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2017-09-04

ほとんどの飼い主様にとって、何か特別な事情がない限りは、往診の動物病院などを利用する機会は、普通であればあまりないと思います。

実際、「セカンド セレクト」にご依頼される方の大多数が、老犬、老猫で移動が辛いとか、移動手段がないなどの方が多いと思います。

ただ、ぼくの個人的な意見で言えば、往診はそれほど特別なものでないので、もっと気軽にご利用していただきたいと思っています。

今回はそんなご依頼の中でも、「お手入れ」でセカンドセレクトをご利用していただいた方のご紹介をしたいと思います。

そもそも犬猫のお手入れって必要?

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犬猫のお手入れとは、耳掃除、爪切り、肛門腺除去以外にも、ブラッシングや歯磨きなどが入ります。

これらの物は程度問題はあるにせよ、ほぼすべての犬猫に必要なものと考えておいた方がいいと思います。

むろんこれらのお手入れをすんなり受け入れてくれるペットであれば話は早いのですが、実際にはそういうことはあまりなく、多くの場合には飼い主様のお手を煩わせることになると思います。

ですので、たいていの飼い主様はこういった処置を行いに、トリミングショップやペットショップ、もしくは動物病院に行きます。

飼い主様自身でやる場合

飼い主様がもしご自宅で行う場合、一つのアドバイスとしては無理にすべてを終わらせないようにするということです。

特に猫の場合は一度警戒されると、数日は近づくことすらできなくなることもあるので、少しお手入れを進めたらその日は終了ぐらいの気持ちで行う方がいいと思います。

往診で頼んだ場合

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今回の飼い主様は、フレンチブルドッグを飼われており、やはりお手入れを自分で行おうとするとかなり抵抗されるということで、動物病院をご利用されていました。

飼い主様自体も移動手段はあり、動物病院に連れて行くことは全く問題ではないのですが、この仔自身が治療歴が長く、病院に来るとかなり緊張するとのことでした。

また伺ったのはまだ暑い時期だったので、炎天下の中に短頭種を外に出して連れて行くのは、熱中症のリスクが伴うので、できれば自宅で済ませたいというご意向があり、今回のご依頼となりました。

処置に入る前には一通りの健康診断を常に行います。

体重の測定、検温、視診、聴診、触診などほぼ基本的な検診ですが、これだけでもかなりの確率で異常が発見することはできます。

そのあと、今回は耳掃除と爪切りを行いました。

所要時間はすべてで15分程度です。

ご料金

「セカンド セレクト」の料金はほぼ通常の動物病院と変わらない値段で設定しています。

無論、往診料がかかりますが、キャンペーンなどのサービスを利用していただければ、往診料はほぼかからないと思います。

ちなみに耳掃除、爪切りはともに500円です。

飼い主様がご希望されるのであれば、歯磨きや顔周りのカットなどトリミングショップで行うような処置もご自宅で行うことが出来ますので、お気軽にお申し付けください。

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まとめ

ぼくが思うに、通常の動物病院と往診の動物病院の違いは、認知度が高いか低いか、ただそれだけの違いだと思います。

ぼく自身、数ある往診の動物病院の獣医師の中でも、多くの経験を積んでまいりましたし、アシスタントの看護師もかなり熟練したものを同伴させています。

手が付けられなくて動物病院にさえ連れて行けない・・・そんなペットでもお任せいただければと思いますので、お気軽にご連絡ください。

2017-08-28

猫は犬の様にパンティングをすることなどほとんどなく、普段の生活で呼吸が乱れることもあまりありません。

また、猫は肺などの循環器に何らかの異常があったとしてもじっとしていることが多く、呼吸の異常の発見に遅れることもしばしばあります。

実際、動物病院に連れいてこられた猫のうち、じつはある程度進行が進んだ重大な循環器、呼吸器の疾患を持つ猫も多く、病院で検査をして初めて事の重大さに気づく飼い主の方もいらっしゃいます。

こういった重大な疾患の中でも特に多いのが猫の胸水症です。

今回は、往診動物病院「セカンド セレクト」として行った猫の胸水症の治療についてご説明したいと思います。

猫の胸水症とは?

胸水症とはその名の通り、胸腔内に何らかの液体が溜まったことを言います。

透明な液体もあれば、乳びと言ってリンパ液の漏出からくるものありますし、また膿が貯留していることもあります。

多くの場合は根治的な治療が難しいばかりでなく、原因すら特定できない場合もあり、猫の飼い主様にとって非常に耐えがたい疾患の一つだと思います。

https://www.secondselect.vet/854

往診での治療とは?

まず最初にお話ししておかないといけないのが、往診でできる治療は非常に限られます。

往診で胸水の原因を調べることはほとんどできません。

また治療行為もかなり制限された中での治療となりますので、状況を見させていただき、治療の内容をお聞きして、さらに足せる治療があるかどうかをご相談させていただくことになります。

今回往診させたいただいた猫の飼い主様も、他の病院にて検査を行い、原因は判明した状態でのご依頼となりました。

今回は右心不全と診断されており、右肺野にはすでに肺が委縮した状態で、現在は自宅にて酸素室レンタルを利用し、常時ご自宅で酸素室に猫を入れて管理されていました。

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酸素室に入れていても、猫自身の呼吸が荒く、突発的に胸水が溜まり、今までも緊急的に2度ほど救急病院に行かれたという経緯もありました。

ぼく自身は循環器の専門医ではありませんが、他の往診専門の先生に比べても多くの循環器の症例を現在も見ていますので、現在行っている治療が正しい方向なのかどうなのかもお話しながらご説明することもできます。

今回の猫に関しては、治療はほぼ完ぺきだと思われたので、往診医として行えるような処置は残念ながらほとんどないことをお伝えしました。

飼い主様もそれは薄々わかっていらっしゃったようで、そのあたりのご相談以上に、どうなったら病院に連れてい行ったらいいのかわからないので、その基準を聞きたいというのがメインのご相談内容でした。

実際にかかりつけに連絡をしても、当の猫を診ているわけでわないので、話だけで連れてい行くかどうかを判断するのが非常に不安だということでした。

胸水が溜まり、呼吸の状態が著しく悪化している猫を移動させるのは、かなりのリスクがあるため、無用な搬送は避けるのは理想なのですが、通常の動物病院では直接診て判断することはできません。

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したがって、今回の往診の目的のメインは、猫の状態、ご自宅での管理の仕方、病院までのルートなど、細かなところを確認したうえで、割と具体的な指針をお伝えさせていただきました。

ちなみにご相談だけでしたので、ご料金は全体的に2000円、往診料はいただきませんでした。

一番重要なこと

胸水症を患った猫の飼い主様に口を酸っぱくして言うのは、「決して無理して処置をしないこと」です。

胸水を患った猫は通常、数種類の内服が処方されます。

普段から投薬が困難な猫に、さらに状態が落ちている場合の投薬はかなりリスキーなものになります。

実際、今回の往診で、内服を飲ませるお手伝いもしたのですが、ぼく自身が行ってもすべてを飲ませるに至らず、途中でやめてしましました。

ただ猫はそれでいいと思います。

変に刺激を与えたり、無理やりに何かを行おうとすれば、胸水の貯まった猫はかなりの確率で急変をします。

飼い主様としては何かやってあげたい気持ちもあるのだとは思いますが、実際には何もしないのがいいケースも多くあり、この辺りが胸水症の猫を自宅で管理をする場合のキモとなることが多いと思います。

今回の往診でも何回もそれだけは注意事項として飼い主様にお伝えさせていただきました。

まとめ

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最初にも書きましたが、往診で胸水症の猫にできることはあまり多くありません。

緊急的に胸水をご自宅で抜くことは可能ですが、胸水を抜去する行為はリスクが伴うため、できれば万が一のための設備が整った動物病院で行うのがやはりいいと思います。

では、往診を頼むメリットは何かというと、やはり実際にご自宅で猫の状態をみて、具体的な話ができることだと思います。

かかりつけの動物病院と言えども、電話対応のみでは大分と不安が残ると思います。

今回の往診ではほとんどがご自宅で猫の状態を見ながらのご相談となり、たまに薬が飲ませられなかった時のみ、補助となる注射治療を行いました。

注射のご料金はだいたい2000~3000円です。

往診を数回ご依頼されていましたが、排便時に発作を起こしてから状況が悪化し、往診した直後に残念ながら亡くなってしまいました。

ただ飼い主様としては、最後までご自宅で安心して看取ることが出来ましたとのお言葉を頂けたので、往診の治療としては多くはできなかったものの、意味のあるものだったのだと思います。

このブログを読んでいる方の中で、同じような状況の飼い主様もいらっしゃると思います。

実際にご自宅で猫の様子を見て相談したいことがあれば、いつでも「セカンド セレクト」にご連絡ください。

2017-08-24

自分が手術をしないといけない日が来ることは誰しも想像したくないもの。

それは飼っているペットにおいても同様だと思います。

いつも元気でいたと思ったら、けがをして骨折をしたり、変なものを食べてしまったりと、意外と手術が必要になるケースは多いと思います。

思いがけず、自分の飼っているペットが手術になった後の術後の管理は、一度でも経験したかたであれば不安でしょうがないと思います。

特に小さい体にメスを入れた後に、動物病院に連れいていくの非常に負担がかかる可能性もあります。

そのようなときはどうすればいいのか・・・。

往診医の立場から言えば、是非とも往診サービスをご利用していただくのをご提案いたします。

今回はほかの病院で行った術後の経過を、往診で管理するときのお話をしたいと思います。

病状の把握はどうする?

往診医は基本的には執刀医ではなりません。

ですが獣医学的な知識は持っています。

よほどのことでなければ、執刀した病院に連絡をとり、状況を聞いてから治療にあたると思います。

また、執刀した獣医師から指示を仰ぎ、適切な処置を行うこともできます。

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正直な話、術後の管理は執刀した病院でなければならないケースはほとんどなく、動物の負担を考えるのであれば、術後はできる限り自宅で過ごさせた方が回復は早いと思います。

術後の管理で必要な処置

当然のことながら術創の管理は非常に重要です。

特に動物は傷口を必要以上に舐めたり、掻いたりすることで思いもよらない癒合不全を起こすこともあります。

自宅で傷口が順調かどうかの判断がわからない場合は、往診医に確認してもらう方がいいと思います。

ご自宅に伺い、環境なども把握することで、より適切な管理方法のアドバイスもできると思います。

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また退院後には食欲がなかなか上がらないケースもあります。

こういった場合には給餌の補助をしたり、場合によっては皮下点滴を行うことで、脱水の予防をすることもあります。

その他、内服薬を飲まないのであればそのお手伝いをしたり、また改めて出てきた不具合について治療することも可能です。

最後には抜糸が必要になりますが、抜糸も自宅で簡単に行うことが出来ます。

経過が順調であれば、わざわざ動物病院に連れて行くことはほぼしなくていいと思います。

往診にむいていない術後のケース

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往診に向いていないケースはいくつかあります。

正確に術後の状況を把握するため、迅速な血液検査が必要なケースがそれにあたります。

往診でも血液検査は可能ですが、たいていの場合結果を得るために数日かかるため、その瞬間の状況を把握することが出来ないからです。

また、頻繁なレントゲン撮影が必要な整形外科の手術もあまり向いていないと思います。

残念ながらレントゲン撮影は制限された環境のみで可能となります。

術後の状態が極めて悪い時にも往診はあまり不向きではありまえんが、もし飼い主様が積極的な治療を望まないような場合は、かえって往診の方が飼い主様のご希望の沿った治療が可能かもしれません。

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まとめ

往診ではほとんどの手術はできませんが、そのお手伝いをすることは可能です。

もし術後の負担をできるだけ減らしたいのであれば、往診は非常に適した診察スタイルだと思います。

 

2017-08-17

動物病院において、往診診療はどちらかと言えば、夜間で、緊急で、そして高額でというのがそのイメージだと思います。

往診医の立場からお話しするのであればなおさらなのかもしれませんが、時間外の緊急事態でなくても、純粋に往診の診療を活用したほうが絶対に得だろうなと思うようなペットをお持ちの飼い主様もいっぱいいらっしゃいます。

今回は往診の方が絶対にいいだろうと思う飼い主様とペットについてご説明したいと思います。

ほかの犬や猫もしくは人間がダメ

よくいるのですが、見知らぬものに対し強い警戒感をもつ仔達も多いと思います。

委縮しすぎてしばらく動かなくなるとか、逆に吠えたり威嚇したりして過剰に興奮をするというペットたちは、動物病院の待合室では安心して待つことが出来ません。

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診察の順番が回ってくるまで我慢して待つか、車や外でぎりぎりまで待機しているのがその方法になりますが、気候や、動物病院の駐車場の状況では難しい場合もあります。

当然な話なのですが、往診では待ち時間は安心できるご自宅で待機することになります。

ほかの動物や人間がダメなペットでも全く問題がないのが往診のメリットの一つです。

動物病院に来ると粗相をしてしまう

動物病院の移動途中で、もしくは待ち時間の間に、あまりにもの緊張のせいでおしっこを漏らしたり、脱糞をしたりするペットも多くいます。

これも過度な緊張を回避するために、ぎりぎりまで安心できる場所で待機していたいのですが、残念ながら、自宅以外にはそのような場所はないと思います。

先ほども書きましたが、往診ではご自宅が待合室、そして診察室になります。

ペットにとって一番安心できる場所ですべてを済ますことが出来ますので、ペットの緊張を最小限にすることが可能だと思います。

多頭飼育している

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多頭飼育をしている飼い主様にとって、大きな問題が家を留守にできなかったり、全員を一度で移動することが困難であることだと思います。

ペットが小型犬や猫だったとしても、その苦労は大変なものです。

それが大型犬だったとしたら物理的に移動はさらに困難になると思います。

往診は獣医師が移動しますので、飼い主様に移動の負担を強いることはほとんどありません。

また往診料も1頭分にまとめることも多いので、料金的にも思ったよりも安いと思います。

子供が小さくてペットを動物病院に連れて行けない

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小さな子供を連れてどこかに外出するのはとても大変なことだと思います。

ましてやそこに動物を連れてとなると、想像しただけでも溜息が出てきてしまいます。

また、待合室で小さな子供はじっとしていることが出来ないので、ペットだけでなく自分の子供も目を離せないので、気が休まることがありません。

往診では自宅で行われるので、いつものご自宅の環境とそう変わりがない状態ですべてが終わります。

もちろんそれで、小さなお子様をお持ちの飼い主様の負担がなくなるわけではありませんが、動物病院に連れてくるよりは、ぐっと楽になるはずだと思います。

タクシーを利用している

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純粋にタクシーを利用する場合、往復の運賃がかかります。

それが毎回のことになるとその費用はバカにならない他、タクシーを手配する時間も日や時間帯によってはかなりかかることもあると思います。

往診を依頼すれば当然往診料がかかりますが、タクシーをご利用されているのであればその費用はむしろ安く済むほか、タクシーを探す時間も省けます。

特にお手入れや予防ケアなどでタクシーを使って動物病院に行くのであれば、往診を頼まれた方がぜったいにお得だと思います。

まとめ

個人的な意見としては、動物病院に限って言えば、色々な意味で往診は適している診療方法だと思います。

特に飼い主様によっては往診で得られるメリットは、通常の動物病院に行くよりもかなり大きくなることもあります。

今日では往診はまだスタンダードなスタイルではないのですが、一度試してみるときっとその良さがわかるはずだと思います、

2017-08-11

昔のコマーシャルで「芸能人は歯が命」というキャッチフレーズがありましたが、芸能人に限らず人間もペットも歯は大切にしたいものです。

犬や猫、ウサギも含めてですが、人間の様に隙間なくしっかりと歯が並んでいるわけではないので、実際のところ、人ほど歯の役割は大きくありません。

ですが、歯が原因で起こるうる疾患は色々とありますので、デンタルケアは非常に重要です。

とは言いつつも、ご自宅で動物の口の中のケアをするのはかなり大変で、多くの飼い主様がデンタルケアを断念してしまいます。

今回は、そんな家で行うデンタルケアを往診医の立場から、ちょっとしたアドバイスとご説明をしたいと思います。

ペットに虫歯はない 10787028685_dbafa0dab0

知っていらっしゃる方も多いとは思いますが、ペットにはまず虫歯という概念はありません。

なぜなら虫歯を起こす原因菌がペットの口腔内には存在しないからです。

ただ、口内雑菌はもちろんいますので、歯周病は起こります。

統計ではシニアペットの80%以上は多かれ少なかれ歯周病を患っていると言われています。

歯周病の弊害

歯周病の弊害は動物種によって大きく異なります。

経験上、犬場合は歯周病で食欲などの健康状態が落ちるようなことはあまりないと思います。

ただあまりにも歯周病が進むと、歯に歯石が多量に付着し、ひどい悪臭がし始めます。

それがさらに進むことで、歯周菌が歯の根の方に感染を起こし、膿瘍を形成します。

一般的には上顎の左右にある一番大きな臼歯が侵されやすく、場合によっては膿が溜まり目の下の皮膚から膿が出ることもあります。

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また犬歯の根でも起こるケースもあり、その場合は鼻から膿や鼻血が出てくるとが多くあります。

ここまで症状がでると基本的には全身麻酔下で抜歯するしか治療法はありません。

一方で猫の場合、こういった口内細菌が関連する歯周病もありますが、どちらかというと歯肉炎が慢性的に起こるケースがほとんどです。

犬と違い、猫の歯肉炎は食欲を著しく減退させるため、猫の体調に大きく関わってきます。

犬と同様、治療法は全身麻酔下での抜歯が第一選択になりますが、猫の場合は口内炎が慢性的に残るケースも多く、生涯にわたるステロイドなどの投薬が必要なケースも多くあります。

家でのブラッシング

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上記のような歯周病の弊害を予防するためには毎日の歯のブラッシングしかありません。

ただ、実際にはほとんどの犬や猫はブラッシングを非常に嫌がるため、人間の様に毎食毎にしっかりと歯を磨くことはできません。

ですが、ペットをブラッシングする際は飼い主様のスキルも重要ですので、何度か獣医師に教えてもらいながら行えば、少しづつできるようになります。

ぼくがよく教えるやり方は、犬の場合、マズルをしっかり握って、口を開かないようにします。

そしてその隙間から歯ブラシを滑り込ませ、盲目的に磨いていきます。

口を無理やり開こうとすると、大抵の犬は嫌がるため、口をつぐんだ状態でブラシをかけていきます。

一方で猫の場合は、力ずくでどうこうなるわけではないので、とにかく小さな仔猫の時から習慣づけるしかありません。

あまり長い時間やろうとするとかなり嫌がりますので、1回5秒程度にとどめておくことがポイントです。

猫は歯の本数がかなり少ないので、1往復、2往復のブラシだけでもかなりの汚れが取れます。

ブラッシングができない方は・・

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ブラッシングがどうしてもできない場合は代用品を使用するしかありませんが、始めに言っておくと猫は正直厳しいと思います。

申し訳ありませんが、猫の飼い主様にはあまり適切なアドバイスをすることはできません。

犬の場合はデンタルガムなどが代表としてありますが、ガムはつまらせたりする事故も多いので、必ず飼い主様が手で持って与えるようにしてください。

飼い主様が手で持つことにより、ガムを丸呑みしないため、必然的に噛む回数も増えるため、摩耗して歯石の予防効果が高まります。

またコングなどのおもちゃもいいと思います。

コングの中にジャーキーやピーナッツバターなどを入れこめるタイプだと、犬は夢中になって噛んでくれることも多いと思います。

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往診でのデンタルケア

往診でできるデンタルケアとしては、一般的なケアに加え、超音波スケーラーで歯石を取ることが可能です。

もちろん無麻酔で行いますので、ある程度大人しい仔に限りますが、経験上中型犬までであればほとんどの犬で行うことが可能です。

猫の場合は100%猫の性格にかかっていますので、一度行ってできなければあきらめるしかありません。

定期的な歯石除去は歯周病の予防に大きな役に立つほか、口臭もかなり防ぐこともできますので、ペットと一緒に暮らしていく上でのクオリティーの向上もかなり期待できます。

こうしたケアに加え、最終的にはやはり麻酔下での処置が必要になってくるケースもあります。

往診では残念ながら全身麻酔を使用することはできませんが、歯石除去後も定期てなケアを続けていけば、最終的には歯石除去のための麻酔の回数が格段に減ると思います。

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まとめ

ペットのは人間ほど歯の役割は重要ではないと言いましたが、正直な話、歯周病を患った犬猫の口の臭いはかなり独特なものです。

口臭が少なくなるだけでもかなりのメリットはあると思いますので、お気軽に往診でもデンタルケアをご利用していただければと思います。

2017-08-06

ミニチュアダックスを飼ってらっしゃる飼い主様にとって、病気に関しての心配事として一番にあげられるのは椎間板ヘルニアではないでしょうか?

ミニチュアダックスをはじめとする「軟骨異栄養性犬種」と呼ばれる特徴的な体型をしている犬種は、もともと関節の病気も多く、特に活動性のあるダックスに関しては、椎間板ヘルニアとは切っても切れない関係にあります。

今回はヘルニアそのものの病気のご説明ではなく、「セカンド セレクト」で行っている椎間板ヘルニアを患ったミニチュアダックスの往診風景をご紹介したいと思います。

椎間板ヘルニアの簡単なご説明

今更のようですが、椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板が神経を圧迫することで症状が出ます。

ダックスのような胴長な犬種がなるのではなく、あくまでも遺伝的に軟骨が変形をきたしやすい犬種がなるため、ダックスがヘルニアになるのは遺伝的に避けることはできません。

とくにダックスは他の犬種に比べると、椎間板が急速にそして重度に神経を圧迫することが多いので、多くの場合、突然症状が発症します。

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最近では、都心であれば簡単にMRIが撮影が行えますので、椎間板ヘルニアの診断を下すところまでは容易にできます。

その結果、椎間板ヘルニアの症例は以前であれば専門病院や大学病院に紹介されていたのですが、都内のほとんどの病院で、内科治療から手術まで対応できるようになりました。

個人的な意見で言えば、椎間板ヘルニア程度であればいつでも対応できるような動物病院でないと、この激しい競争社会では生き残れないと思います。

往診でできること

今回はセカンド セレクトで行った往診で、椎間板ヘルニアの治療を行った記事をご紹介します。

ぼく自身は椎間板ヘルニアの執刀はかなりの件数の経験があるので、普通の往診専門の動物病院に比べれば、手術をしたほうがいいのかどうかなど含めて色々な相談が、しっかりとした経験則からお話しできると思います。

実際、今回お伺いしているミニチュアダックスは、ぼく自身が以前に手術を行い、その後高齢になってからも色々なご相談をさせていただいていた患者様です。

ぼく達が往診診療できる椎間板ヘルニアの治療は、通常の内科治療の他、針治療も行うことが出来ますし、アシスタントの看護師はドッグマッサージの資格認定を持っているほか、アロマテラピーやリハビリの資格もあるので、ご自宅でできるリハビリケアのお手伝いがいろいろできると思います。

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実際にかかるご費用

今回お伺いさせていただいている飼い主様は、以前はぼくが勤めている動物病院に通われていたのですが、少し遠方に引っ越された方です。

ミニチュアダックスの椎間板ヘルニアは再発が多く、一度手術したからと言ってその後全く症状が出ないわけではありません。

このミニチュアダックスも、2週間ほど前から激しい疼痛の症状があったのですが、他院で治療してもよくならず、遠方のため通院もできず、結果としてぼくが往診医として改めて担当させていただけることになりました。

口ではうまく言えないのですが、このような老齢性のミニチュアダックスが激しい疼痛をともなう椎間板ヘルニアを患った場合、経験上ステロイドに加え、ある程度の作用を持った鎮痛剤が必要であることがほとんどです。

今回は初期段階では注射による治療を行い、十分な鎮痛が得られてから内服に変更しました。

注射料金は抗生剤、ステロイドの他、胃炎を抑える薬、ビタミン剤、そして鎮痛剤をいれて4000円です。

内服は状況によりけりですが、上記の薬剤を内服として1週間処方した場合、3000円程度になります。

今回のミニチュアダックスは注射を2回行い、内服を2週間程度飲んでいただいて終了となっています。

往診の回数は計3回程度となりました。

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以降は状態のチェックと定期的な鍼治療で往診をご利用される予定です。

ちなみにセカンド セレクトで行う鍼治療は鍼灸電針機器を使用し、ツボに刺した鍼に微量な電気を流してツボを刺激します。

1回の治療で10分から15分程度で3000円です。

まとめ

ミニチュアダックスの椎間板ヘルニアは避けられないものだと思います。

シニアになったミニチュアダックスは調べると90%は椎間板ヘルニアを患っていると言われています。

症状として出るか出ないか、出た症状が重いか軽いかは結局のところ運次第と言えるところもあるので、椎間板ヘルニアの症状が出た時に色々考えるしかありません。

もしご自宅で飼われているミニチュアダックスに椎間板ヘルニアが見つかった時には、必ずお力になれることもあると思うので、お気兼ねなくご相談ください。

2017-08-03

最近の温暖化の影響で、毎年のように7月の下旬から9月の初旬には猛暑日が連日続くようになりました。

気候の変化が体に与える影響は人間でもペットでも変わりはありません。

日本には四季があり、それに合わせ人間もペットも体の内部は色々な変調をとげます。

そういったペットに起こる体の変化の中で、外見からすぐにわかる変化といえば換毛だと思います。

換毛は温度ではなく日照の時間で起こるため、温暖化とは関係なく起こります。

換毛の時期は皮膚のターンオーバーが変調をきたす時期であるうえ、夏の高温多湿の環境により、細菌が非常に繁殖しやすく、皮膚病が一番よく発生する時期にだと思います。

今回はこういった時期の皮膚病を予防するためのスキンケアについてご説明したいと思います。

とにかくブラッシングを行う

ブラッシングは被毛に覆われるペットのスキンケアの常套手段です。

ブラッシングの道具としては様々なタイプのコーム(櫛)がありますが、基本的にはどのタイプのものでも、皮膚を直接ごりごりさせるのは避けるべきです。

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理由としては動物の皮膚は意外と傷がつきやすいためです。

一度傷がついてしまうと、ついてしまった傷を気にしてさかんに掻き始めることもあるからです。

ブラッシングの基本的な方法は、まず毛並みの順毛の方向(たいていは頭の方からお尻の方)にブラッシングをしたあとに、逆毛の方向にブラシを入れて毛を立たせます。

毛が立つと、ふけなどの汚れも浮いてくるので、それをぬぐった後に再度順毛の方向にブラッシングをします。

これを換毛の時期は一日2度ほど行えるといいと思いますが、柴犬などの犬種やたいていの猫は永遠と毛が抜けてくるような感じになります。

「こんなに抜けても大丈夫?」と疑問に思う飼い主様もいらっしゃると思いますが、この方法であれば不要な被毛のみ抜けますので、特に心配はいりません。

シャンプーをする時には?

シャンプーのやり方として、よくシャンプー剤を浸透させるということをします。

シャンプーで洗った後15分ほど放置するのがそのやり方になりますが、経験上これはとても難しいと思います。

動物はシャンプーに覆われた体を長時間そのままの状況でじっとすることなんてないからです。

したがって、ご自宅でシャンプーをする際のポイントは、いつも以下の3つのみを行うようにお話しています。

あとは結構適当でも大丈夫です。

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・2度洗いをすること

2度洗っている時間にシャンプーは十分に浸透します。

・一番気になる部分からシャンプーを付けて洗い始める

たいていの飼い主様は背中側など洗いやすい場所から洗い始めますが、一番洗いたい脇や内股の部分はシャンプーが次第に薄まってしまうので、あまり効果的ではありません。

したがって一番かさついているところや湿疹などのきになる場所から洗い始めましょう。

・濯ぎを念入りに行う

何といってもシャンプーは濯ぎが一番重要です。

どんないいシャンプー剤を使用しても、洗い残しがあると痒がる原因になります。

とにかく濯ぎの時間をしっかりとって、洗い残しがないようにして頂くのがいいと思います。

サプリメントを使ってみよう!

スキンケアとしてサプリメントを併用するのはとてもいいことだと思います。

以下にあげるサプリメントは、このブログでも何回か触れていますが、購入しやすく効能の良いサプリメントです。

実際の診察でもお勧めしていますので、参考にしてみてください。

・ダーム1

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セラミドが配合されているサプリメントです。

大きなボトルに入っているものは酸化しやすいので、小さな小分けにされているピペットタイプの物がベターです。

それを気になるところに直接塗り込んでください。

・ミラコート

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とにかくコスパが最高にいいサプリメントです。

被毛につやが出るビタミンAと必須脂肪酸が入っています。

与えていると被毛のつやに違いがとても出てきます。

・コラーゲン・トリペプチド

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吸収しやすいコラーゲンです。

特に被毛の色が薄い犬種にお勧めです。

皮ふにコシが出てくるので、皮膚病の予防には最適です。

まとめ

いくらスキンケアを行ったとしても、それでも皮膚病は時には出てくるものです。

もし痒がりが多くなったり、脱毛が激しくなるようであれば、ぜひとも受診していた方がいいと思います。

基本的に皮膚病の診察であれば、往診でも通常の動物病院と同じ治療が行なえますので、もし病院に連れて行くのがちょっと・・ということがあれば、往診を是非とも活用してください。

2017-07-27

犬や猫のよくある神経系の疾患の一つとして、斜頸というものがあります。

斜頸とは耳の奥の三半規管が様々な原因で機能不全に陥るか(前庭疾患)、脳の一部に何かしらの異常、例えば腫瘍などがあった場合に起こる病気です。

特に猫の場合は、内耳炎もしくは脳腫瘍による発生が多く、特にアメリカンショートヘアは脳腫瘍のケースが多いと言われています。

今回はそんな斜頸をおこしたアメリカンショートヘアの飼い主様宅に往診へ行ってきましたので、同じような疾患をお持ちの方がいらっしゃいましたら是非とも参考にしてください。

斜頸になった時の症状は?

正確に言うのであれば、原因が三半規管にあるのか、脳内にあるのかで症状は異なってきます。

ざっくりと言えば、脳内の腫瘍による斜頸の方が予後は悪いと思います。

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理由は、三半規管に問題がある時には、ある程度治療を進めていくと食欲は戻ることが多いのですが、脳内疾患の場合は食欲がない状態が続くことが多いからです。

特にアメリカンショートヘアを含めた猫全般では、こういった症状になった時の衰弱のスピードが著しく、体重の減少が非常に早く起こってきます。

また、場合によっては痙攣が起こるケースもあり、どういった管理をすればよいのか悩まれる飼い主様も多くいらっしゃいます。

治療法

もし積極的な方法をとるのであれば、斜頸を起こす原因を調べるためMRIの検査が必要となりますが、たいていの場合現実的に難しいと思います。

斜頸を起こす猫は高齢であることが多く、また検査には全身麻酔が必要なため、検査そのものに大きなリスクを抱えるからです。

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したがって、たいていの場合は高容量のステロイドを使用し反応を見ていくケースがほとんどです。

おおよそ2週間ぐらい使用しつつ治療の反応を確認していくのですが、臨床獣医師として考える治療のゴールは斜頸を治すことではなく、食欲が維持できるかどうかというところです。

理由は多少首が傾いていても大きな障害にはならないからです。

後遺症はあったとしても日常生活に支障がない状況にもっていく、これに全力を尽くしていきます。

往診獣医師としての役割

基本的にステロイドの投薬は内服でも可能です。

したがって往診を含めた診療はあまり必要ありません。

ただし前述のとおり、猫の場合は脳腫瘍が多く食欲が全くないケースが圧倒的に多いので、皮下補液と言って、脱水を改善するための水分といくつかのビタミンなどの栄養補給を注射で補うことが大切です。

こういった注射は終わりがないケースが圧倒的に多く、週1、2ほど注射に通われる必要があります。

したがって老猫の通院は予想以上に負担がかかるため、往診をご利用する方が多くいらっしゃいます。

通院の負担がないのが往診の最大のメリットの一つだからです。

まとめ

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セカンドセレクトでのおおよそご料金は、内服料金が2週間分で3000円~5000円ほどになります。

食欲がない場合は皮下補液を使用しますが、1回2000円~3000円ほどになります。

これに往診料の3000円が加わるのですが、今回の飼い主様は内服の投薬がうまくいかず、抗生剤やステロイドの投薬も往診で行う形となりました。

全体的には1回の注射のご費用が6000円と往診料となります。

飼い主様がかかりつけの病院に行くまでには、老猫をつれて車で30分ほどの距離でした。

この距離の移動を負担と考えるかどうかは人によるとは思いますが、飼い主様は往診をご依頼するようになってからとても楽になったと言われていました。

往診料もバカにはなりませんが、セカンドセレクトでは状況に合わせできるだ治療コストを下げる努力も致しますので、お気兼ねなくご相談ください。

今回の猫は斜頸はほぼ沈静化したのですが、食欲が安定しないため、血液検査などを行いながら、今後も定期的に皮下補液を中心とした支持治療を行う予定です。

2017-07-24

眼は口ほどにものを言うとよく言いますが、哺乳類の目は顔の一番目立つところにあります。

その分、外傷がつきやすく、気づいたら目が赤いとかしょぼしょぼしていることがよくあります。

特に犬は瞬きをせず、草むらや部屋の隅の方へ顔を入れて臭い嗅ぎまわりますから、角膜に傷ができやすい動物です。

また猫はその鋭い爪でよく目を引掻き、爪で目に傷をつけることがあります。

今回はそんな犬や猫の目にできた傷についてご説明したいと思います。

目に傷ができてしまった時の症状は?

犬や猫の目に傷ができてしまった多くの場合、羞明と言って目が半開きになってしまいます。

角膜に傷ができると光や空気の対流に対し痛みを感じるからであり、同時に目が全体的に腫れ、赤みをおびたり、涙や黄色い目やにが大量に出たりします。

よく見ると、傷によってできた角膜のくぼみが見えることもあるので、目がしょぼついているなと思ったら目の横からじっくり注意深く眺めてみてください。

目に傷があった場合は割と早めに受診したほうがいいことがほとんどです。

傷が浅い場合の治療法

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傷が浅いとは言いつつも、目の傷は重症化することも多いので油断はできません。

基本的には目に染色液を入れて傷があるかどうかを調べ、もし傷があるようであればその損傷を回復させるような目薬を使用していきます。

また、黄色い目やにが出ている場合は雑菌が感染していることも多く、抗生剤を数日点眼する必要があります。

ただし、目の傷は浅くても割と炎症と疼痛が広がることが多く、ほとんどの症例で積極的に消炎剤、いわゆるステロイドになりますが、数日の間は使用していきます。

重症の場合・・・

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角膜は5層に分かれており、表層のみの傷と深部まで傷が到達している場合では治療の強度が大きく異なってきます。

深部まで達しているような深い傷の場合、傷の治癒を促進するために自己血清点眼液というものを使用します。

血液の中には目の傷の治癒を促進させる様々な栄養分が含まれており、これを頻回点眼することにより治癒経過が短縮させることが出来ます。

ただし、その名の通り採血をしその上澄みを既存の点眼薬と混和するもののため、雑菌の影響を受けやすく、目薬も劣化しやすいというデメリットもあります。

そのため週に何回か採血を行い、新鮮な点眼薬を使用する必要があります。

さらに深部まで傷が達している場合は、他人と同じように眼帯をする必要があります。

眼帯をすることで、外部からの刺激がなくなり、また常に目を閉じていることによって、涙が角膜の表面を覆うことが出来るため、極めて速い傷の回復が望めます。

ただし、犬や猫は人と同じような眼帯をすることはできないため、眼瞼フラップとかしゅん膜フラップといって、瞼や瞼の内側の膜を縫合して強制的に閉眼する方法を取ります。

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この場合は敏感な場所を縫合するので、たいていの場合全身麻酔が必要です。

フラップをしたまま1か月ほど様子をみて治癒経過を見ていきますが、これでも治癒がままならない場合は専門医などとうまく連携をとった方がいいと思います。

まとめ

犬や猫は自分で目を保護するようなことはぜず、気にしだすと際限なく手や床にこすりつけ、さらに傷を悪化させることもあります。

慢性的な角膜の傷は様々な目の病気を引き起こします。

例えば、ドライアイはよく見られる症状で、短頭種では慢性的な被毛の刺激により角膜が損傷するため、特になりやすいと言われています。

また、持続的な炎症が続くことにより、ブドウ膜炎という特殊な炎症が目に起こることで、白内障や緑内障などの併発疾患を引き起こす場合もあります。

くどい言い方になりますが、目の傷はあまり放っておいていいものではないので早めに受診された方がいいと思います。

もし病院に連れて行くのがなかなか大変であれば、往診でも通常の動物病院と同等の治療を行うことが出来ますので、一度ご相談いただければと思います。

 

2017-07-19

いつもは一般的な往診についてのご説明をさせていただいてますが、今回は往診動物病院「セカン ドセレクト」の往診風景についてご紹介したいと思います。

ぼく自身は獣医師としての臨床経験は20年近くありますが、「セカン ドセレクト」は開業して間もないできたてほやほやの動物病院です。

今回ご紹介させていただく仔は、「セカンド セレクト」として初めての往診での患者さんになります。

どんな方が往診をご依頼するのか?

一般的に往診と言うと、夜間の救急診療か、何かの理由で動物病院に連れて行けない方がご依頼するための動物病院であることが多いと思います。

ぼく自身としては、もっと気軽に往診をごいらしていただくといいのだと思いますが、実際にはまだまだそこまでスタンダードな診療スタイルではありません。

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今回の飼い主様も、遠方のため病院には通えないのと、飼ってらっしゃる猫が数か月前から腎不全が急速に悪化し、通院がストレスになるため往診をご依頼されました。

もちろん徒歩圏内で動物病院はたくさんあるのですが、正直に言えば15年近く担当医として、ぼくが診察をさせていただいていた経緯があり、また飼い主様のご厚意もあって、数か月のブランクののち往診医として改めて担当させていただくことになりました。

猫の腎不全の付き合い方について

個人的な意見で言えば、猫の腎不全は老衰のようなものです。

猫という種族そのものが腎臓の構造的な問題で腎不全を引き起こします。

したがって猫を飼う上では腎不全とは切っても切れない関係にあります。

腎不全は症状としては出てきませんが、尿検査でタンパクが出始めるころから始まります。

年齢的には早ければ3,4歳、平均的には7,8歳ぐらいから腎不全の初期は始まります。

とはいいつつも、最初のうちは特にやることはなく、処方食やサプリメントなどを使用する程度でいいと思います。

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猫によっては食事を変えると食べないとか何かを飲ませるのは無理なんて仔も多いので、そのような場合は無処置でもいいと思います。

むろんやるにこしたことはありませんが、やっても治るわけでもないので、お互いストレスをため込んで一緒に生活するよりは良いかと思います。

ある程度年齢が進み、腎不全も進行して食欲などが落ちて来たら、皮下補液などの積極的な治療を進めていきます。

往診の頻度は?

よく聞かれることなのですが、腎不全の猫に皮下補液を行う頻度はどれくらいが適切なのかと言えば、状態によりけりですが、むろん毎日がいいと思います。

ただし、これは医療的なことだけをピックアップした意見であって、そこに付随してくるもの、例えば猫のストレスや飼い主様の時間的な拘束、また料金的なことも踏まえると実際にはそうそう多い頻度で行うことは不可能だと思います。

実際には週に1回、やれらる方でも2回程度になる方が一般的です。

それでも効果はあるのかともよく聞かれますが、実際の飼い主様の意見を聞いていても、また経験的にもやるやらないでは段違いな生活の質の向上が見られると思います。

ご料金など

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一般的な往診動物病院の料金ではなく、あくまでも「セカンド セレクト」での話をさせていただくのであれば、注射料金がおおよそ3000円、往診料が3000円これに消費税が加わります。

一般の動物病院であれば、往診料の代わりに再診料が加わるので差し引き2000円程度は往診のほうが費用が掛かると思います。

無論動物保険をご利用していただくのであれば、「セカンド セレクト」でもその場で清算できますが、それでも幾分割高にはなります。

ただしその金額と、動物病院に連れて行く労力と時間、それと猫への負担を考えるのであればそれほど悪い選択ではないとは個人的には思います。

まとめ

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今回の飼い主様は週3回程度の往診をご希望されました。

写真で見ていただくとわかるかもしれませんが、かなり衰弱しているため、注射も動かずじっとしています。

元気だったころから大人しかったのですが、若かりし頃はどちらかというとふくよかな体型で、今ではかなり痩せてきてしまいました。

結局、往診を開始して10日ほどで残念ながら天国へと旅立ってしまいました。

どれだけ自分の力が役に立てたのかは正直に言えばまだわかりません。

ただ一つだけ言えるのは、往診で治療するということは、今回の様に余命として限られている動物に苦痛が少なく、かつ安心できる家の中に最大限いることが出来るという点では理想的な治療だと思います。

ぼく達はいつでも飼い主様の一番の願いをかなえることはできませんが、最後にはその選択で良かったと思えるような医療を常に提供したいと思っています。

2017-07-18

いくら大切に飼っているとはいえ、犬や猫のお尻なんてものはそうそうじっとは見たりはしません。

ただ、なんかお尻周りを気にしいるようなそぶりがあったり、ペットシーツに軽い出血がついていたりとして、何気なくお尻周りを見てみると・・・

肛門の脇に内出血があったり、膿のようなものが出ていることに気づくことがあります。

犬猫では割とよくある症状で、場合によっては肛門脇に大きな穴が開いているようなこともあり、これらの症状を一般的には肛門嚢炎、肛門周囲瘻と呼んでいます。

今回はこういった肛門腺のトラブルについてご説明したいと思います。

肛門腺とは?

よく言われている肛門腺というのは、獣医学的な名称ではなく俗称です。

また肛門腺をためる袋のことを肛門嚢と呼ぶことが一般的ですが、これも正しくは肛門傍洞と言い、その中の分泌腺が肛門傍洞腺と呼ばれています。

物の名前はあまり重要でないのかもしれませんが、肛門腺というとあたかも肛門の分泌腺の様に思えますが、基本的には消化器官とは全く関係なく、獣医学的には肛門の脇のくぼみという位置づけになります。

人でも肛門傍洞は存在するのですが、動物ほど窪んではおらず、特に犬や猫の場合は窪みが袋状になっており、そこに独特の匂いが出る分泌物が溜まっていきます。

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肛門腺の炎症の原因

よくあるのが肛門腺を定期的にしぼらないと起こると言われていますが、あまり関係はありません。

人間の場合でもこういった炎症が肛門傍洞に起こることがたまにあるのですが、一種の免疫異常だと言われています。

特に症状が強いタイプの場合、クローン病と呼ばれる膠原病を併発していることもあり、免疫疾患の一つと考えられています。

犬や猫でも同様なことが言われており、そのため症状を繰り返すことが多いと言われれいます。

特に多いのが普段から軟便が多いタイプや、アレルギー体質の犬や年をとった猫などがよくなると思います。

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肛門腺に異常があった時の治療法

治療法は主として消毒と抗生剤や消炎剤を注射または内服で使用して行います。

気づいたときに犬や猫がほとんど膿を舐め切ってしまっている場合もあるのですが、お尻の脇にできた穴は意外と深く、内部までしっかりと消毒しないとだめなケースもあります。

また膨らんで赤くなってい入るものの、皮膚に穴が開いていない場合には、針などで切開して排膿させる必要があります。

排膿が終われば、空いた穴は自然とふさがります。

順調であれば1週間から2週間ほどで治癒することがほとんどです。

 

厄介なタイプの肛門嚢炎の場合

肛門腺のトラブルで厄介なケースとして、肛門傍洞には炎症が強く起きているのにかかわらず、肛門腺自体がしっかりと残っている場合は症状が持続的に続きます。

抗生剤をいくら使用しても内部をしっかりと洗浄できないため、血膿が肛門から出続けるため、強い臭いが常に出てくるため、飼い主様にとってかなりの大問題になります。

以前はこのようなケースはまめに分泌腺を搾り取り、とにかく消毒するしかなかったのですが、最近では本来外耳炎で使用する外用薬ですが、こういった症状をしっかりとおさえてくれる薬剤が出てきており、簡単に鎮静化させることが出来るようになりました。

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また、たびたび再発するケースも厄介なケースの一つです。

こういった症例の場合には、手術で肛門傍洞腺を全て摘出してしまう方がいいこともあります。

ただし全身麻酔ですので、頻繁に再発を繰り返すようであれば、獣医師と慎重に相談された方がいいと思います。

まとめ

肛門腺のトラブルは意外と多い症状で、軽いものであればお尻を床にこすりつける程度ですが、ひどい場合は発熱し食欲などもなくなる場合もあります。

無論、往診でも手術以外であれあばすべて対応できますので、なにか異常を感じるようであればいつでもご相談してみてはいかがでしょうか?

2017-07-12

人間であれば外に行く前に、ひげをそったり、化粧をしたり、髪形をセットしたりと身だしなみは積極的に整えようとします。

当然ながら犬自身にはそういった自覚は全くありません。

少し顔の周りをきれいにしてあげようと思って、目の周りなどを拭こうすると突然うなりだしたりします。

割と多くの犬が、大抵のケアはやらしてくれるが、顔周りのケアだけはどうしてもやらしてくれないことが多くあります。

かといって些細なことで動物病院に連れて行くのも何か気が引ける・・・。

今回は少し宣伝のような記事なりますが、往診でご依頼された場合、どのようなケアが出来るのかご紹介したいと思います。

逆さマツゲ抜き

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逆さマツゲとはその名の通り逆さに生えているマツゲのことです。

シーズーやペギニーズなどの毛足の長い短頭種に多く、角膜方向に生えたマツゲがしばしば眼球を刺激して、結膜炎をおこしたり、角膜を傷つけたりすることもあります。

特に目頭に生えていることが多く、定期的にピンセットのような器具で抜く必要があります。

飼い主様が行なうには難易度が高い処置にはなりますので、定期的なケアの一環としてご依頼してみてはどうでしょうか?

ヒゲのカット

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スムーズの小型犬のメスでは、口周りに生えているヒゲはカットする飼い主様が多いと思います。

生えていても特に問題はありませんが、短くしていたほうが見かけ上、かわいらしさがアップします。

ちょっとしたことですが、飼い主様がやられる場合、舌を切ってしまう事故が多発するので、ご依頼された方がいいと思います。

目周りのカット

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目の周りは割とご依頼されることが多い処置の一つだと思います。

周りの被毛が過剰にあると、涙や目やにが毛にこびりついて皮膚炎を起こす他、目自体も傷つけることもあるので、目の周りは短めにしておいた方がいいと思います。

目の周りは特に嫌がる犬が多く、自宅で特におひとりで行うのはまず無理でしょう。

往診でのご依頼であれば、短時間で整うこともできますので、目の周りがぼさぼさして来たら・・・考えてもいいかもしれません

歯磨き・歯石取り

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歯石、口周病の問題は、犬の食欲などには直結することはありませんが、ご自宅では非常に大きな問題になり得ると思います。

なぜなら、歯石が重度に付着していたり口周病がひどい場合は、口臭が強くなり、同じ部屋で生活をしない状況ではかなりの問題になるからです。

一般的に歯石を落とすためには全身麻酔が必要だと言われていますが、犬にもよるとは思いますが、無麻酔でも意外ときれいになります。

もちろん、ある程度の歯科器具と熟練度が必要になりますので、飼い主様が行なおうとしてもなかなか難しいと思います。

耳元などの毛玉のカット

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飾り毛が多い犬種や、耳をよく掻く犬は耳の根元に大きな毛玉を作ってしまうことがあります。

皮ふを突っ張って釣りあげてしまっているので犬が敏感になり、なかなか取ることはできません。

またはさみで毛玉を切ろうとした時に、誤って皮膚まで切ってしまった飼い主様も多くいます。

本当であれば毛玉を予防することがいいのですが、それもままならない時・・・。

往診医とご相談してみてはいかがでしょうか?

まとめ

顔周りのような敏感な場所のケアをやるときに、動物の場合は必ずと言っていいほど、保定者が必要です。

往診に限ったことではないかもしれませんが、往診をご依頼されたときには必ず補助のスタッフが同伴いたします。

ストレスをためながらご自身で時間をかけてケアをするのであれば・・・往診をご依頼いしていただいて短時間で終わらせた方が、飼い主様にとっても犬にとってもいいと思います。

 

2017-07-04

飼い主様の中には、夜寝る時など一緒に寝ている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

大型犬など飼われている方の中には、犬を枕にして横になる方もいらっしゃると思います。

そんな時、ふと胸に耳を当てると・・・心臓のリズムが一定でないことがあります。

一瞬、不整脈が出てる!?と思って様子を見ても、本人はいたって元気。

こういった相談は日常的に良く受けることがあります。

今回は、犬の不整脈についてご説明したいと思います。

そもそも不整脈とは?

不整脈とはその名の通り、心拍が安定しない状態にある症状です。

心臓は電気で動いているのですが、この電気は心臓にある2か所の発電する組織から発生します。

ざっくりと言えば、不整脈とはこのペースメーカーの役割をしている発電組織の異常もしくは、その電気を伝えるための経路が異常になることで起こることを言います。

よくある不整脈

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一般的には心拍数が過剰に上昇することを頻拍、過剰に低下することを徐脈と言い、犬種(犬の体格の大きさ)によって定義が異なります。

実際に、飼い主様が心配になる不整脈とは、短い時間の間にこの頻拍もしくは徐脈が耳で聞いていてもわかることを言うのですが、医学的にはあまり重要でないことが圧倒的に多いと思います。

ご存知の通り、心臓は自律神経によって調整されているので、ちょっとした心情の変化や動作によって日常的に変化していきます。

また息を吸っている時には心拍は速くなり、はいている時には遅くなります。

こういった日常的な変化は、洞性不整脈とか洞性不調律と呼ばれていて、特に健康を害するものではないので気にする必要は全くありません。

病的な不整脈

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正直な話、飼い主様が耳を当てた程度では、病的な不整脈はほとんどわかることはないと思います。

病的な不整脈は、心臓の一部分だけ動かなくなるとか、定期的な心臓のリズムがポッと抜けてしまうようなタイプのものが多いのですが、音から判断することは困難です。

ただ、犬でよくある僧帽弁閉鎖不全症と呼ばれる病気にかかっていると、心臓が頻拍となり、非常に強い音が聞こえると思います。

経験的には1分間で180回以上であるとあまりよろしくないので、安静時に心拍数が多いような場合には獣医師に相談してみるといいと思います。

また、最近になってよく遭遇する症例として、迷走神経性の徐脈と呼ばれるもので、著しく心拍数が低下する病気があります。

迷走神経は自律神経の一つで、吐いたり、咳をしたりすると活発に働くのですが、それが異常に活動することで異常な徐脈を引き起こします。

症状としては嘔吐後もしくは発咳後に心拍数が異常に低下し、血圧が低下して失神などを起こすことがあり、場合によっては最悪な状況を引き起こします。

一般的に小型犬であれば、1分間に80回以下であれば異常な徐脈と判断されることもあるので注意が必要です。

検査や治療方法は?

不整脈の検査は、もちろん心電図が有効ですが、付随している疾患もよくあるため、レントゲン、エコー検査、もしくはホルモン検査を含めた血液検査を行うことが必要です。

ただし、不整脈に対しての明確な治療法はなく、すべてが補助的な治療となります。

したがって病的な不整脈があったとしても、無治療で経過を見ていくことも多く、定期的に検査のみを行う犬がほとんどです。

まとめ

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心拍数の変化にあれ!?と思って相談をしても、残念ながら往診ではレントゲンやエコー検査はできないため、的確な判断はできなかもしれません。

かといって、動物病院に連れて行っても、犬は興奮状態になるため、不整脈が見た目上消えてしまうことが多くあります。

個人的な意見では、経験ある獣医師であれば、飼い主様のお話や簡単な聴診だけでも、それが病的な不整脈なのかどうか、高確率で見抜くことができるので、安静にできるご自宅での診察は有意義なものだと思います。

とりあえず、あれ?っと思ったらお気軽にご相談ください。

2017-06-27

犬や猫は元来よく吐く動物です。

人間と違い、気持ちが悪いから吐くというのではなく、胃の中の調子を整えるためにわざと吐ける動物だからです。

特に猫は、グルーミングの際に被毛を飲み込み、胃の中で塊になってしまうため、それを吐こうとしてかなりの頻度で嘔吐が見られるケースもあります。

そんな時でも猫自体の体調には何ら変化はありません。

ただ、いくら生理的にとはいいつつも、自分の飼っている猫が吐く姿を見るのは気持ちがいいものではないと思います。

今回はそんな猫の嘔吐の管理について、往診医からいくつかのご提案をしたいと思います。

食事の内容を変えてみる

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猫でよくあるのが、食事を変えたとたんに吐く回数が増えることがあります。

原因は定かではありませんが、アレルギー性の問題や添加物、臭い、味など色々な要因が絡んでいると思います。

嘔吐が多い時には、キャットフードを作っているメーカーを変更するだけで嘔吐の回数が落ち着くこともよくあるので、一度試してみるのもいいかもしれません。

また、ドライフードから缶詰に変える、もしくはその逆を試してみるのもいいと思います。

本格的にやるのであれば、アレルギー用のキャットフードでもいいかもしれませんが、嗜好性がおちるのであまりお勧めはしません。

毛玉のコントロールをしてみる

初めに言っておきますが、猫の毛玉のコントロールは非常に難しいと思います。

理論的にはヘアーボールコントロール系の食事やその他の経口の毛玉用のサプリメントはあまり効果が期待できません。

できることであれば、ブラッシングをまめにしていただくこと、ストレスを軽減することが毛玉のコントロールにつながります。

ブラッシングを嫌がるような猫は、埃取りのお掃除用品などでなでてあげると、割と取れますので工夫してみてください。

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簡単な胃薬を飲んでみる

よくある胃の粘膜保護剤などを使用してみるのも一つの手だと思います。

そもそも論として、猫の投薬は割と困難な場合も多いのですが、最近多いなと思ったら、頓服のように使用してい見るのもいいと思います。

ただし、意味なく長期投与していると、リバウンドも結構あるので、明らかな症状の改善がなければお勧めの方法ではありません。

検査をしてみる

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いよいよ原因を知りたいということであれば、血液検査をしてみるのがお勧めです。

実施する項目としては腎臓系の検査、肝臓系の検査、甲状腺のホルモンの濃度、そして膵炎の検査です。

これは、潜在的にあったとしても不顕性と言って、見た目の症状に出てこないこともあり、健康診断もかねて行ってみるのも手だと思います。

病的な嘔吐とは?

生理的ではなく病的な嘔吐の場合は、食欲があったとしてもどんどん痩せてくることが多いと思います。

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また飲水量も増加したり、毛並みがぼさっとまとめて床に落ちることも多くなるのが、初期段階のサインです。

いよいよ食欲がなくなったという場合は、割と症状が進んでいるケースも多いので、こういった初期段階のサインで何らかの手を打つことをお勧めします。

まとめ

猫を動物病院に連れて行くのは割と大変なケースも多いと思います。

まず捕まらないという飼い主様も多くいらっしゃるので、動物病院にも再診に行けないというお電話を頂くこともよくあります。

往診では逆に獣医が自宅にお伺いするので、もし病気っぽくないんだけどなんか嘔吐が気になるなぁと思ったら、お気兼ねなくご相談して頂ければと思います。

2017-06-21

四季があることは情緒があってとても良いことだと思いますが、それでもジメジメした梅雨の時期というのは何をするにも億劫になります。

一方で病気は季節を選びませんから、飼っている犬や猫が何かしらの病気にかかったら、雨が降っていても動物病院に連れて行かないといけません。

そんな時、往診はペットを動物病院に連れて行かなくてもよいという点で、とても便利な診療所だと思います。

今回は少し宣伝のようになるかもしれませんが、こんな梅雨の時期にかかりやすい病気で、往診でも十分対応できる病気について、ご説明したいと思います。

皮膚が赤くなるとか痒がるような皮膚病

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皮膚病と言ってもその原因は多岐にわたります。

アレルギー性のものから、ホルモン失調や栄養性、ノミやダニなどの寄生虫、もしくは膠原病のようなものまでいろいろな原因があります。

ただし、異なった原因だったとしても結果として起こる現象には大きな違いはありません。

すなわち、皮膚の免疫バリアが破たんして、細菌や真菌の影響が受けやすくなるというところです。

高温多湿の梅雨の時期は、皮膚についた病原菌が繁殖しやすい条件が整うので、一般的に皮膚疾患は悪化しやすい季節だと言えます。

往診でもこのような病気に対しては、通常の動物病院とほぼ同レベルの治療を受けることが可能です。

検査という点でもほぼできる内容は変わりませんので、通常の病院と同じように使用してもらえるとよいと思います。

下痢や吐き気

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暑い季節になるとどうしても多くなるのが、下痢や吐き気をともなう消化器症状です。

動物病院で毎日診察していると、病気には季節性があることをよく実感させられます。

特に消化器疾患は、流行りだすとかなりまとまって来院されることが多く、特にこの時期は非常に多い症例になります。

この時期の消化器症状はなかなか内服に対しての反応が乏しいことが多く、また下痢も頻便になり、自宅で管理するのが困難になる傾向になります。

したがって、治療のメインは皮下注射を用いた支持療法が圧倒的に多くなります。

こういった治療を自宅で行うメリットは非常に多く、とにかく動物が通院で疲れることがないので、より回復が早くなる傾向があると思います。

飼っていらっしゃるペットがちょっと調子を崩したなと思ったら、迷わず往診を利用してみるといいかもしれません。

外耳炎

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皮膚病と同じく、外耳炎もこの時期は非常に多くなる疾患です。

特に耳道内は、表面に出ていない分、細菌が非常に発生しやすくなるので、治癒もなかなかしにくくなります。

ただ、実際のところ、耳の治療だけで往診を呼ぶのもと思っていらっしゃる飼い主様も多いとは思います。

ですので、他のお手入れもついでに行ったりするといいと思います。

メンドクサイことは一度に済ましておくのをお勧めします。

往診で対応できない病気とは?

この時期に多い病気で、往診で対応できないのは子宮蓄膿症です。

子宮蓄膿症は子宮の中に膿がたまる病気で、致死的な症状を引き起こす病気で、この時期でよく見られます。

子宮蓄膿症の治療は基本的に外科手術のみであり、往診では手術ができないからです。

初期症状では多飲多尿が見られることが多く、多くの症例で嘔吐、食欲不振が見られます。

陰部から血膿が出てくることも多く、陰部や尾の周りがべたべたと汚れやすくなります。

このような症状が見られたら迷わず動物病院に行ってください。

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まとめ

最初にお伝えした通り今回はかなり往診動物病院の宣伝のようなってしまいましたが、それでも往診は便利なものだと思います。

季節の変わり目はとにかく色々な病気が出やすいので、雨の中、ペットを病院に連れて行くのもちょっと・・と思ったら、いつでもご連絡ください。