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2016-11-14

人間と同様にペットも高齢化になるにつれて、腫瘍を患う犬や猫が多くなってきています。

動物医療の基本として、こういった癌に対する多くの治療が、人間の治療を参考にしています。

人間の癌に対するアプローチの方法が多様化しているのと同じように、動物の医療でも癌に対する選択肢が増えてきました。

ただ、今現在でも、癌の治療法として主流になっているのは手術や抗がん剤です。

それらが一番奏効率が高い治療法であるからというのがその理由です。

ただし効果が高いからと言いっても、負担が少ないのかというとそれはまた別の話になります。

飼い主様の中にはそういった負担を小さい体に強いるのを希望されず、別の方法を模索する方も大勢いらっしゃいます。

今回はそういった、あまり主流ではないが、何かしてあげたい飼い主様にいくつかの方法をご説明したいと思います。

抗腫瘍薬

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抗腫瘍薬というのは、癌細胞そのものに効果を発揮するのではなく、体の中にもともと存在する癌細胞を攻撃する細胞の活性化を促すような薬です。

イメージとしては癌に対してのワクチンと思っていただければと思います。

薬事法による認可が下りているものがありますので、一定の効果を望めることはできると思います。

使用法としては注射で行うのが一般的であり、隔日で注射を行うようなものや、1週間に一度注射を行うものなどいくつか選択肢があります。

副作用がほとんどでないので、その点でもやり易い治療だと思います。

分子標的薬

分子標的薬とは、癌細胞にしか発現していない特殊な細胞膜の構造を攻撃する薬です。

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抗がん剤とはことなり、理論上、通常な健康な細胞には全く作用しないため、副作用の少ない理想の制癌剤と言われていました。

ただし、使用症例がふえるにつれて、やはり副作用は出る個体は少なくないということがわかったので、あくまでも一般的な状態が良好なことが条件となります。

また、日本で認可が下りているのは決まった種類のみの癌となっているので、認可外の使用になることが多いのと、犬以外に使用できないため、制限が多い薬ということになるかもしれません。

ただ発現する副作用は、抗がん剤のそれよりも重篤になることはあまりなく、癌治療においては選択肢の一つとして考えていただいていいと思います。

アロマ、漢方その他もろもろ

抗腫瘍薬と同じで、自身の免疫力を高めるのがこれらの治療の役目になります。

効果があるのかないのか、大規模な試験がなされていないのが実情で、はっきりとしないグレーな部分が多いと思います。

手軽に始められるという点では、多くの飼い主様が日常的に取り入れているということもあり、各メーカーから色々なものが販売されています。

参考記事

https://www.secondselect.vet/738

https://www.secondselect.vet/742

与えることに不具合がないのであれば、やってみる価値はあると個人的には思います。

食事療法

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炭水化物が多い食事は腫瘍を悪化させるということが知られており、癌細胞は正常な細胞よりも糖質を20倍程度必要であると言われています。

したがって、小麦、米などの炭水化物を多く含む食材を避けることが、癌の進行を抑えることにつながります。

特に猫は、炭水化物を極限までに抑えることができる動物なので、鶏肉、豚肉や魚などの食材のみで生活させるのも可能であると思われます。

まとめ

自分が癌になることを想像した時でさえ、実際どの方法をとるかは全く考えられません。

行政の援助や他のもろもろの保証がある人間でさえそうなのですから、ペットの癌治療の選択肢は非常に困難が付きまとうものだと思います。

今回上げたのは、あまり一般的な治療でないものも含んでいますが、選択肢の一つとして検討してみてください。

ちなみにすべて往診でも可能な治療です。

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2016-11-11

猫は高齢になると、高齢になるが故の症状が色々あります。

口内炎、腎不全などはどんな猫の種類でも好発するのですが、よくある病気の一つとしては便秘症があげられます。

便秘は高齢な猫にとっては、結構深刻な問題になります。

今回はそんな便秘症の高齢猫についてご説明したいと思います。

様子を見てよい便秘と悪い便秘

そもそも便秘とは、便が出ていない状態であり、病名ではありません。

原因によっては、病的な便秘もあれば、病的でない便秘もあります。

基本的には老猫の排便は毎日でないことが多いのですが、気張って吐いたり、食欲の不振をともなうような便秘でなければ、様子を見ていただいてもいいと思います。

なぜなら、食べている食事の量が老猫の場合は落ちているケースも多いので、必然的に便の量も少なくなっているからです。

逆にトイレに行っても気張って出ないようなときや、排便時に嘔吐をする、唸り声をあげるような時には、早めに対応をしてあげた方がいいと思います。

悪い便秘の原因

悪い便秘の原因としては、腎不全による脱水が一番多いかもしれません。

高齢の猫は腎不全を頻発しますが、ほとんどセットで宿便が生じます。

宿便の度合いがひどいと、より便秘による症状が出やすくなりますので、便秘かもと感じたら、血液検査や尿検査などで腎臓の機能を調べておいた方がいいと思います。

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その他の原因としては、過去の事故による骨盤の変形や、馬尾症候群と呼ばれる神経の異常や排便痛などがあげられます。

こういった原因で腸の中に便が大量に滞在していると、もともと薄い腸の粘膜は伸びきったゴムのように収縮力をなくし、さらに排便を困難にする悪循環に至ります。

ご自宅での対応法

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以前は溜まっている宿便を柔らかくするため下剤での管理がほとんどでした。

ただ、量の調整が非常に難しいのと、かえって腎不全を悪化させる可能性があるため、あまりお勧めな手段ではありません。

現在では便が柔らかくスムーズになる食事がよく売られているので、そういったものを利用される飼い主さまが非常に多いと思います。

食事療法のみで管理できる猫は非常に多いので、まだ試していないのであれば是非とも取り入れていただいた方がいいと思います。

また、猫を抱えることができるのであれば、お腹をマッサージするのも有効だと思います。

骨盤の恥骨あたりからみぞおちにかけ、時計回りに円を描くようにマッサージしてください。

毎日続けることでかなりの違いが出てくると思います。

往診診療の活用法

こういったご自宅での管理に加え、定期的な摘便や浣腸をおこなうと宿便がたまらず、本人の状態を維持することができると思います。

これらは飼い主様ができることではないと思うので、獣医師による処置となります。

動物病院に連れいていくことが負担になるのであれば、こういった処置は往診で十分可能なので、往診という選択をとっていただくのもいいかと思います。

往診で高齢の猫の便秘を管理する!セカンドセレクトの往診風景。

まとめ

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人間でも腸内環境を整えることが健康の秘訣とよく提唱されています。

確かに宿便は便秘による食欲や元気の低下を引き起こすだけでなく、腸内の環境を著しく悪化させますから、基本的な健康状態にも影響が出ると思います。

老猫の管理の一環として、排便の状態はいつも気にしてあげるといいと思います。

2016-11-09

犬や猫を飼われている飼い主様が、ご自宅で経験するよくある事故として一番多いのがペットの誤食、誤飲だと思います。

普段はそんなもの興味すら見せなかったのに今回に限って・・・と嘆く飼い主様は多く、動物病院への来院理由でもかなりの上位になると思います。

今回はそんなペットの誤食のご説明とその対策法をご説明いたします。

チョコレートを食べてしまった

チョコレート中毒というのは結構有名な単語だと思います。

実際のところどれだけ食べれば中毒を起こすのかというと、ミルクチョコレートやビスケットなどであれば、食べてもほぼ問題はないと思います。

普通の板チョコなどの場合は、カカオの入っている分量にもよりますが、チワワなどであれば板チョコ1~2kgの量が中毒量だと推定されます。

ただし、99%カカオのチョコなどの特殊なチョコレート菓子は板チョコ1/3枚程度でも中毒症状が出ますので、くれぐれも注意をしたほうがいいと思います。

玉ねぎを食べられてしまった

玉ねぎ中毒も非常に有名だと思います。

玉ねぎに含まれている成分は犬や猫にとって有毒であり、赤血球を過剰に壊してしまう作用があります。

玉ねぎの中毒量は個体によってだいぶ差があり、数グラムでも体調不良が起こるとされる文献や、意外と問題なしと考える獣医師もいます。

あくまでも個人的な経験則ですが、小型犬の場合、床に落ちたみじん切りしたものを食べられた、餃子を丸ごと食べられた程度であればあまり問題にはならないと思います。

今まで中毒症状を出した犬は、小型犬で玉ねぎ1/4程度以上食べてしまっていたことが多かったです。

ちなみにそれなりの量の玉ねぎを食べられてしまったら、中毒になるなしにかかわらず、とにかく早めに催吐処置を行い、赤血球が破壊されている所見があるのであれば、点滴などの集中治療が必要です。

鳥の骨を食べてしまった

意外と平気なことが多い誤食の代表格です。

ほぼ問題なく消化されます。

とがった骨が胃を傷つけると考えられていますが、経験上1度もありません。

お菓子の乾燥材を食べてしまった

お菓子の乾燥材のシリカゲルは基本的には体には無毒です。

ビニールの包み紙も問題なく便に出てきますので、心配はしなくていいと思います。

煙草を食べてしまった

煙草に含まれているニコチンは非常に毒性が高く、小型犬であれば1本だけでも致死量になる可能性があります。

ご自宅での誤食では最も気をつけてもらいたいものの中の1つです。

もし食べられてしまったら、応急処置として牛乳など素早く飲ませられるなら飲ませることが緩和になります。

ただ、できるだけ早く催吐処置や胃洗浄を行ったのち、利尿をかける意味で静脈点滴が必要ですので、動物病院にに連れていき緊急対応するべきです。

ゴキブリホイホイを食べてしまった

最近のゴキブリ駆除剤のほとんどはフィプロニルという成分になっており、哺乳類には全くの無害なものなので、食べられたとしても問題はありません。

ゴキブリを一緒に食べたとしたら気持ちが悪いですが・・・。

一方で昔ながらのゴキブリ駆虫薬は、ホウ酸が主成分です。

この場合は腎不全や胃潰瘍を作る可能性があるので、動物病院に早めに連れてきてください。

たばこの誤食と同様、催吐処置、胃洗浄が必要です。

人用のガムを食べてしまった

人用で多いのがキシリトール入りのガムですが、小型犬が1ダース程度のガムを食べると中毒が出る可能性があります。

低血糖を引き起こしたり肝障害を起こしたりします。

ぼく自身もキシリトール中毒で来院した犬を何頭か見たことはありますが、そのなかで仔犬が死亡したという経験もありますので注意してください。

人間に処方された薬を食べてしまった

犬や猫も人の薬を治療で使用することは多いのですが、禁忌の薬もあります。

風薬や鎮痛剤で使用されるアスピリン、イブプロフェンなどは非常に危険な薬剤なので、1錠でも食べられたら緊急的に対応が必要です。

他の中毒性のあるものと同様、催吐処置、胃洗浄が必要です。

もし自宅で吐かせようとしたときの注意点

もし動物病院に連れて行けそうもない状況であれば、ご自宅で吐かせるという選択しかないと思います。

色々な情報が今はありますが、ご自宅で使用するのであれば、もっぱらオキシドールもしくはです。

経験上、はちみつや練乳に塩を練りこみ、団子状にして飲ませるとかなり簡単に吐きますが、強く吐き気が出るのでしばらく嘔吐が止まらず出血するケースもありますので注意してください。

オキシドールは効果がマイルドな分、なかなか飲ませても履いてくれません。

おそらく中型犬レベルであればコップ2杯ぐらい飲ませないといけないこともあります。

ただし吐き気はかなり早い段階でおさまるので、処置後の対応は割と楽だと思います。

一方で猫の誤食の場合はそうとは限りません。

経験上、猫を吐かせるのは至難の業なので、あれこれする前に動物病院に連れてきていただいたほうがいいと思います。

どちらにせよ、吐かせた後は胃を保護するための治療が必要だったり、中毒性の物質だった場合は強制利尿が必要だったりするので、可能な限り早めに動物病院に連れて来た方がいいと思います。

まとめ

その他にも観葉植物などを食べられた場合は中毒を起こす可能性があることがよく知らています。

若い犬や猫は、床に落ちているや珍しいものには興味津々です。

最初のうちは遊んでいるだけでも、そのうちに口に入れ、しばらくすると飲み込むというのはある意味自然な行為かもしれません。

もし犬や猫が何か食べてしまったかも・・・ということがあれば、すぐにご連絡ください。

2016-11-07

猫の呼吸器の異常は、初期段階ではほとんどわかりません。

犬のようにパンティングをする動物ではないですし、行動も自分でそれなりに制御して動くからです。

ですので、猫が見た目に苦しそうな息づかいをしているようなときは、すでに症状として進んでしまっていることがほとんどです。

特に呼吸器疾患の中でも、胸水症は猫でよく起こる症状なのですが、飼い主様が異変に気付いたときにはかなりの量の液体が胸の中にたまっています。

今回はそんな猫の胸水症についてご説明したいと思います。

猫の胸水症の原因は?

猫に胸水がたまる理由はいろいろあります。

外に行く猫でよく多いのが膿胸と呼ばれるもので、野良猫とけんかをした際に胸をかまれ、胸腔内で膿がたまる病気です。

呼吸が荒くなるほか、食欲不振、発熱などが起こります。

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また腎臓や肝臓、心臓などの障害による循環不全により胸水がたまる場合もあります。

この場合、胸水は無色透明で、症状も末期まで気づかないケースがほとんどです。

突然お腹で呼吸をし始めたり、ぐったり動かなくなって初めて気づくことも多く、多くの飼い主様が動物病院に来て初めてその病状に気気づきます。

また胸部に腫瘍ができるケースもあり、この場合は癌性胸水といって、細胞成分にとんだ濁った胸水がたまります。

ほとんどの場合、リンパ腫と呼ばれる血液の癌であることが多く、こちらも発見が遅れるケースも多くあります。

また稀なケースでは猫伝染性腹膜炎という伝染病や、リンパ管が損傷して起こる乳び胸と呼ばれる病気もあります。

免疫が絡むような胸膜炎と呼ばれる症状で胸水が溜まるケースもあり、割と多くの症例で原因が不明になることがほとんどです。

治療法

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治療法は原因によって異なり、その予後も多く異なります。

膿胸の場合、ドレーンなどを用いて胸腔内を洗浄しながら抗生剤を使用して、細菌感染を抑えていきます。

多くの症例では予後は良く、後遺症も残すことはありません。

循環不全による胸水は、その原因となっている疾患を治療するのですが、治療に著効すること多くはなく、定期的に胸腔に針を穿刺して胸水を抜きながらの対症療法になります。

予後も悪いことも多く、ほとんどの場合は呼吸不全でなくなります。

癌性胸水の場合は抗がん剤を使用することで胸水をコントロールできることが多くあります。

多くの飼い主様が、その副作用の高さから愛猫に抗がん剤の使用をためらうケースが多いのですが、個人的な意見では呼吸が辛い以上の辛い問題はないと思うので、積極的に検討してみた方がいいと思います。

伝染性腹膜炎、乳び胸、胸膜炎などは、原因自体も追究することができないうえ、治療法も基本的にはないので、予後は著しく悪い疾患です。

胸水を穿刺しながら様子を見ていくしかないため、非常につらい状況が続きます。

できるだけの手厚い看護を行って、QOLの向上に努めるのが最良の治療だと思いますが、苦しんでいる猫をみていられない飼い主様も多く、安楽死を選択される方もいらっしゃいます。

自分のペットに安楽死を考える時。往診動物病院での依頼例。

自宅で行える管理法

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自宅でできる治療と言えば、酸素吸入を行うことが優先的に検討していただきたいことです。

月額で4万円前後で酸素吸入器、専用のケージがレンタルできます。

ただ猫によってはケージの中に入れると逆に興奮して体調を崩す猫もいるので、様子を見ながら少しずつ慣れさせていくのがいいと思います。

胸水を抜去するタイミングは、自宅での呼吸数が非常に参考になるので、睡眠中の呼吸数は一日1回は計っていたほうがいいと思います。

1分間当たりの呼吸数が急激に多くなった場合は、胸水が許容範囲以上にたまっているサインにもなりますので、そういった場合に胸水を抜くために獣医師に連絡を取るのがお勧めです。

胸水を抜去するのは場合によってはリスクの高い処置になるため、最低限の数に抑えておくべきだと思います。

食欲や元気などの状態に加え、呼吸の回数などは非常に参考になるので、猫の不要な負担を軽減させるためにも、是非とも計測してあげてください。

まとめ

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胸水はできるだけ静かな負担のかからない場所で抜去したほうがリスクは少なくて済みます。

そういった意味では往診にてご自宅で胸水の管理をする方が、リスクも負担も軽減できるのですが、ご自宅で胸水を抜去するのはかなり困難です。

セカンドセレクトでも往診のご依頼で多いのがこの胸水なのですが、ご自宅で胸水抜去はお勧めはしていません。

ただこれはどうなのだろう?と思った時に、電話ではなく直接自宅で獣医師が症状を確認できるのは大きなメリットだとは思うので、もし不安を抱えてらっしゃる飼い主い様がいらっしゃいましたら、お気兼ねなくお問い合わせください。

【実際の往診の治療とは!?】胸水の貯まった猫の管理。往診での治療って何ができるの?

2016-11-04

猫は行動が素早く、自宅で捕まえようとしても非常に難しい動物です。

犬と違って、どこの隙間にも潜り込めますし、どんな高いところも簡単に昇ることができます。

ただ、そんな猫も年をとってくるとだんだんと足腰が弱くなってきて、行動できる範囲が限られてきてしまいます。

そんな老猫の歩いている姿をふと見た時、よろけて歩いていることに気づくこともあるかもしれません。

問い合わせでも、後ろ足が突然ふらつくというご質問を頂くことも多くあり、老猫の症状の一つと言ってもいいかもしれません。

今回は、高齢猫の足のふらつきのよくある原因と対処法をそれぞれご説明したいと思います。

単純に年齢的な衰え

当たり前の話のですが、加齢とともに筋量は落ちはじめ、特に後肢の筋量は年齢とともに著しく落ちます。

この場合、その他の一般状態はほとんど変わらず、食欲もほぼ変わらないか、やや低下している程度であることが多いと思います。

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治療などは特にする必要がありませんが、自宅での環境を整えてあげたり、食事を老猫用などではなく、あえて栄養価の高い食事してみるのがよいでしょう。

病気でそうなっているのでないのであれば、飼い主様がその状況をを受け止めてあげる必要があるので、優しく見守ってあげるのが一番だと思います。

落下による損傷

加齢により運動能力が低下すると、モノの上から落下することが多くなります。

特に肥満気味の猫の場合はなおさらです。

ご自宅であるようなタンスや机の高さは、猫が落下に備える準備がちょうどできない高さのため、大抵は背中や腰から落下します。

こうした事故は、時に脊髄の損傷を引き起こし、自宅を留守にしていたら突然後肢が動かなくなっていたのを発見したという飼い主様も大勢いらっしゃいます。

対応法としては、落下しそうな場所をなくすのが大前提ですが、どこにでも上ることができる猫の行動を制限するのはとても難しいことだと思います。

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できることであれば、床にクッションなどを敷き詰め、落下の衝撃を防止するようにするしかないでしょう。

もし落下による脊髄損傷で何かしらの症状が出た場合は治癒は大変難しく、後遺症を残した形になることも多いので注意が必要です。

馬尾症候群

馬尾とは腰と尾の付けの部分にある脊髄神経のことで、細い神経が枝分かれし分岐しています。

この場所で先ほど述べたような外傷や椎間板、骨格自体の変形などによりこの分岐した神経が圧迫され症状を起こします。

実際に歩行に影響するような神経症状が出るというよりは、痛みにより腰を落として歩くようなしぐさが見られます。

基本的には手術などをせず、痛み止めやステロイドなどの投薬により様子を見ることがほとんどですが、中には徐々に進行し、痛みにより食欲が落ちるケースもありますので、病状の変化は注意して観察する必要があります。

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血栓塞栓症

血栓塞栓症は、おもに肥大型心筋症によって起こるものです。

心臓の筋肉が異常に肥大することで、心臓内の血流に乱流が起こり、血液が滞っているところで血栓が発生します。

この心臓で発生した血栓が血管をつまらせ、詰まった血管によっていろいろな症状が発生します。

特に多いのが血管が2本の後肢に分岐する部分のため、後肢がいきなりつんのめるような形で動かなくなり、どこかを痛がるかのように呼吸が荒く、時には大きな鳴き声を上げることもあります。

手術などの方法で血栓を除去することもできますが、残念ながら予後はとても悪く、猫にとって最悪な病気の一つだと思います。

個人的にはしかっりと沈痛をかけてあげて、できるだけ痛みを和らげてあげるのが一番猫にとって誠実な治療なのではないかと思います。

糖尿病

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糖尿病の症状の一つとして、後肢のかかとが上がらなくなるという症状があります。

あまり一般的には知られてはいないのですが、猫ではよくみられる症状です。

もし水を飲む量や尿の量が多く、かかとをつけて歩くようになったのであれば糖尿病の可能性があるので、早めに獣医師と相談する方がいいと思います。

まとめ

老猫がふらふら歩いているときに、果たしてそれが病気なのかどうか迷うことがあります。

動物病院に連れて行って診てもらいたいけど、連れて行くのも負担になりそう・・・と思った時には往診という手もあるので、ぜひとも一度受診してみてはどうでしょうか?

 

2016-11-02

獣医師というのは学生時代にほぼすべての動物の勉強をします。

たいていの飼い主の皆様が出会う獣医師というのは、動物病院の獣医師がほとんどだと思いますが、実際にはそんな獣医師でも、牛や馬、魚、ミツバチなどのいわゆる産業動物も勉強をしています。

ぼくの同じ学校だった獣医師にもこういった動物たちを診る獣医師はたくさんいるのですが、産業動物を診る獣医師のほとんどは自分の診療所を持たない獣医師ばかりです。

なぜならこういった動物たちは往診で診察するのが基本で、手術さえもその現場で行います。

確かに牛や馬などの動物を病院に連れて行くのは一苦労だと思いますが・・。

一方小動物、つまり犬や猫、ウサギ、フェレットなどは飼い主様が動物病院に連れて行くスタイルがほとんどで、往診はほとんどの飼い主様がご利用されことがないと思います。

今回はなぜペットの動物診療において、往診が飼い主様に浸透しないのかをご説明したいと思います。

料金が高いという誤解

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ほとんどの飼い主様の皆様が往診=割高というイメージがあると思います。

実際、深夜に起こった突然の体調不良に往診を活用した場合、注射の治療でだいたい25000円前後かかります。

ただ、ほとんどの場合、この費用の大部分は深夜料金が占めており、通常の夜間診療の動物病院でも20000円前後は費用が発生します。

日中の時間帯で往診を利用した時も、別途で発生するのは往診費用程度なので、通常の動物病院と同じ処置を行ったとするのであれば、2000円~5000円程度の料金が通常の料金に比べてかかります。

https://www.secondselect.vet/55

こういう見方をすると、動物を病院に連れて行く往復の手間と輸送代を考えるのであれば、コストパフォーマンスはあまり悪いものではないと思います。

応急処置しかできないという誤解

最近では医療機器の小型化が随分と進み、ポータブルの医療機器も非常に多く、割と院内と同様の処置が往診でもできるようになりました。

また血液検査や尿検査、糞便検査なども外部の検査センターが昔に比べると非常に数が多くなったので、その場でできないような検査も可能になっています。

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ただレントゲンなどの大掛かりな装置が必要な検査はさすがにできませんが、往診医の中には必要に応じてレントゲンの撮影をほかの動物病院に依頼する獣医師もいます。

その他、去勢などの簡単な麻酔処置も行うケースもあり、かなりのレベルで院内の処置、検査と同じレベルの診察がご自宅で行うことができます。

自宅に来るという抵抗感

自宅という究極のプライベート空間に、獣医師と言えども見ず知らずの人間が入ってくる抵抗感はあると思います。

動物の種類や要件にもよるのですが、自宅の駐車場で診察をしたり、マンションなどのパブリックスペースを利用したりして診察をすることも可能です。

往診だから必ず自宅で対応というのは決まったものではなく、臨機応変に十分対応が可能だと思います。

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まとめ

人は誰しも、あまりなじみのない方法は取りたくないものです。

とりわけ、自分の愛する家族へのものであればなおさらだと思います。

獣医医療は日進月歩で進んでいると思いますが、それと同時に往診の技術も昔に比べると大きく進んでいると思います。

こういったブログが、動物のための新たなスタンダードを作ることができればという期待とともに、診察を日々頑張っていますので、今後ともよろしくお願いします。

2016-10-31

昔に比べると大分少なくはなったのですが、自由気ままに外に出歩いている飼い猫をたまに見かけることがあります。

獣医師としては、飼っていらっしゃる猫を外に出すのはあまりお勧めではないのですが、一度外の味を覚えてしまった猫を家の中で飼うのは、意外と難しいものです。

家の外に行く猫は、この時代、色々なトラブルに巻き込まれやすいのですが、一番多いのが野良猫とけんかをして怪我をしてまうケースだと思います。

今回はこういったケンカでできてしまった傷、「咬傷」についてご説明したいと思います。

咬傷とは?

発情が盛んな時期など、多少は季節性があるのですが、特にオス猫同志はよくケンカをします。

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爪による傷跡は結構目立ちますが、傷は浅く、化膿することなどはほとんどないので、目などに入らなさえすれば問題にはなりません。

一方、猫の牙は鋭くとがっているので、咬傷によりできた傷は見た目以上に深いことが多く、また口内雑菌によって皮膚の下に膿瘍を形成します。

特に猫の皮下組織は空間が生まれやすく、化膿が広範囲に広がることがあります。

咬まれてから数日たって膨らみ始めるので、最初は気づかないことが多く、ほとんどの飼い主様は、皮膚の一部が自壊し、膿が皮膚の外に出始めて症状に気づきます。

また、咬まれた場所の特定は難しいので、中には腫れる前に発熱し、食欲不振、元気低下などの症状が出ることもあります。

化膿してしまったら

もし化膿してしまったら、内服薬だけで治癒するには非常に多くの時間がかかります。

たいていの場合は、皮膚に小切開をいれたうえで消毒を念入りに行う必要があります。

大人しい猫であれば消毒も念入りに行うことができるので、数回の消毒で済むことが多いのですが、痛みもあるので暴れてしまうような猫の場合は、十分に消毒できないこともよくあります。

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そういった場合は鎮静剤を使用して消毒を行います。

よほどの場合でなければ、それほど治癒までには時間はかからないのですが、尾や足先などが化膿した場合皮膚が脱落するケースもあるので、皮膚の再生を待たないといけない分、完治までの時間が長くかかります。

膿胸になった場合

胸をかまれた場合、その咬み傷が皮膚を貫くだけでなく、胸の筋肉を貫通してしまったために、胸腔内に化膿した貯留液が充満してしまうことがあります。

この場合は、呼吸状態が著しく悪化するため緊急の対応が必要です。

すぐに酸素をかがせ、胸腔にある膿を吸引する必要があるからです。

さすがに往診で対応できるような案件ではないため、外に出るような猫の呼吸が苦しそうであれば、お近くの動物病院に行くことをお勧めします。

まとめ

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猫の同志のケンカによる傷はよくある事故なのですが、残念ながら自然治癒はほとんどありません。

時間がたてばたつほど厄介な傷になっていくので、できるだけ早めの受診が必要となります。

ただ、たいていの場合は、外に行くような猫を動物病院に連れて行くのは難しいと思います。

そういった場合は、往診でも咬傷の対応は十分可能ですので、一度往診獣医師と怪我の状況をよく相談し、対応してください。

2016-10-27

動物病院にいた時に高齢犬の相談として、尿漏れについての相談をよく受けました。

本人はいたって健康なのですが、部屋のあちらこちらで粗相をしていくので、ご自宅での管理が非常に難しくなります。

今回は高齢犬の粗相、尿漏れの原因と対応法についてご説明させていただきます。

認知症による粗相

雄雌問わず、認知症によりトイレが認識できなくなるというのはあります。

部屋を歩き回るというよりは徘徊し、トイレではないところで排尿してしまいます。

尿漏れというよりは意図的に排尿を行うのですが、しつけなどでどうこうなる話ではないので対応法は物理的に排尿をカバーするしかありません。

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1つの方法はペット用オムツを付けることです。

ただ犬種によってはオムツの装着を非常に嫌がる犬もいるので、そういった場合は、ペットシーツを全面にひき、ペットシーツの上のみの移動に行動を制限するしかありません。

多くの飼い主様が悩む案件ですが、画期的な方法はないので、飼い主様のストレスがたまらないように、ほどほどの管理をするしかないでしょう。

未去勢のオスの犬前立腺肥大による尿漏れ

前立腺は副生殖器と言われ、犬でよく発達しています。

雄性のホルモンの影響を受け、年齢とともに前立腺は大きくなっていきます。

尿道を巻き込むような形で存在しているので、あまりにも大きくなった場合には尿道を狭窄化し、尿漏れを起こすことがあります。

ほとんどの場合、未去勢の高齢のオス犬に出る症状なのですが、解決法は去勢手術しかなく、高齢の場合の全身麻酔となるため、麻酔のリスクをはらむケースが多くあります。

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ただ、痛みを伴うことも多いため、一般状態に問題がないのであれば、積極的に去勢手術を検討された方が良いと思います。

避妊によるメス犬の尿漏れ

始めに述べておきますが、このようなケースは実際にあるのですが、現在の獣医医療で、しっかりとした原因が確定されているわけではないので、おそらくそうであろうという推測でしかありません。

症状としては、寝ているときや、体を持ち上げた時に尿がそれなりの量で漏れ出すといったものです。

避妊手術により起こった子宮の退縮が尿道の筋肉や膀胱に影響がことで、排尿をコントロールすることができなくなるというのがその理由として考えられています。

また、避妊手術によってエストロジェンという性ホルモンの量が著しく低下します。

このホルモンは排尿のコントロールをする役目をしているため、その量が低下することによって、尿漏れが発生するということが考えられています。

このような避妊手術後の尿漏れの原因を探る有意義な検査方法はなく、ホルモン治療による反応がないかどうかで決めてい行きます。

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薬の副作用など、治療によるデメリットも多く存在するため、無治療で過ごされる方も多くいらっしゃいます。

まとめ

尿漏れや粗相の問題は、本人の一般状態にはおおよそ関係がなく、ご自宅でのお世話が困難になるだけと言えばそれまでの話なのですが、飼い主様にとって深刻な悩みの種になります。

若い犬の粗相と異なり、老いや病気と絡んでくることも多く、その他の疾患でも排尿の異常行動が見られることがあります。

尿漏れに関しては、犬本人だけでなく、ご自宅での環境づくりも大切なことなので、ご自宅にて直接アドバイスができる往診は大きなメリットがあると思います。

2016-10-22

犬の神経症状をともなう病気の中でも、椎間板ヘルニアはかなりメジャーな病気だと思います。

特にMダックスを飼われている飼い主様では、知らない人はいないと言っても過言ではありません。

ネットなどで調べると、その治療法は何がいいのか・・手術を勧める病院もあれば、手術は絶対にダメ、鍼などが効果的だなどなど色々な意見があって、どれが正しいのか迷ってしまいます。

ぼく自身は、年間を通してかなりの椎間板ヘルニアの手術を行いますが、必ずしも手術が最良な手ではないと思っています。

今回はそんな椎間板ヘルニアにかかってしまった犬で、特に高齢な犬が症状を発症した場合にどのようなケアができるのかご説明したいと思います。

まず慌てないこと

ミニチュアダックス代表とする、椎間板ヘルニアの好発犬種は、ちょっと目を離したすきにいきなり後肢が麻痺しているなんてことがよくあります。

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椎間板ヘルニアは大抵あまりにも突然発症するので、多くの飼い主様が慌てて来院されます。

ネット上では48時間の神話のようなものがあり、椎間板ヘルニア=即手術しないといけないという誤解をされている飼い主様がよくいらっしゃいます。

ぼくの個人的な意見では、10歳をけるような犬の場合は、手術という選択は慎重に行った方がいいと思いますし、12~13歳を超えるようであれば、いつも手術はあまりお勧めしていません。

冷静な話として、余命が迫っている中では手術で得られる恩恵があまりにも少ないのと、小型犬であれば介護はそれほど大変ではないからです。

そしてなにより、犬本人は後肢が麻痺を起こしていても何ら不自由なく暮らすことができるからです。

自分の犬が椎間板ヘルニアになったら・・・まず慌てないことです。

後ろ足は必ず使わせるように意識すること

先ほども書きましたが、後肢が麻痺を起こしても、犬はそれほど不具合なく生活することができます。

むしろ、後ろ足を使って何か行おうとする方が億劫なため、放っておくとどんどん後ろ足が退化していきます。

ですので飼い主様が意図的に後肢を使わせてあげることが大切なのです。

やり方としては、ご飯を食べさせるときは必ず四つ足で立って食べさせるようにします。

また、一日何回か起立をさせておく時間を作ってあげてください。

人の手で補助するのが難しいのであれば、ネットなのでもバランスボールを購入することができますので、そういったものをご利用してみるのもいいと思います。

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麻痺が残っていたとしても、何とか歩行ができる犬とできない犬の違いは自分でバランスをとって立てるかどうかです。

立つことさえできればほとんどリハビリは成功したも同然です。

立てる犬はほぼ歩くとができるようになります。

ですので、難しいことはいりませんので、まず起立させること、これを目標に頑張ってください。

マッサージをしてあげる

マッサージとは言いつつも難しいことは何一つありません。

後肢の指の股と股の間を少し強めに押してあげるだけで結構です。

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テレビを見ながらでも構いませんし、左右同時でなくても結構です。

とにかく毎日継続して行っていただければ、かなりのリハビリ効果が期待できます。

鍼、レーザー、プール、サプリメントなどなど

基本的には余力があったら行うということでいいと思います。

特に高齢の犬はすぐ気持ちがなえてしまうので、様子をみながら行いましょう。

頑張りすぎないことが最重要です。

これらの治療の効果は別の記事で書いていますので、よかったら読んでみてください。

https://www.secondselect.vet/738

https://www.secondselect.vet/742

まとめ

椎間板ヘルニアは大抵突然起こり、慌てて病院に行って、手術をしないといけないような一種の自己脅迫のような状況になってしまいがちです。

ただ年齢を重ね、老齢になってでてくる衰えも、結局のところ椎間板ヘルニアと同じような症状であることを考えるのであれば、無理をして手術をする選択は決して取らなくてもいいのではと個人的には思います。

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もし、介護含めリハビリなど往診という形でお付き合いできるのであれば、できる限りの協力をしたいなと常々思います。

2016-10-19

人間もペットも今の日本は高齢化社会。

年齢を重ねると出てくる病気は、古今東西みなさまご興味があると思います。

診察しているといつも思うのですが、高齢の仔のがかかる病気というものは、老衰とのボーダーラインがあやふやになり、これを病気と言っていいのかどうか迷うことも多くあります。

特に飼い様が高齢の猫を診察に連れてきた時、その理由が「なんか最近痩せてきた」ということが多く、どこまで検査や治療を行うのか、事前の話し合いが必要となります。

今回は、高齢の猫において、「なんか最近痩せてきたな?」と思った時に、年齢による衰え以外でどういうことがか考えられるのか、ご説明したいと思います。

慢性腎不全

高齢の猫でかかる病気と言えば、一番がこれだと思います。

【シニア(老)猫】慢性腎不全の治療こそ往診が一番な4つの理由

腎臓という臓器は一度障害を受けると回復しないという弱点を持っているのですが、そのかわりにもともと余剰な機能を持ち合わせています。

腎臓は片方なくても問題はないというのは、腎臓自体の機能にもともと余剰分があるためです。

ところが、猫の場合、この余剰分がほかの動物に比べるとあまりにも少ないので、特に大きな障害がなくても、加齢とともに腎不全を起こしやすくなります。

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初期の段階ではあまり大きな変化がないのですが、少し嘔吐が多くなるのと、体重の減少が気づいたときには進んでいることが多くあります。

最近毛づやも悪くなってきたと思ったら、一度検査を考えてみてもいいかもしれません。

尿検査と血液検査を合わせて行うのが理想だと思います。

糖尿病

糖尿病は猫でも起こる病気なのですが、人間のそれと少し違うコンセプトで治療されることがほとんどです。

なぜなら、もともと猫は肉食動物ですから、食事の内容も、食事が体の中で代謝される経路も人間とは異なるので、そもそもの血糖値の意味が全く異なります。

往診の動物病院が本当の犬・猫の糖尿病をご説明します!

往診の動物病院が答えます。犬猫の糖尿病治療の実際。

往診の動物病院がお手伝いします。犬、猫の糖尿病。

症状としては少し体重が増え、多飲多尿がおこったあたりから少しずつ体重が減ってきます。

注意深く見てみると、毛づやが落ちるというよりは、脱水により皮膚が硬くなるような感じになるほか、背中の筋肉がおち、少し腹部が膨満気味になります。

気になるようであれば、尿検査で簡単に尿糖が出ているかどうかですぐわかります。

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専用の検査用紙も今はネットで簡単に手に入りますので、ご自宅でできる健康チェックの一環として行ってみてはどうでしょうか?

甲状腺機能亢進症

甲状腺機能亢進症は高齢の猫で割とよく見かける病気です。

https://www.secondselect.vet/665

特徴としては食欲が非常にあるのにもかかわらず体重がどんどん減っていきます。

また、嘔吐などの回数が増えることも多くあるのですが、見た目は非常に元気なので、多くの飼い主様が異変に気づくのに遅れる病気です。

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高齢な猫がなる肝障害の大きな原因の一つとなり得る疾患なので、高齢の猫を飼われている飼い主様であれば、頭の中には入れておいていただきたい疾患です。

割と初期の段階であれば、食事療法だけで何とかコントロールすることも可能ですので、気になるような方は、年に1回程度で構いませんので血液検査を行うことをお勧めします。

まとめ

ご自宅で高齢の猫を飼育するにあたって、体重の変化は頻繁に気にしていただいた方がいいと思います。

体重の増減は体調の変化をよく反映しますので、週1回ほどの頻度でみておくのが理想です。

体重の変動があった時、それが年齢によるものか、病気によるものか、最終的には獣医師の判断が必要だと思います。

かといって、高齢の猫を動物病院に連れいていくのはちょっと・・・とお考えであれば、往診の動物病院などご利用していただいてはどうでしょうか?

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2016-10-17

年齢は等しく誰もがとっていくもの。

人間、犬に限らず色々な機能が老いとともに低下していきます。

年齢による衰えは完全に防ぐことはできませんが、事前に分かっていればある程度の対応ができることは多くあります。

そういった意味では、定期的な健康診断は欠かさずにいたいところです。

今回は高齢犬の健康診断で、どういったところを重点的にチェックするべきなのかご説明したいと思います。

一般的な血液検査

動物病院で行う血液検査は、人間で行うそれとほとんど一緒です。

肝臓や腎臓などの主要な臓器の他、血糖値、コレステロールなどのチェックを行います。

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全身的なスクリーニング検査と呼ばれますが、残念ながら腫瘍のあるなしや、ある特定の疾患を精査するには困難な場合が多くあります。

ただし、全体的な体調の把握には非常に役立つので、理想を言えば6カ月に1度、できればフィラリアの時期などに合わせて1年に1回は行った方が良いと思います。

甲状腺機能低下症

甲状腺とは首の真ん中あたり、気管支の横にへばりついているような臓器です。

ここからは全身の代謝を調整するホルモンが分泌されており、甲状腺の機能が低下し、分泌される甲状腺ホルモンの量が低下することで現れる病気です。

柴犬や大型犬は特に高齢になると甲状腺機能低下症になることが多いのですが、人間の女性でも同様の病気を起こすことが多く、人間の場合は橋本病と呼ばれています。

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この病気にかかった多くの犬が、皮膚病を併発することが多く、食欲は減退しているが太りやすく、散歩に行きたがらなくなります。

甲状腺機能低下症は血液検査により特定することができます。

多くの場合は、適切に治療すれば病気をコントロールすることが可能ため、老犬になったら1年に1回はチェックしておきたい項目です。

変形性脊椎症

背骨は医学的には脊椎と呼ばれ、頸部、胸部、腰部と尾っぽに分別され、それぞれ頸椎、胸椎、腰椎、仙椎や尾椎など呼ばれています。

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変形性脊椎症とは加齢により腰椎が変形する病気です。

初期段階は全く症状はありませんが、症状が進むと背中を丸めていたがる様子があったり、後肢が突っ張るような感じになって、歩行がおぼつかなくなることもあります。

老齢期に発症するため、症状を回復させるのは非常に難しいことが多いのですが、1年に1回程度、脊椎のレントゲンをとって変形が起こっていないかどうかチェックすることは必要だと思います。

ある種の必須脂肪酸などの効果的に働くサプリメントを使用していくとか、階段の上り下りなど背骨に負担がかかるような動きを防ことなどで、症状の進行を抑えるなどの工夫はできるかと思います。

僧房弁閉鎖不全症

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犬で最も一般的な心臓病で、犬種を問わず年齢がある程度になると、どの犬でもなる可能性がある病気です。

心臓の中にある弁が変形することで起こる病気で、心臓というよりは肺に大きな負担をかかるため、初期段階では空咳から始まり、呼吸困難から最終的には肺に水がたまり亡くなってしまう病気です。

多くの場合は無症状のため、検査で判明するというよりは、簡単な聴診でわかることが多いので、それこそ月1回のかんたんなボディーチェックで十分だと思います。

まとめ

年齢によって出てくる病気はこのほかにも色々ありますが、定期的な検診で押さえてほしい代表的な病気を今回はご説明させていただきました。

往診では残念ながらレントゲンなどの画像診断はすることができませんが、多くの疾患を発見することは可能です。

年齢を重ねると、動物病院に連れて行くのも一苦労になることが多いと思いますので、通常の動物病院と、往診の動物病院をうまく使い分け、できるだけ健康な老齢期を過ごせるように見てあげてください。

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2016-10-14

高齢なペットを飼われている飼い主様なら一度は考えたことがあるとは思う、アンチエイジングをうたっているサプリメントの類。

ただ、その効能・効果にはわからない点がいっぱいあると思います。

日本の法律上で、薬とサプリメントの主な違いは、販売流通前に大規模な臨床検査を行っているかどうかです。

薬であれば、万を超えるような検査データをそろえて認可をとるのですが、サプリメントでは有害事象に関しては承認が厳しいものの、効能に関してはかなりアバウトなのが日本の薬事法です。

今回はそんなサプリメントについて、前回ご説明しきれなかった分を、ご説明させていたできます。

前回の記事はこちら

https://www.secondselect.vet/738

必須脂肪酸(ω3)

必須脂肪酸とは動物が自分の体の中で生成することができないため、他の食材からとらないといけない、それこそ必須の脂肪成分のことです。

主に動物性と植物性に分かれており、肉や魚、オリーブオイルやごま油によく含まれています。

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必須脂肪酸の主な種類として、炎症や老化を防ぐω3と炎症や様々な生体反応を引き起こすω6とに分かれており、ω3:ω6はだいたい1:4程度の割合で取るのが良いバランスだと言われています。

ただ、昨今の食生活ではω6を過剰に摂取するような傾向があり、何らかの形でω3を積極的に摂取することが推奨されています。

ぼく自身の実感としては、ω3製剤は商品によって効能が大幅に違っていると思います。

実際に良質なω3製剤は、まるで薬のように効能が高いので、飼い主様にはわりと勧めることが多くあります。

サプリメントがあまり好みでない方は、アレルギーさえ出なければサバなどをペットフードに混ぜていただくといいと思います。

プラセンタ

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プラセンタとは胎盤のことであり、胎盤に含まれている様々な栄養素や生体ホルモンによって、細胞が活性化するというものです。

プラセンタは薬としての認可が下りているものもあり、実際に肝硬変などの治療に使用されているので、成分に関しては十分効能が高いものだと思います。

ただ最近では、サプリメントとして色々な製品が出てきており、その一部はほぼまがい物のため、ぼく自身どれが効能があるのかは正直わかりません。

あまりにも有名になってしまった副作用だと思います。

水素水

通常の水は水素分子が2つと酸素分子が1つでできているのですが、水素水は水素分子が3つついています。

難しい話は省いて説明すると、この余分についている水素分子のおかげで、生体内の細胞が酸化するのを防ぎ、細胞の寿命を延ばすことができます。

特に腎不全には大きな効果があると言われており、多くの医師、獣医師が推奨しています。

医学的なデータでは「?」がついているものの、ぼく自身は水素水を常時飲んでいます。

水素水によって体調が良くなったという実感はないのですが、尿量は非常に多くなったので、腎臓にはいいのかなぁというのが正直な感想です。

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腸内フローラ関連製品(乳酸菌生成物など)

腸内の環境を整えることで腸内の免疫力があがり、それが生体全体の免疫力にもつながるとされており、アンチエージングをはじめ、アレルギーや膠原病に効果があるとされています。

多くの医学者たちが腸内の細菌叢と様々な疾患の関連性を唱えており、その論理は確立しつつあります。

ただ残念なのは、人間と犬、猫の構造、腸内の環境には、雑食性と肉食性という壁がるため、人間で医学的な実証があったとしても、それがそのまま犬猫に応用できるかと言えば疑問は残ります。

個人的な意見では、こういった製品を使用した犬猫は便の性状が大きく変化することもあり、何らかの変化はあるものの、体調が変わったかと言えばそういう実感はあまりありませんでした。

便臭はなくなり、トイレ関係の自宅の環境がかなり改善するので、そういった意味では愛用していました。

まとめ

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フラセボ効果という現象があります。

要するに信じて使えば普通の水も薬になるという心理学的な用語です。

どんなにいいサプリメントでも、結局効果に疑問が残ったまま使用していると、その効果ははっきり出ません。

ぼくは、どんなものでも効果があればやればいいし、効果がなければやらなければいいと常々思っているので、あとは使用してみての実感で決めてみてはどうでしょうか。

 

2016-10-12

人間もそうなのでしょうけれど、ペットの世界もアンチエージングという言葉が一つのキーワードになっています。

老いというものに対して、ちょっと調べると様々な商品が出てきます。

サプリメント、漢方、水素水、鍼灸などなど・・・。

今回は一獣医師として、個人的な見解にはなりますが、ぼくの経験則で代表的なアンチエージング関連のものの効果をご説明したいと思います。

グルコサミン、ヒアルロン酸、コラーゲン

アンチエージングのサプリメントの代表格と言えるサプリメントです。

これらの成分は軟骨や関節液を構成する成分であり、これらを積極的に摂取することで関節などの老齢化を防ぐというのが主な目的です。

10年以上前から、これらの効果は疑問視されており、現在のところこういったものの効果というものは医学的な根拠のないものとされています。

正直、どの獣医師もこういったサプリメントの効果を強く実感した経験はほとんどないと思います。(どの動物病院でも販売していますが・・・・。)

漢方(βーグルカンなど)

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漢方は色々な種類がありますが、今回はアガリスクなどに代表される、キノコ系の漢方についてです。

キノコ類にはβグルカンという成分が含まれており、これらの成分が免疫系を強化するということが知られており、免疫強化だけでなく、抗がん作用など幅広い効能があると言われています。

ここで問題なのが、このような成分を体内に摂取するかということになります。

古来からの方法であれば、乾燥させ粉末にして服用するか、お茶に煎じて飲むかのどちらかです。

僕の経験則で言えば、こういった古来の方法が一番効果はあると思います。

実際、膠原病の確定診断が下った犬に対し、ステロイドなどで治療したのですが、漢方を加えることでより症状が改善した症例を何回も見ています。

一方で、カプセルにしたとか生成過程がいまいちな漢方薬の効能はあまり感じたことはありません。

どれがいいものかなどはさすがにこの場では言えませんが、販売されているものによって、大分と効能が違うかなぁというのが正直な実感です。

レーザー、鍼灸

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代表的な理化学療法の一つです。

長所としては生体へのダメージがない(鍼灸ではしびれという現象がありますが・・。)ために気軽に始めることができます。

ツボや経絡にレーザー光や鍼などによって刺激することで、生体本来が持っている機能を改善させるのがその理論です。

欠点としては、治療の効果が判定しにくく、特に効果の判定がしにくい獣医医療では、疑問視する獣医師も多くいます。

たしかにツボや経絡といったものは、解剖学的に見て通常の組織と何ら変わりがないため、医学的にこれらを説明することは不可能です。

ぼく自身でも鍼治療やレーザー治療を行うことは多くありますが、通常の治療法と変わらない考え方でいいのかなと思っています。

すなわち、効果がありそうであれば継続していただき、効果がないようであればすぐに中止しするということです。

変に西洋、東洋で分けるからこそ不要なバイアスがかかるのだと考えています。

まとめ

その他にも色々とアンチエージングにまつわる商品や治療がありますが、その多くは受け取り側の印象にかかってくるとは思います。

ご興味がある方は、その他のものについてもちょっとだけコメントしていますので、もしよろしければ読んでみてください。

https://www.secondselect.vet/742

2016-10-10

ペットの中で、ワクチンの予防接種ができるのは、犬、猫、フェレットのみです。

一年に一回、ワクチンをうたないとけない煩わしさはあるものの、予防できる病気があるということは幸せなことだと思います。

ただ、高齢になってくると、動物病院に連れて行くだけでかなりの負担になるため、ワクチン接種に行くのを躊躇してしまうこともあると思います。

今回は、シニア層の犬猫のワクチン接種についてご説明したいと思います。

老齢の犬猫にワクチン接種は必要なのか?

よくご質問を受けるのですが、「高齢になった動物にワクチン接種は必要?」とおっしゃる飼い主様が多くいます。

個人的な意見で言うのであれば、飼育している環境次第だと思います。

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例えば人間のインフルエンザのワクチンであれば、積極的に摂取する必要があるのは、小さな子供や高齢の方です。

この方々は、免疫力が未熟もしくは低下しているため、より積極的にワクチンを接種するべきだと言われています。

これは犬猫も同様で、免疫力が低下しているような高齢な動物であれば、より積極的なワクチン接種が必要となります。

ただ、犬猫と人間の違う点は、高齢になれば外に連れ出す機会がほぼなくなるので、感染する機会が激減します。

伝染病の予防という観点で言えば、感染源と出会わないようにするのが、最も予防効果の高い予防法です。

したがって、猫はもともとほぼ外には出ませんが、高齢になって散歩に連れて行かなくなるような犬であればワクチン接種は必要ないと思います。

逆に、散歩も若いころのように行くし、他の犬猫とも会う機会が非常に多いというのであれば、高齢になればなるほど、ワクチンはしっかりと接種するべきです。

ワクチン接種した場合の注意点

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ワクチンは体にとっての異物ですが、ワクチンウイルス自体が体に大きな負担を与えることはないと思います。

ワクチン製剤には免疫を動かすためのアジュバンドと呼ばれる免疫割賦剤が含まれています。

生体に与えるダメージは、むしろこのアジュバンドと呼ばれる物質が影響することが多く、ワクチンアレルギー以外の副作用を引き起こすこともあります。

ワクチンを接種した後、3週間は免疫学的に挙動が安定しないことが多く、その間の食欲や飲水量、活発さなどはよく観察したほうがいいと思います。

たまに耳の端などを持ってみて、普段より熱っぽさがないかどうかチェックするのも有効です。

ワクチン接種しなかった場合の注意点

当然ながら感染源と出会うことを避けた方がいいと思いますので、ほかの動物たちが集まっているような場所などには連れて行くべきではないと思います。

とは言いつつも、東京のような大都市部であれば、ワクチンで予防できるような病気の発生はほとんどないので、過度な心配の必要はないと思います。

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まとめ

ワクチン接種は飼い主様の自己判断とはなりますが、獣医師の目線から言うのであれば、予防できる病気があれば、予防はしっかりとしてあげた方がいいとは思います。

そのうえで、高齢の犬猫がおかれている生活環境をよく考え、ワクチン接種を実施するかどうか判断していただければと思います。

もしワクチン接種をご希望ているのにもかかわらず、様々な理由で動物病院に連れて行くのが困難であれば、ぜひとも往診を活用していただくことをお勧めします。

2016-10-06

犬の皮膚病は猫の皮膚病よりも多く発生します。

犬種によっても発生頻度、重症度はかなり異なりますが、多くの皮膚病はなかなか治癒しないものです。

また、ひとえに皮膚病と言っても、その原因は色々ありますが、その原因の特定は意外と難しいものです。

今回のテーマはそんな厄介な皮膚病の中でも、かなり厄介な症状の部類の一つ、趾間皮膚炎についてご説明させていただきます。

趾間皮膚炎とは?

趾間皮膚炎とは足先にできる炎症で、シーズーやビーグルなどには多発しますが、ほぼすべての犬種で起こります。

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趾間皮膚炎になった犬は、足先を執拗に舐めてしまうため、足先の毛色が変わったり皮膚の色が赤くなったりします。

症状が進むと、赤く腫れあがりびっこをひきだしたり、時には趾間嚢胞と言って指の股にしこりを作って、難治性の皮膚炎を引き起こします。

原因

色々な要因があるのですが、原因の多くを占めるのが心因性です。

ストレスかに置かれた犬はよく足先を舐める行動を起こすことが知られており、精神的に安定していない犬が趾間皮膚炎を引き起こしやすいと言われています。

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とくに分離不安傾向の犬はことあるごとに足先を舐めるため、加えてアレルギー的な要因や衛生面などの要因で症状が発生します。

治療法

正直一度なってしまうと治癒するのは非常に難しい皮膚炎です。

時には過剰に舐めてしまうことにより皮膚炎だけでなく、しこりのようなものを作ることもあります。

【趾間皮膚炎・趾間嚢胞】犬の指の間のしこりから出血。よく足をなめる犬で起こる困った皮膚炎。

皮膚病で使用する多くの薬は、基本的に抗生剤や炎症を抑える薬なのですが、これらは精神的な安定をもたらす薬ではないため、趾間皮膚炎のような心因性の皮膚炎には著効しないことが多いと思います。

また、精神安定剤のようなものはありますが、犬を安定させる薬の医学的な確証がないため、効果が出ているのか出ていないのかはっきりしません。

基本的にはエリザベスカラーなどで舐めないように足先を保護しながら、上記のような塗り薬や飲み薬を使用していきますが、しばしば再発も多く、飼い主と獣医師を悩ます病気の一つだと思います

予防法

これといった予防法はないのですが、一般的にはよく犬とスキンシップをとることだと言われています。

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また、そういった舐める行為が始まった時には、あまり怒ったりしないようにするのも一つの方法です。

なぜなら足先を舐める行為は犬にとってストレスの転化行動なので、それを怒って止めさせようとする行為は、さらなるストレスを引き起こし、かえってその行動を強化させることにつながるからです。

もし舐めているのを見つけたら、大きな音を出して、一度犬が注目している先を変更させてから声をかけるのがいいと思います。

まとめ

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こういった心因性の病気というものは、うまく付き合っていくしかありません。

治療の強度はいぬによってもまちまちなため、時には飼い主様のストレスになることもあります。

セカンドセレクトでも同様のご相談を受けることはよくあります。

可能な限り動物にも飼い主様にも負担がない治療を目指していますので、お困りの飼い主様がいらっしゃいましたらお気兼ねなくご相談ください。