していただくと良いと思います。

終わった後は少し放っておく

診察が終わった猫は、それこそ脱兎のごとく姿を隠します。

その時はそのままそおっとしておきましょう。

本人が安全を確認したらすぐに出てきますので、声をかけたりもしないでください。

隠れている猫は、飼い主様の声もシャットアウトしてじっとしています。

皆さまが普段の生活をしていたほうが、早く戻ってくれるでしょう。

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まとめ

治療行為と言う面では、猫にストレスを与えない方法はありません。

ですが、安心できるご自宅での診察は、猫にとっても大分とストレス回避になるので、もし病院に連れて行くのを躊躇されるようであれば、一度往診医にご相談して頂いてはどうでしょうか?