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2018-10-01

この度、セカンドセレクトは往診診療だけでなく、通常の動物病院の診療も行えるように、新しく動物病院を開院することになりました。

新しく病院は開院しますが、今後も往診診療は継続して行っていきますので、このブログを読んで気になった方はいつでもご連絡ください。

今回は、開院後のセカンドセレクトの往診の変更点をお知らせしたいと思います。

 

診療料金は高くなる?

基本的にはあまり変わりません。

継続して埼玉南部と都内全域で往診診療を行っていきますが、店舗のある東大泉から遠方の場合は2000円前後の往診料がかかります。

 

診療時間に変更点は?

これも特に変わりません。

正直にお話しすると、今までも都内の病院で勤務医として診察しながら往診診療を行っていました。

ですので務めていた動物病院が閉院したあとが往診診療時間でした。

今後の往診時間は12時30分から15時30分と18時30分以降になります。

また火曜日と金曜日は12時30分から終日往診診療の時間となりますので、夕方までに往診ご希望の方は火曜日と金曜日にご利用ください。

ちなみに受付時間は9時~20時となっております。

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診療内容は?

こちらは大幅に変わりました。

今までは往診診療しか行えなかったため、画像診断や迅速に血液検査の結果がわからないといけないような症例には十分な診察が出来ませんでした。

今後は店舗として開院し、レントゲン、エコー検査、院内での血液検査も行えるようになったため、診療の幅は非常に拡大しました。

 

新病院開院後の往診風景

今回お伺いしているご自宅の犬が患っている病気は、慢性気管支炎に加え、尿崩症を患っており、その結果腎不全、心機能の低下を起こしていました。

その結果発作用の症状が出始め、自宅での酸素吸入が必要な状態でした。

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これらの病気は普通の動物病院でも敬遠したくなるような病気です。

また、十分診療経験のある動物病院に連れて行こうにも、酸素室の外に出すと呼吸が大幅に乱れるため、連れて行けるような状況ではありませんでした。

今回、セカンドセレクトではこういった犬の治療においても、自宅にいながら十分な治療と検査を行うことが出来ました。

血液検査や尿検査は通常の往診診療を行う動物病院と異なり迅速に結果が出せるようになったため、大幅に血液の循環が回復し、酸素室から出て生活することができるようになりました。

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今後レントゲンだけは病院内でしかすることはできないため、定期的に通院はしていただくことになりますが、酸素室からでても苦しい表情は見せることはないので、あまり負担なく継続通院できるようになりました。

 

まとめ

セカンドセレクトではもともと診療経験が豊富な獣医師と看護師が往診に回っているので、セカンドオピニオンを含めた診療も行えるようになりました。

今後も診療の幅をどんどん広げることで、通院という負担を強いられている動物たちに、より良い医療を提供できるようしてまいります。

こんな病気でも往診できるの?と思うことがありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

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2018-09-20

よく「当たり所が悪かった」という言葉を使うことがあります。

人間でも特にお年寄りなどは、ちょっとした段差やつまづきで大惨事になることも多く、時には致死的なけがを覆うこともあります。

犬は元来、激しい動きをしますが、最近はやっているような超小型犬種を見ていると、少しひやひやします。

特に2㎏に満たないような犬種では、当たり所が悪くなくても、簡単に骨折をしてしまうからです。

昔は骨折と言えば、ほとんどが交通事故だったのですが、最近では超小型犬、もしくはイタリアングレイハウンドがちょっとしたことで骨折するケースがほとんどです。

これらの犬種で特に折れやすいのは、前足の手首より上の位置にある骨です。

医学的には橈尺骨の骨折と言われ、多くの獣医師がその整復に頭を悩ますことがあります。

今回の記事ではそういった小型犬の前足の骨折についてご説明したいと思います。

そもそもなぜ折れる?

力学的という言葉を使うと読む気が失せそうですが、簡単に言えば、体幹から遠い関節の方が力がかかりやすく負担がかかります。

肩関節よりは肘関節、肘関節よりは手首の関節の方が痛めやすいのが一般的です。

もしご自宅で飼われている犬が前足をびっこ引き出したら、手首の関節を痛めている可能性が一番高いと思います。

また、骨は短い骨よりも長い骨の方が折れやすいので、結果として長い骨で体幹から一番遠い場所が一番力がかかるために骨折しやすい場所になります。

まさにその場所が橈尺骨と呼ばれる骨の手首に近いところであり、そのほかの場所がもし折れるとしたら、高いところからの落下や打撲などの外傷がほとんどです。

一方で橈尺骨は力学的な理由から、ほんの数㎝の段差を踏み外しただけで骨折をしてしまいます。

手術は絶対必要?

人間が骨折をした場合、真っ先に思いつく治療法と言えばギブスによる固定だと思います。

ギブスは簡易的でかつ短時間で終わる処置なので、それで治るにこしたことはないのですが、ギブスで治るような骨折は、基本的には人間のような大型の動物の太い骨もしくはヒビ程度で済んだものです。

骨折した骨が治るためには、骨折した骨の断端がずれずに安定した状態で固定されていることが必要です。

学術的には骨の直径に対し、固定した骨折した断端に生じるズレが、一定以上の割合になると、骨は癒合されないとされています。

ギブスで得られる安定性は意外と低いのですが、太い骨であればその直径と比較した骨折断端に生じるずれとの割合はそれほど大きくはなりません。

小型犬の橈尺骨は太さ1㎝にも満たないことが多く、太い骨と同じぐらいのずれを生じたとしても、骨の直径に対する割合はかなり大きいものになります。

したがって、細い骨を安定した状態に保つためには、より強固な固定方が必要となり、それは必然的にインプラントによる固定、すなわち手術となります。

以前は色々な手術の方法があったのですが、最近ではほとんどがプレートによる固定が一般的です。

以前のプレートでは、プレート設置の不具合やそれそのものの性質から再骨折などが多く、手術に使用するのを敬遠する獣医師もいました。

近年は獣医師が行う手術でも新しいプレートが導入されるようになり、プレートそのもののリスクがかなり低減され、その治癒率も格段に向上しています。

残念ながらセカンドセレクトではそのプレートを用いた手術に対応していないため、専門病院などにご紹介させていただく形になります。

一般的な手術、入院費用は都内であれば25~30万円程度かと思います。

セカンドセレクトでご紹介する病院もそれくらいのご料金でご案内させていただいています。

治癒期間はどれくらい必要?

通常骨折の治癒は3か月程度は必要とされますが、超小型犬の場合はそれよりも伸びることもよくあります。

セカンドセレクトでは、術後のリハビリを含めた治療はかなり得意としている分野の一つです。

ご自宅でも簡単にできる方法もご紹介していますので、お気兼ねなくご相談ください。

小型犬が骨折→手術した。自宅でできるリハビリ法について、セカンドセレクトからのアドバイスいたします。

まとめ

骨折はまさしく突然の事故で、いきなり起こります。

動物病院に連れて行くと当然のように手術の話をされますが、小型犬は致しかたがないことかと思います。

手術自体を行うことはできませんが、できる限りのお手伝いはしたいと思いますので、少しでも不安を感じるようなことがあれば、お気兼ねなくご連絡ください。

2018-09-18

猫は病気を隠すのがうまい動物だと常々思います。

調子が良い時でも、一日中ずっと寝ていることは珍しくないことですし、調子を崩した時などは目立たないところでひっそり隠れていることも猫の習性です。

とくに猫の消化器症状は本当に気付きにくく、例えば異物を食べたとしても、それに気づくまでにしばしば長い時間がかかることもあります。

消化器症状を引き起こす原因はいろいろありますが、そのどれもが気付きにくいものです。

このあたりが犬と大きく異なるところだと思います。

今回の記事では、特に猫の消化器症状の中でも気づきにくい「膵炎」についてご説明したいと思います。

そもそも膵臓って何?

膵臓は胃と十二指腸にへばりつくような位置にある臓器で、分泌腺をふんだんに含んでいるため、見た目は脂肪のような柔らかい構造でできています。

膵臓の主な役目は色々な消化液を合成し、細い管を通って十二指腸に分泌されます。

膵臓から出る膵液は、脂肪やたんぱく、炭水化物といった体に必要な栄養素の分解を行い、腸からの栄養吸収に大きな役割をしています。

またインスリンというホルモンを分泌し、血糖値をコントロールする重要な役目を担っています。

猫の膵炎とは?

人間や犬の膵炎の場合、その大きな原因の一つは、腸炎から発生した2次的な膵炎であることがほとんどです。

腸内環境の悪化にともない増加した腸内の悪玉菌やその毒素が、膵臓と腸管をつなぐ細い管を逆流し感染を起こさせます。

一方で猫の場合は、無菌的に膵炎が特発的に起こることが多く、多くの場合、発熱もなく段々と食欲不振や嘔吐が頻発し、体重が減少していきます。

猫の膵炎は特異的な症状はあまりなく、またその症状もあまり激烈でないため、しばしば発見が遅れ、治療も後手後手になることがあります。

猫の膵炎の原因は、免疫学的な問題が多いとされ、同時に胆嚢と腸管を結ぶ胆管と腸そのものにも特発的、無菌的な炎症が起こることが多く、腸炎、胆管炎、膵炎を同時に起こしていることもよくあります。

少々昔の表現になるかもしれませんが、これら3つの臓器が同時に炎症を起こす病態を3臓器炎などと言います。

検査や治療法は?

繰り返しになりますが、猫の膵炎は特異的な症状にかけるため、ルーチンな検査項目にはあまり含まれません。

ですが、ぼくが獣医になりたての頃に、外注検査で猫の膵炎は血液検査で簡単にわかるようになり、以前に比べると検査の機会は増えては来ています。

また、院内で行える簡易的な検査キットもありますので、ご希望があればすぐ検査することもできます。

治療は一般的にはステロイドを主体とした治療になることも多く、アレルギーの除去食などを使用しながら経過を観察していきます。

残念ながすっきり治るということはあまりなく、慢性的な経過をたどることがほとんどですので、結果として投薬期間も長期的になることがほとんどです。

下痢や嘔吐が頻発する場合は、膵臓だけでなく、腸の方にも病変があることが多いので、内視鏡下での細胞診が必要になることもあります。

セカンドセレクトでは現在のところ、内視鏡検査は専門病院を紹介していますが、少し気になる方はお気兼ねなくご相談ください。

猫の膵炎は膵臓の機能不全を引き起こし、糖尿病を併発することも多くあるため、十分注意をして治療をすすめないといけないため、しっかりと治療計画を練っていきましょう。

まとめ

猫の病気の管理は、どんな病気だったとしても大変だと思います。

セカンドセレクトでは院内だけでなく、往診でもこういった慢性疾患の治療のお手伝いをしています。

ご自宅で飼われている猫の、なんか元気がなく食欲がないといったような、病院に連れて行くべきかどうかという段階からでもお気兼ねなくご相談ください。

2018-09-13

以前の獣医医療ではペットの歯科医学はそれほど重要視されていませんでした。

歯は悪くなれば抜けばいいというのがおおよその趣旨で、いまでも抜歯というのは獣医学の口腔内治療においてはよくやられる治療法です。

しかし、ここ近年で人間の歯科で予防歯学が定着した影響もあり、獣医医療でもできる限り永久歯を温存させようと日夜努力する先生も増えてきました。

歯を悪化させないようにする一番重要なことは、飼い主様が自宅で毎日行うデンタルケアがその大半を占めます。

したがって飼い主様のケアの程度でどれくらい歯周病が予防できるかどうかがかかってきます。

ここで問題なのが大半の犬や猫は、口の中を触らせるのは許容しないことがほとんどだと言うことです。

デンタルケアはガムでは不十分なことも多く、できればブラシをかけるのが一番です。

ガーゼなどで軽くふくことはできるけれど、歯ブラシをかけたりすることはできないという飼い主様は実際に多くいらしゃいます。

今回はそんな飼い主様の中で、普段のケアにプラスして、ついてしまった歯石をとってほしいというご依頼がありましたので、ご紹介したいと思います。

往診での歯石除去とは?

歯石除去とはその名の通り、歯石を歯からとることですが、たいていの場合は超音波スケーラーを使用します。

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超音波スケーラーはその振動と、歯茎に当たった時に刺激をするので、たいていの場合は麻酔が必要になります。

セカンドセレクトでは往診で歯石除去を行いますが、特に麻酔を使用せず行います。

そのため、心臓に疾患があったり、ひどく嫌がる仔には不向きな処置になることもあります。

歯石が付着していることのデメリット

それでも歯石はとった方がいいのかと言えば、やはり除去したほうがいいと思います。

1番の理由は、当然のことながら歯周病の進行の予防になるからです。

また、歯石が付着し、歯周病が進行すると口臭がかなり強くなるため、一緒に暮らしているとかなりつらくなります。

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歯石除去が定期的に行えれば、こういったことを改善させることが出来ます。

実際どれくらい歯石はとれるのか?

正直に申し上げれば、どれくらい歯石が取れるかは、どれくらい犬や猫が処置を許容してくれるかによります。

セカンドセレクトでの往診は、獣医師一人で診察することはあまりなく、ほとんどの場合、看護師が同行しています。

手前みそかもしれませんが、当院の看護師の保定スキルはかなり訓練されているものですので、たいていの場合は、かなり歯石をとることが出来ます。

ただ、大きい犬は力負けすることが多く、歯石をとるのに難儀します。

また、気管が細くなっていたり、パニックを起こすような犬もかなり歯石除去は難しいかもしれません。

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ぼく自身右利きなので、動物の右側の歯石はなかなか取りずらく、特に下の歯の一番大きな歯は上の歯と重なるため、とれないこともあります。

写真のように今回の処置でも下の歯はかなり歯石をとるのに難儀しました。

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とは言いつつも、ほとんどの飼い主様がご満足いただけるレベルでは歯石を除去することが出来ます。

歯石除去はおおよそ3000円から5000円程度の処置代となります。

まとめ

今回お邪魔させていただいた仔は大変おとなしく、処置にも協力的だったのですが、ヘルニアを起こしていたこともあり、無理をせず処置を終わらせました。

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こういった処置を定期的に行うことで、10歳、15歳を超えても、歯が丈夫で残っているようにご協力したいと思っています。

記事を読んでいただきご興味を持った方は、お気兼ねなくご相談ください。

2018-09-07

飼い主様にはよくアドバイスするのですが、ペットの日ごろのチェックとしてよく観察してほしいものとして、体重の増減と飲水量、尿量がはずせないことだと思います。

食欲は個体によってムラがあるので、必ずしも健康状態に反映するとは限りません。

食欲がなかったとしても体重の変動が大きくない場合は、あまり緊急を要さなないことも多いと思います。

その反面、飲水量や尿量は序実に体調を反映することが多くあります。

飲水量が増加する病気は色々あるのですが、今回ご紹介したいのは副腎皮質機能亢進症、いわゆるクッシング症候群というものです。

あまり聞きなれない病気かもしれませんが、もし記事を読んで心当たりがあれば、いつでもご相談ください。

クッシング症候群とは?

おなかの中にある臓器のなかでも肝臓や膵臓は聞いたことがあるかもしれませんが、副腎というのはあまりなじみがないと思います。

副腎は通常であれば3~4mm程度の臓器で、色々なホルモンを出す役目をしています。

名前に腎とはついていますが、腎臓の近くにあるだけで、腎臓とは全く別の臓器であり、ほぼ関係はありません。

副腎は表面と内側で全く異なるホルモンを分泌します。

副腎から分泌されるホルモンの中でも有名なのはアドレナリンだと思いますが、アドレナリンは副腎の中心部から分泌されます。

一方でクッシング症候群で問題になるのは副腎の外側、皮質と呼ばれる場所です。

クッシング症候群は副腎皮質機能亢進症ともいわれており、副腎の外側である皮質の部分の機能が亢進し、そこからホルモンが過剰に分泌する病気になります。

分泌されるホルモンは、コルチゾールと呼ばれるホルモンが中心で、本来であれば自身の身になにか危険が察知されたときに緊急的に分泌されるホルモンです。

コルチゾールによって、血糖値と血圧があがり、体が臨戦態勢をとり、危険な状況からすぐに回避できるようにするのがその主な役目です。

ゆえに別名ストレスホルモンと言われています。

クッシング症候群は、コルチゾールが常に過剰に分泌され続けるために色々な問題が出てくる病気です。

症状はどんなもの?

コルチゾールは血糖値を上げるため、体の色々なものを分解して糖を作りだします。

結果として過剰に筋肉や皮膚の皮下組織を分解するため、四肢の筋肉量は低下し、皮膚も薄くなると同時に毛が薄くなります。

また逆に脂肪がつきやすくなり、特に内臓脂肪が増大するため、まさに太鼓腹になります。

血液は糖と脂肪でどろどろ血液になるので、体は水を欲するようになり、結果的に飲水量の増加と尿量の増加が見られるようになり、小型犬でも1L、2Lぐらいの水を常時飲むようになります。

また肝臓にも激しく障害を与えるため、血液検査では肝臓の値が著しく上昇します。

体は激しく消耗してするため、基本的には多食になるのですが、症状が進むと食欲や元気もなくなり、くるくる同じ場所を回るような神経症状もみられるようになります。

検査方法は?

副腎皮質は脳にある下垂体と呼ばれる場所でコントロールされています。

一般的にはクッシング症候群は2つの原因からなり、下垂体が過剰に副腎皮質を働かせ肥大化させる場合と、副腎自体が腫瘍化するケースに分けれれます。

これらを分類するためには非常に煩雑な検査が必要になってくるのですが、多くのクッシング症候群の検査結果はグレーゾーンが多く、診断に苦慮することがあります。

理由としては動物にストレスがかかるとストレスホルモンであるコルチゾールは大幅に変動するのですが、残念ながらストレスなく行える検査がないからです。

セカンドセレクトも含めてですが、一般的には血液検査とエコー検査で判断していきます。

ご料金はホルモン検査のみであれば15000円程度、エコー検査は3000円です。

ホルモン検査は最低でも1時間はかかりますので、検査ご希望の際は時間に余裕がある午前中に来ていただくことをお勧めします。

また尿検査でもクッシング症候群を調べることが出来ます。

クッシング症候群を患っている犬の尿中には過剰なコルチゾールが含まれているため、その値を計測し診断します。

こちらは散歩中などで取れた尿で検査することが出来るため、ストレスがなく行うことが出来るのですが、クッシング症候群でない犬でも高値を取ることがあるため、確定診断というよりは補助診断で行うことが多いと思います。

治療法について。投薬?手術?

下垂体が原因で起こるクッシング症候群は基本的には投薬で治療を行います。

10年以上に比べると副作用が少ないタイプの薬も販売されるようになりましたが、根治治療には至らないため、生涯の投薬が必要になります。

小型犬であればおおよそ月に8000円から15000円程度の料金になると思います。

ちなみに下垂体が過剰に働く原因は下垂体腫瘍が一般的です。

これは良性の腫瘍であり手術対象ではないとされています。

人間の医療でもかなり以前は手術をされていたようですが、今のところは賛否両論があるようです。

一方で副腎が腫瘍化した場合は投薬の効果が乏しいこともあるので、手術が選択されることもあります。

副腎は左右にあり、一般的に右側の方が難易度が高いとされています。

セカンドセレクトでも手術を行うことはできますが、腫瘍の位置や巻き込んでいるような血管や組織によっては、2次診療の病院をご紹介させていただくこともあります。

まとめ

副腎皮質の病気は中高齢では割とよくみられる病気です。

もし飼っている犬の飲水量が増えたと思ったら・・・一度は検査をしてみるのもいいかもしれません。

ご希望の方はいつでも検査は可能ですので、お気兼ねなくご連絡ください。

2018-08-30

何回かこのブログでも紹介していますが、老猫のかかる代表的な病気と言えば腎不全。

個人的には猫の腎不全は老衰とほぼ同じような感じだと思っています。

理由は完全にあがらうことはできないから。

猫の腎不全に対するガイドラインは定期的に更新されているのですが、完治への治療ではなく、緩和療法のガイドラインに終始します。

最終的には皮下補液などの治療を行うことになるのですが、問題はその頻度。

できれば週に数回の皮下補液を行うのが理想なのですが、なかなか動物病院にそのたびに連れて行くのは現実問題として難しいと思います。

また自宅で飼い主様が皮下補液を行うのもかなり大変なもの。

今回の記事では、ほかの動物病院で腎不全と診断され皮下補液をすすめられた飼い主様の診察です。

皮下補液をしたいけれど、動物病院に連れて行くこともできない、自宅で皮下補液の注射もできないため、往診のご依頼をいただきました。

なぜ皮下補液が必要?

腎不全を患うと初期から中期にかけては尿量は非常に増えます。

薄い尿が大量に出るため、それを補おうとして水をよく飲むようになります。

最初のうちはそれでことが足りるのですが、腎不全が長期化してくると、だんだんと体に取り込む量より、体から外に出る水分の量が増えていきます。

ある程度のところまで進むと、顕著な脱水が見られるようになり、食欲不振や嘔吐などが症状としてあらわれます。

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また本来であれば、尿で排泄されるような老廃物が体外に排出されにくくなり、これも体調を崩す原因となります。

皮下補液の役目としては、こうした脱水を起こしている猫に対しての水分補給のほか、人間のような人工透析までの効果は至らないまでも、尿量を増やし、老廃物の排泄を促す効果があります。

また、静脈の点滴と異なり、短時間で簡易的に行うことができるので、猫の腎不全の治療では最も一般的に行われる治療となります。

セカンドセレクトの皮下補液は?

皮下補液の問題点としては、当の猫が喜んで治療を受けてくれないということです。

皮下補液の頻度は、できれば週に1から2回は最低でも行った方がいいと思うのですが、これがなかなか難しいことが多くあります。

最も手軽なのは、飼い主様がご自宅で皮下補液を行うというものですが、猫をおひとりで飼育されたり、また活発すぎて物理的に難しいなど、飼い主様によってはできない方もいらっしゃいます。

また、動物病院に連れて行くのにも負担やストレスを考え、極力避けたいという飼い主様もいらっしゃいます。

今回お伺いしている飼い主様はまさしくそのような状況の飼い主様でした。

診療の流れとしては、まずご都合のいいお日にちを選んでいただき、往診日を設定します。

電話でもメールでもどちらからでも構いません。

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実際の往診では、体重測定や簡単なボディチェックの後に、皮下補液を行います。

ご料金は診察料が2000円、皮下補液料が3000円です。

また定期的に検査を行うこともあります。

腎臓の血液検査であれば3000円程度、合わせて全身のスクリーニングも行いたいという時には11000円ほどかかります。

また尿たんぱくの測定も定期的に行うことをお勧めしています。

尿たんぱく測定は3000円です。

セカンドセレクトの大きな特徴としては、ほとんどの往診で看護師が一緒に同行しています。

ですので、よほどのエキサイティングな猫だとしても獣医師と看護師が協力して補液を行いますので、うち漏らしはほとんどありません。

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ただし、事前に猫を捕まえて、キャリーもしくは洗濯ネットなどに入れていただけると助かります。

部屋の中だとしても逃走した猫を捕まえるのは、ほぼ不可能です。

まとめ

皮下補液は腎不全を患った猫を飼われている飼い主様なら一度は考えたことがある治療法だと思います。

腎不全は治癒することがなく、治療は長期化するため、猫も飼い主様も治療疲れが出やすい病気でもあります。

セカンドセレクトでは、できるだけそういった飼い主様のご負担を軽減したいと思っているので、もし皮下補液を考えている飼い主様がいらっしゃいましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

2018-08-26

年を取るとなりやすい病気はいろいろありますが、動物種によって発生する確率は少し異なります。

獣医師は色々な動物を診察しないとならないので、動物の種類によってなりやすい病気を把握するのも必要です。

今回の記事ではそういった特定の動物種に発生する病気の中で甲状腺機能亢進症についてご説明したいと思っています。

甲状腺機能亢進症は、犬ではまれですが、高齢な猫では割とよくみられる疾患です。

甲状腺機能亢進症は色々な併発疾患があるのですが、見た目自体は食欲もあって元気なこともあり、また猫自体も高齢なため飼い主様が病院に連れて来たときには、割と症状が進んでいる時が多いと思います。

できればこの記事を読んで「おや?」と思ったら、早めにご相談していただければと思います。

甲状腺機能亢進症とは?

甲状腺機能亢進症は首の喉仏のわきにある甲状腺から出る甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることによっておこります。

慣れている獣医師であれば、甲状腺が腫れているケースが多いので、触診でおおよそ判断することが出来ると言われていますが、個人的にはなかなかわかりずらいと思います。

甲状腺ホルモンは全身の細胞に影響し、その細胞の活性化を促すホルモンです。

甲状腺ホルモンが過剰に分泌されると、細胞が過剰に活性化するので、見た目は非常に元気になります。

そのため食欲も異常に亢進する割には食べてもやせることが一般的です。

また嘔吐も多く、鳴き声や動作にも特徴的なしぐさが現れます。

ちょっと表現しにくいのですが、年を取っているのにもかかわらず、常にフーガフーガと発情しているような感じです。

また過剰の細胞活性は、見た目だけでなく全身の臓器にも大きな影響が出ることが多くあります。

甲状腺機能亢進症を患ったほとんどの猫では肝障害が見られます。

また、心臓にも障害が出ることもあります。

逆に腎臓は過剰な循環によって、その機能がより亢進されているため、血液検査などでは異常が見つかりにくくなります。

イメージ的には体の末端に至るまで、すべての細胞がカラ元気で動いているような感じになり、全細胞が消耗しているような感じになります。

甲状腺機能亢進症になると必ず食欲があるの?

一般的には食欲は過剰になるのですが、症状が進行しいよいよとなると食欲、元気は大きく減退します。

甲状腺でよく言われる症状は初期段階から中期までであり、無治療のまま後期になるとほとんど動きのない虫の息のようになります。

ですので、たとえ見た目が元気だったとしても、初期段階から治療を開始することが必要となります。

治療法は?

甲状腺機能亢進症は血液検査によって割と簡単に診断することが出来ます。

甲状腺機能亢進症の治療法は投薬によって維持する方法と、外科的な方法があります。

どちらもメリット、デメリットがありますが、セカンドセレクトでは投薬による治療をすすめています。

甲状腺機能亢進症の薬は、過剰な甲状腺ホルモンの分泌を抑えるための薬ですが、目立った副作用があまりないのがその理由です。

低用量から開始し、甲状腺ホルモンの血中濃度が正常範囲に戻るまで容量を上げていきます。

甲状腺機能亢進症の薬のご料金は1か月で5000円から8000円程度にになると思います。

治療開始当初は甲状腺ホルモンの血液検査は頻回行いますが、甲状腺のホルモン濃度が良好に維持された後は、数か月に1度ぐらいの頻度になります。

また甲状腺機能亢進症の治療開始後は隠れた腎不全が出現する可能性もあるので、腎臓の血液検査も定期的に行うことをお勧めしています。

検査のご料金もそれほどのご負担にはならないと思いますのが、治療についてもお気軽にご相談ください。

まとめ

甲状腺機能亢進症は老猫ではよくみられる病気ですが、他の病気に比べると管理は非常にしやすいと思います。

とはいえ、根治的な治療が行えるわけではなく、生涯にわたる長期的な治療が必要となります。

こういった病気は管理しやすいとは言いつつも飼い主様にとっては少なからずご負担になるといます。

セカンドセレクトではこういった慢性疾患についても多くの実績がありますので、ご安心して受診していただければと思います。

2018-08-22

医療の進歩とともに獣医医療の進歩もめざましいものがあります。

以前はなかなか治癒できなかったような疾患も、そういった進歩のおかげで簡単に治るようなことも多くなりました。

その一方で、ここ20年以上もの間、治療法の改善がほとんどないような病気もあります。

そういった病気の中で、しばしば飼い主だけでなく、獣医師も悩ます病気の一つとして、猫の口内炎があげられます。

猫の口内炎の治療法は、ぼくがが獣医師になった時からほとんど変わっていません。

基本的には麻酔をかけて抜歯を行い、必要に応じてステロイドを使用するということです。

ただ、口内炎を起こしている猫の多くは必ずしも麻酔がかけられるような年齢、状況ではないことも多く、治療の選択に悩むことも多くあります。

今回はそんな抜歯が出来ないような猫におこった口内炎について、往診医として記事をご紹介したいと思います。

猫の口内炎の原因

猫の口内炎の原因とされるのは、歯周病菌によるものからウイルス感染や自己免疫など様々な原因があると言われています。

犬に比べ、歯周病が進んでいないのにもかかわらず、歯肉の赤みが強く存在するケースもあるため、免疫不全などの要素が非常に強いと思われます。

特に幼猫時に野外の生活をしていた期間に、ヘルペスウイルスや猫エイズウイルスなどに感染した猫は、口内炎になる確率が格段に増えます。

これらのウイルスは口腔内粘膜の局所免疫力を著しく衰えさせるため、細菌や食渣などに過剰に反応し歯肉炎を増悪させます。

歯肉炎が強く起こした猫は非常に口の中を痛がり、食事を食べる時などでも痛い方の口側に顔を傾け、鳴き声を上げながら食べたり、食べ終わった後に前足の手で口の中を引っ掻いたりするしぐさがよく見られます。

なぜ抜歯が治療方法になる?

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猫の口内炎は投薬ではほとんど完治することがないため、全身麻酔下で抜歯を行うのが以前からある治療法です。

たいていの場合、歯肉炎を起こす感染源は歯の根にあるため、歯肉炎がある周囲の歯を抜歯することで、炎症を弱めることが期待できます。

猫によっては完治もしくは完治に近いところまで症状が改善することもあるため、多くの獣医師が選択する治療法になります。

ただし、口内炎を起こしている猫の大多数は栄養状態が悪く、また高齢のことも多く、全身麻酔の使用が出来ないケースも多くあります。

抜歯が出来ない場合は?

基本的には鎮痛・抗炎症をえるために長期的な内服によるステロイド治療を行います。

ステロイドは人や犬にとっては副作用が強く出る薬にはなりますが、猫に対しては副作用はまれです。

口内炎への効果はある程度期待できるので、高容量で服用してみるといいと思います。

ただし、口腔内に強い疼痛を感じている猫に薬を与えるのは非常にむずかしいため、ステロイドの治療を断念せざる得ない飼い主い様も中にはいらっしゃいます。

この場合、長期的に作用するステロイドが注射薬としてあるので、それを使用することもありますが、体内にへの残存期間が長いため、割と猫でも副作用が見られます。

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また、内服によるステロイド療法も根治治療ではなく緩和治療になるため、ステロイドからの離脱が難しいため、念のため副作用が発現していないかどうか、定期的に血液検査を行う必要はあります。

また、補助療法として定期的に皮下補液を行い脱水の緩和をしたり、抗生剤を長期間効能が維持できる注射もあるのでそういったものを使用するのも方法の一つだと思います。

まとめ

抜歯以外の治療については往診でも対応できます。

ですが、なかなか効果的な治療とはなりえないことも多いかもしれません。

それでも、動物病院に連れて行く負担などを考えるのであれば、利用していみるのも手だと思います。

2018-08-19

医療の進歩とともに獣医医療の進歩もめざましいものがあります。

以前はなかなか治癒できなかったような疾患も、そういった進歩のおかげで簡単に治るようなことも多くなりました。

その一方で、ここ20年以上もの間、治療法の改善がほとんどないような病気もあります。

そういった病気の中で、しばしば飼い主だけでなく、獣医師も悩ます病気の一つとして、猫の口内炎があげられます。

猫の口内炎は犬の口内炎と異なり、その疼痛の強さから食欲が激しく減退していきます。

また猫特有の投薬の困難さから、治療がうまくいかないケースも多々あります。

今回の記事では猫の口内炎についてご説明しますが、申し訳がないぐらい新しい情報はありませんのでご了承ください。

猫の口内炎の原因

猫の口内炎の原因とされるのは、歯周病菌によるものからウイルス感染や自己免疫など様々な原因があると言われています。

犬に比べ、歯周病が進んでいないのにもかかわらず、歯肉の赤みが強く存在するケースもあるため、免疫不全などの要素が非常に強いと思われます。

特に幼猫時にヘルペスウイルスや猫エイズウイルスなどに感染した猫は、口内炎になる確率が格段に増えます。

【猫ウイルス性鼻気管炎】通称ネコ風邪。冬に症状が強くなる病気。ワクチン接種すれば大丈夫?

これらのウイルスは口腔内粘膜の局所免疫力を著しく衰えさせるため、細菌や食渣などに過剰に反応し歯肉炎を増悪させます。

歯肉炎が強く起こした猫は非常に口の中を痛がり、食事を食べる時などでも痛い方の口側に顔を傾け、鳴き声を上げながら食べたり、食べ終わった後に前足の手で口の中を引っ掻いたりするしぐさがよく見られます。

場合によっては腫瘍のような潰瘍になることもあり、食欲が廃絶することもあります。

治療方法は?

猫の口内炎に関しては昔から全く変わりません。

基本的には鎮痛・抗炎症をえるために長期的な内服によるステロイド治療を行います。

ステロイドは人や犬にとっては副作用が強く出る薬にはなりますが、猫に対しては副作用はまれです。

ただし、口腔内に強い疼痛を感じている猫に薬を与えるのは非常にむずかしいため、ステロイドの治療を断念せざる得ない飼い主い様も中にはいらっしゃいます。

この場合、長期的に作用するステロイドが注射薬としてあるので、それを使用することもありますが、体内にへの残存期間が長いため、割と猫でも副作用が見られます。

また、内服によるステロイド療法も根治治療ではなく緩和治療になるため、ステロイドからの離脱が難しいため、念のため副作用が発現していないかどうか、定期的に血液検査を行う必要はあります。

抜歯も以前からある治療法なのですが、全身麻酔を使用します。

高齢な猫にはリスクがあるのと、歯を抜歯することへの飼い主様の抵抗感もあるので、最初から行う治療ではないかもしれませんが、場合によっては完治もしくはステロイドを減薬することが期待できます。

全身麻酔を使用できる状況であるのであれば、積極的に検討したほうがいいと思います。

なぜ治癒しない?

猫の口内炎はウイルス感染から免疫異常を引き起こし悪化することが多いと言われています。

ウイルスの中でもヘルペスウイルスなどは診察していてもよく見られるウイルスです。

エイズウイルスもそうですが、これらの感染症は一度感染が成立すると完全に排菌するのは不可能だと考えられています。

こういった持続感染を起こすようなウイルスから始まる免疫異常もまた、持続的に炎症が続くため、猫の口内炎は難治性であることが多いと言われています。

ただし、詳細はいまだわかってはいません。

いずれにしても、猫の口内炎は現時点の獣医医療でも完全に根治が出来る病気でないだけに、持続的な治療が必要となるのです。

まとめ

口内炎を患った猫は、食欲も落ち、体重もかなり減少していきます。

他の疾患と異なり、ケアの一環として強制給餌などを行おうとしても、口の疼痛のためにうまくいかないことも多くあります。

セカンドセレクトではそういった症状を患った猫と飼い主様のサポートのために、色々とご協力したいと思っています。

もし飼っている猫の食べている姿にちょっと違和感を感じるようであれば、お気兼ねなくご相談ください。

2018-08-12

よく診察室でペットの歯のことが話題になると、「犬や猫に虫歯はあるのですか?」と聞かれることがあります。

虫歯とは口腔内雑菌の中の一つであるミュータンス菌が作り出す酸によって歯が溶けることによっておこります。

ペットの歯を溶かすような菌は存在しないため、虫歯は犬・猫には起こりません。

ただしミュータンス菌以外の口内雑菌は存在するため、歯周病はかなり多いと思います。

実際の中高齢以上の犬や猫の95%は歯周病を起こしていると言われています。

歯周病を起こす雑菌は「プラーク」という細菌の塊を形成し、それがやがて歯石となります。

歯石の下側では雑菌が絶え間なく繁殖していくので、歯槽膿漏により歯肉が退行して、歯が何かの拍子でどんどん抜けていってしまいます。

犬や猫にとって歯は基本的に抜けてもあまり支障はありません。

逆に殺菌の感染を起こしても抜けないような歯の根の方には膿瘍を形成し、犬や猫の顔を腫れあがらします。

顔の腫れは数時間で起こるため、飼い主様が慌てて動物病院にいらっしゃるのもしばしばです。

今回の記事では歯が原因で顔が腫れてしまう病気、「歯根膿瘍」についてご説明したいと思います。

歯根膿瘍とは?その症状

歯根膿瘍とはその名の通り歯の歯根部に膿がたまる病気です。

一般的には小さな歯ではなく大きな歯の根の方が感染を起こした時に膿がたまりやすくなります。

犬で言えばこの歯。

猫で言えばこの歯。

これらの歯が歯根膿瘍を起こすと、たいていの場合は目の下の頬の部分が腫れてくるようになります。

最初は炎症だけなのですが、歯の根で発生した膿がどんどん皮膚の下にも広がり、何かの拍子で皮膚を突き破り、排膿してきます。

たいていの飼い主様はこの時に犬や猫の症状に気づくことが多く、慌てていらっしゃいます。

見た目は痛そうですが、あまり犬や猫の調子を崩すことはありませんのであまり心配はいりません。

歯根膿瘍の治療・・抜歯

抜歯は歯根膿瘍を起こした時の唯一の根治療法となります。

歯根は一度感染を起こすと感染巣は完全には消失ないため、感染を起こしている歯を抜歯することで急速に治癒に向かいます。

たいていの場合、抜歯を行っても採食行動に変化はなく、抜歯後も特別なケアは必要ありません。

ただし、抜歯には全身麻酔が必要なためそのリスクが治療には含まれます。

全身麻酔が使用できないような個体では、抜歯という選択肢をとることができないこともあります。

また、1本を抜歯するだけでも、事前の術前検査も必要になるため、意外と費用がかかります。

ですが、全身麻酔下での歯石除去を行うことができるほか、腫れてはいないが膿瘍を形成している歯も同時に抜歯することもできるため、将来的な予防を含めたケアが可能になります。

それほど高齢でなく一般状態も良好であれば、積極的に考えてもいいと思います。

歯根膿瘍の治療・・温存療法

温存療法は全身麻酔がかけられないような高齢なペットでは選択される治療法です。

主に抗生剤や消炎剤を用いて、内科的に感染を抑えていきます。

皮下に膿瘍を形成している場合は、注射針などで皮膚に小切開をいれて排膿させます。

3日から1週間ほどでほぼ沈静化しますが、感染巣は完全に消失しないため再発が割と高確率で起こります。

可能であれば、無麻酔で歯石除去などを行うことによりできる限りの予防をすることはできますが、基本的には再発はま逃れないことが多いと思います。

予防法

口腔内ケアは歯根膿瘍を効果的に予防することはできます。

理想はご自宅で朝晩で歯にブラシをかけて食物の残渣などが残らないようにしていただくのがいいと思います。

それが不可能であれば、定期的に病院に連れてきていただき、院内でデンタルケアを行うのがいいと思います。

先ほども書きましたが、セカンドセレクトでは無麻酔でも歯石除去を行うことが出来ますので、お気軽にご相談いただければと思います。

まとめ

歯は犬や猫などの肉食動物のトレードマークです。

できることとであれば年をとっても歯はできる限り温存しておきたいもの。

セカンドセレクトではデンタルケアを含め、日常のケアは積極的にお勧めしています。

歯根膿瘍に限らず、口腔内に何か異常を感じることがあったら・・いつでもお気軽にご相談ください。

2018-08-11

このブログでは往診にでペットを診察する時のことをいろいろ書いています。

ぼく自身も実際に往診医として色々な飼い主様のご自宅へお伺いしています。

ぼくにとっては日常茶飯事のことでも飼い主様にとっては慣れないことも多く、特に初めて往診をご利用していただくときにはいろいろなご心配事もあると思います。

今回は特に初診時によく聞かれるご質問や、事前に確認しておいた方がいいかも・・ということについてお答えしたいと思います。

診察するところはどこがいい?

基本的にお部屋はどこでも診察は可能です。

たいていの場合はリビングで行うことが多いのですが、状況によっては玄関で行うこともあります。

できれば部屋の明るさは明るい方が助かりますので、光源が確保できるところがいいと思います。

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また猫の診察などでは、一部屋のみで区切っていただくとスムーズに診察が進みます。

家の中で本気で逃げる猫を捕まえるのはほぼ不可能ですのでよろしくお願いします。

必要なものは何かある?

特にありません。

ただ部屋は万が一のために汚れてもいいようにしていただくと助かります。

たまに緊張して失禁をしてしまう犬や猫もいるからです。

駐車場の有無

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往診医は基本的に車でご自宅までお伺いします。

したがって自宅か自宅近くにパーキングがあるかどうかは、お伺いする前に教えていただくと大変参考になります。

せっかくご自宅までスムーズについても、パーキングに入れられず到着時刻が遅れることもたまにありますのでご協力をお願いします。

事前のご料金の確認は必要?

往診の場合は通常の診察料に加え、往診料が必要になることがあります。

また動物病院によっては往診料はない分、通常の処置や検査料金がやや高めの設定になっていることもあります。

そのため、事前におおよその料金は確認しておいた方がいいと思います。

またクレジットカード不可の動物病院もありますので、それも確認しておくといいでしょう。

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病状や希望する処置をすべて事前に伝えておく

往診で行う診療は通常の動物病院と違って、予定外の処置や症状に対応するのにはやや不得意なところがあります。

おおよそ使用する薬剤や器具などは持ち歩いているのですが、状況によってはその場に必要なものがなく、処置や処方が出来ないこともあります。

事前に詳しい現在の状況と希望されるケアなどは伝えておくと診察は効率よく行うことが出来ます。

まとめ

とはいいつつも、往診は一度ご利用されると、その便利さと楽さに驚かれる飼い主様が多いと思います。

事前の連絡や予約など、最初の慣れていないうちは少し気後れするかもしれませんが、ぜひとも一度は診察を試しにしていただければと思っています。

2018-08-08

猫が顔を洗うと雨が降るなんて言う言葉がありますが、猫はよく顔を前足で洗うようなしぐさをします。

これは猫本来の行動なので、これ自体はあまり問題になることはありません。

ただ猫の飼い主様の中には、気づいたらいきなり猫の顔周りや耳が赤くなって、ひっかき傷がつていたなんてことがある方もいらっしゃると思います。。

猫の皮膚病はよく顔周りや首周りにみられることが多く、後ろ足で強烈にかきむしる行動が目立つようになります。

猫の顔周りの皮膚の病気はダニや蚊に刺されてというのも多いのですが、ほとんどの場合はアレルギー性皮膚炎が原因によるところが多いと考えられています。

今回の記事では、そういった猫のアレルギー性皮膚炎についてご説明したいと思います。

猫のアレルギー性皮膚炎とは?

同じアレルギー性皮膚炎と言っても、猫のものと人や犬のものとはかなり症状が異なります。

強いかゆみを引き起こしたり、細菌の2次感染を起こし悪化するなどの基本的なところは同じなのですが、炎症が起こる場所が大きく異なります。

犬や場合にはわきの下、内股、足先などに起こることがほとんどですが、猫の場合は顔周りに症状が出やすいのが特徴です。

特に目の上、耳の外側、首元や後頭部あたりは非常に掻きやすい部位で、赤みのほか、後ろ足の爪で引っ掻いたような傷がよくみられます。

また内股にも広範囲な脱毛が同時にみられることもあります。

この脱毛は猫が舐めることで起こるのですが、猫の舌はかなりざらざらしているため、なめた後にジュクジュクとした傷が残ることが多いと思います。

このあたりも犬のアレルギー性皮膚炎と異なるところで、犬よりも猫の爪は鋭利ですし、舌も硬い突起物が多いため、皮膚へより大きなダメージが加わります。

こういった意味では、猫の皮膚炎は2次的な被害がより拡大しやすいと言えると思います。

治療は人や犬と違う?

アレルギー性皮膚炎の治療法は基本的には人も犬も猫も変わりません。

根治治療というものがなく、かゆみを緩和させるための緩和療法のみが治療法となります。

よくかゆみ止めとして使用されるのがステロイド剤ですが、犬と異なり猫の場合には目立った副作用が出にくいとされているため、割と長期的に高容量で使用ができます。

ただ個人的な経験則ですが、全く副作用が出ないというわけではなく、多食気味になり脂肪がつきやすい体になったり、場合によっては糖尿病を併発するようなこともあります。

若い個体よりはやせ型の高齢な猫の方がその兆候が見られやすいと思います。

ですので、一部の獣医師はステロイドを使用せず、犬で認可が下りているアレルギー性皮膚炎用の分子標的薬というものを使用することもあります。

ただこれも経験則ですが、猫は犬よりも薬を使用しても掻痒感が取れにくいことが多く、割としっかりとした量の薬を投薬したとしても、掻いたりなめたりする行為が完全には止まらず、エリザベスカラーや腹帯などを装着する必要があるのも、猫の皮膚炎にはよく見られます。

また真菌症を併発していることも多く、抗真菌剤を併用することが犬に比べると多いのも特徴と言えます。

また薬浴などのシャンプー療法も実施しにくく、外用薬も使用すると余計に気にしてなめてしまうこともあるため、基本的には内服薬が主体となることが圧倒的に多いと思います。

まとめ

猫はもともと体をよく舐めたり、掻いたりする動物です。

また体を丸くしてあまり色々な場所を飼い主様に見せてくれないこともあり、病状の発見が遅れることもしばしばあります。

また猫自体を病院に連れていけないこともよくあるので、セカンドセレクトでは往診でも猫のアレルギー性皮膚炎の治療を行っています。

もし飼っている猫が最近になってなめるしぐさが多くなったり、脱毛の量が多くなったりしていたら・・・お気兼ねなくご相談ください

2018-08-02

動物病院には様々な病気をかかえて、色々な動物たちが来院されます。

ある統計では、動物病院への来院理由の第1位は皮膚病というデータもあります。

そんな皮膚病の理由の中で、もっとも一般的なものと言えばアレルギー性の皮膚炎だと思います。

アレルギー性の皮膚炎は犬種や年齢によっても発生する頻度は異なりますが、ほぼすべての犬種にみられる疾患の一つだと思います。

アレルギー性皮膚炎は一度発生するとたびたび再発を繰り返し、飼い主様にとっては治ったと思ってもまた病院に連れていかなければならない煩わしい病気の一つだと思います。

ぼく自身もこういったご相談を頻繁によく受けます。

今回はそんな動物病院でよく見かける病気、犬のアレルギー性皮膚炎についてご説明したいと思います。

アレルギー性皮膚炎の原因は?

アレルギーという言葉は誰しもが聞いたことがあると思いますが、それを正確に理解することはかなり困難です。

ぼくは以前に、免疫学を専攻していたのですが、アレルギーのことを免疫学の第一人者のような先生が説明しても、毎回言っていることが違っているようなことが多々ありました。

アレルギー自体は完全に解明できているわけではなく、またそれがどのように病状と結びつくかということもまだ完全には理解されていません。

いまのところ最も一般的な説明としては・・・

①アレルギーの原因物質が体の中に取り込まれると、それに対し過剰な反応を起こし病気を発症する

②アレルギーの原因物質はどんなものでも可能性になりうる

③アレルギーを起こしやすいか、起こしにくいかは遺伝的な要因が大きく絡んでいる

というものだと思います。

結局のところ、アレルギー性皮膚炎の原因はと聞かれれば、病状の発症は犬種によって一定の確率で発症するので、なるかならないかは環境的な要因と運だというのが個人的な意見です。

アレルギー性皮膚炎の症状

基本的には強い掻痒感と皮膚の赤みと脱毛がほとんどの症例で見ることが出来ます。

犬種や年齢によっても異なりますが、顔であれば目の周り、口角、体であればわきの下から胸部、内股にかけて起こるのが普通です。

症状があまりにもひどい場合は、エリザベスカラーなどで対応している飼い主様もいらっしゃいます。

一方で、四肢の先や背部のかゆみや発赤は純粋なアレルギーだけの要因ではないので、別の原因の絡んでいると考えた方が無難です。

かゆみや発赤があるところは皮膚の免疫バリアが破たんしているため、最近の感染を起こしていることが普通です。

初期段階では皮膚に存在する常在菌が病巣を悪化させるのですが、経過が長引いている犬では普段見ることが少ないような細菌も繁殖しています。

また時に真菌も2次感染を起こしていることもあり、そういった場合はさらに難治性の経過をたどります。

また全体的に脂っぽくなる犬もおり、脂漏症とよばれ、しばしばそのにおいなどで飼い主様の生活の質を低下させる原因となります。

アレルギー性皮膚炎の治療とは・・・

アレルギー性の皮膚炎の治療は大きく分けると3つになります。

①食事療法やシャンプー療法、サプリメントなどのケア

②外用薬

③内服もしくは注射などの全身投与薬

これら3つの治療を個別もしくは同時に行います。

治療するうえで気を付けないといけないことは、アレルギーは根治治療と呼べるものはなく、あくまでも対症療法、つまり症状の緩和しかないということです。

これはどんな方法をとったとしてもです。

ですので、どんな方法でも治療を行っているときには症状は改善しますが、休薬したり治療が中断されるとまた再発をするのが普通です。

専門病院などいけばより良い薬があるのでは?より良い方法があるのでは?と考えてしまうと思いますが、使用する薬は町の動物病院でも2次診療を行う病院でもほとんど変わらないのが現状です。

確かに獣医の中では、アレルギー性皮膚炎をはじめとする皮膚病が転院される病気の1位と昔から言われていますが、それはあくまでも治療法が間違っているというよりは、飼い主様と担当医の相性が合わなかっただけなのでは?と普段診察をしているとよく思います。

どんな検査が必要になる?

「え!?」と思うかもしれませんが、この犬はアレルギー性皮膚炎です!と断定できる診断方法はありません。

たいていの場合は除去診断と言い、アレルギー性皮膚炎と思われる症状が見られた場合に他の原因があるのかないのか調べるために検査を進めていきます。

一般的な検査は被毛抜いたり皮膚の表面をセロハンテープで採取し染色して顕微鏡で見る検査です。

寄生虫の有無、細菌や真菌の有無を確認していきます。

また、ホルモン異常がないかどうかの血液検査を行ったり、そのほかの一般的な健康状態がどうなのかなどを検査してきます。

そういった検査を行っても診断が白黒はっきりしない場合は、皮膚の一部を採取し病理診断を行うこともあります。

アレルギー検査は必要?

個人的な意見にはなりますが、アレルギー性皮膚炎を治療する際にはあまりアレルギー検査は必要ないと考えています。

理由はアレルギー体質の犬でもそうでない犬でもアレルギー検査を行えばかならず何かしらの項目に陽性反応がでるからです。

そしてアレルギーの原因として1項目のみ陽性反応と出ればいいのですが、ほとんどの場合、数個から数十個の単位で陽性反応が見られます。

また、アレルギーの原因によって治療法が異なるかといえばそうでもなく、どれが原因物質だとしても使用する薬はほぼ変わりません。

食事の内容を検討するためにアレルギー検査をご希望される方もいらっしゃいますが、セカンドセレクトではそれもお勧めしていません。

一般的なアレルギー検査と食物性アレルギーは相関関係がないとされており、有用性が低いからです。

食物アレルギーに関しては別途試験(リンパ球刺激試験)がありますので、実施をご希望の方はお気兼ねなくご相談ください。

ちなみにアレルギー検査は全く意味がないかと言われればそういわけではありません。

減感作療法と言って一種の体質改善を行う治療にはアレルギー検査は必須となります。

セカンドセレクトでは減感作療法に関しては現在のところ行っていませんので、ご希望の方は専門の病院をご紹介しています。

結局のどんな治療になるの?

基本的に根治がないのであれば、実際にどのような処方になるのかは飼い主様の主観的な意見でだいぶと変わってきます。

同じような症状であったとしても、少しでもかゆみがあるとかわいそうで見てられないという飼い主様と、ちょっとぐらいかゆがってもできるだけ薬は使用したくないという飼い主様では、処方の内容はだいぶと変わってきます。

もちろんどのような処方がいいのかは、毎回よくご相談させていただきますが、できるだけ副作用が少なく、かつ飼い主様のご負担が出来るだけ少ない治療法がいいと思っています。

しつこいようですが、アレルギー性皮膚炎には完治がないからです。

とはいいつつも、昔に比べるとかなり治療はやりやすくなりました。

抗生剤は犬に飲ませるのが非常に大変でしたが、長期間作用型のものが出ており飼い主様のご負担は少なくなりました。

以前は一般的なかゆみ止めと言えばステロイドが主体ですが、副作用もありなかなか長期的な使用には難儀することもありました。

最近ではステロイドと同等のかゆみを抑える効果があり、かつ副作用もほぼない薬もあるため、長期的な投薬も非常にやりやすくなりました。

薬用シャンプーも日進月歩で、それ単体だけでも皮膚の免疫バリアを維持し、いい皮膚の状態を長期間保持することも可能になりました。

どういった治療を主体で行うかは飼い主様次第にはなりますが、どういった治療でもしっかりと相談しながら行いますので、一緒に頑張っていきましょう。

くどいようですが、アレルギー性皮膚炎には完治がないからです。

まとめ

セカンドセレクトは皮膚病の専門医ではありませんが、今まで診てきた症例の数はかなり多いと思います。

治療法の良しあしだけでなく、飼い主様が陥りやすい誤解や悩みなど今までも色々と経験してきました。

そういった経験をいかし診察をしていきますので、ちょっと皮膚が赤くて心配と思ったら、お気兼ねなくご相談ください。

2018-08-01

以前このブログの記事でもご紹介しましたが、猫が高齢になったらなりやすい病気はいくつかります。

腎不全は高齢な猫にとって避けては通れないものです。

また、口内炎も高齢期の猫に表れやすい症状です。

それともう一つ、猫だけでなく飼い主様にとっても大きな悩みになるのが、「便秘」になります。

猫の便秘は最初のうちは、便が3日に1回になるなどの症状だけなのですが、症状が進むと排便時のイキミがひどくなり、嘔吐を繰り返したり、食欲不振なども引き起こします。

さらに便秘がひどくなると、食事や下剤などの投薬だけでは管理しきれず、定期的に浣腸や摘便などの処置を行う必要があります。

とはいっても老猫を動物病院につていてくのは中々大変なもの。

こういったときには往診を検討してみてはいかがでしょうか?

今回はそういった重度の便秘を患った老猫の往診での様子をご説明したいと思います。

そもそもなぜ便秘症になるの?

猫の便秘はいろいろな要因が絡んで起こると言われています。

肥満や毛玉による生理的な要因や、トイレの管理不十分などの環境的な要因など色々なものが絡んで便秘になると言われていますが、そのような要因にあてはまらない猫でもよく便秘症にはなります。

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個人的な意見ではそもそも猫は便秘になりやすい動物だというしか、猫の便秘の原因をうまく説明できなのではと思っています。

そういったもともとの体質に加え、猫は高齢になると腎不全などの要因が加わり常に脱水傾向となるため、便が硬くなりやすくなり、さらにその症状が顕著になってきます。

あまりにも長期的な便秘が続くと、肛門近くの腸の収縮力が低下します。

これを巨大結腸症と言い、便秘症の猫の最終的な段階となります。

便秘に対しての初期治療

便秘の初期治療では食事療法が一般的です。

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処方食によって以前に比べるとだいぶと便秘のコントロールはやりやすくなりました。

以前使用していたような下剤のような緩下剤は、食事のみで便が管理しきれないときのみ使用します。

こういった処方食や内服薬で排便障害がコントロールできなくなると、いよいよ人の手で排便を行わないといけなくなります。

ぼく個人ではあまり浣腸というものを行いません。

過去に何度か浣腸により過度に猫がいきみだし、失神したり最悪のケースを招いたりした現場に遭遇したことがあるからです。

やせ形の猫で便もそれほど難くなければ、おなかをマッサージしながら排便を促すこともできますし、かなり頑固な宿便が残っている場合は直接肛門から指を入れて便を掻き出します。

こういった処置を週に1回程度行うことが猫の便秘症の基本的な治療法となります。

往診でできること

今回お伺いした猫は20歳近い高齢の猫でした。

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以前から便秘がちで、処方食と緩下剤を定期的に服用して様子を見ていましたが、最近になっていきむ様子がひどくなり、定期的に動物病院に通院されるようになりました。

もともと性格的に少しやんちゃなところもあり、ご自宅と動物病院との移動のストレスが非常に大きいこと、処置後に嘔吐をしたりなど負担の部分が目立つようになり、往診をご依頼されるようになりました。

最初は全体的な触診を行い、どれくらい便がたまっているのかチェックしていきます。

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セカンドセレクトではあまり浣腸は行いません。

今回の猫もそれほど便は硬くなかったため、おなかをマッサージしながら排便を促すような処置を行いました。

所要時間はおおよそ5分程度です。

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高齢なのとおそらく腎不全があるためか、中等度の脱水が見られたため、皮下補液を行い処置はおわりました。

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ご費用は再診料が2000円、摘便処置が1000円、皮下補液が4000円となります。

この飼い主様は比較的近隣にお住まいだったため、往診料はかかりませんでした。

ちなみに猫が肥満気味だったり、過去にあった事故により骨盤がゆがんでいるような場合には、直接肛門に指を入れて排便処置を行います。

まとめ

快便は健康の源と言われますが、排泄が滞ると健康面には序実に影響が出てきます。

もしご自宅で飼っている猫が便秘がちになったら・・ご相談だけでも構いませんので、お気兼ねなくご連絡ください。

2018-07-24

ペットを飼う上でほぼ毎日行うお世話と言えば、食事の世話とトイレの片づけだと思います。

食事の量を確認したり、尿や便の状態を確認することは、ペットの健康を見ていくためにも必要なことです。

特に便の調子は、肉食動物である犬や猫にとって割と重要なものだと思います。

便の硬さや色などの変化で気になることがあるようであれば、お気兼ねなくご相談していただければと思っています。

そんな便に関してのご相談ごとでもよくあるのが、「便に血がついているのだけど、これって病気?」というご質問をよく受けます。

ただでさえ出血を見たときにはハッとすることが多いもの。

それが便に付着していると色々な病気を想像すると思います。

今回はペットの便に血が混じっていたら?ということをテーマにご説明したいと思います。

便はいつも通りだけど鮮やかな血が付いている

若い個体や猫に多いのですが、排便時に肛門の近辺の粘膜から出血することはよくあります。

きれ痔のようなもので、特に治療せずに落ち着きますが、繰り返し起こったり、数日続くこともあるのですが特に治療は必要ありません。

あまりにも気になるようであれば、食事の内容を改善することで出血が落ち着くこともあります。

また、腸内環境を改善するサプリメントもありますので、そういったものでご対応して頂くといいと思います。

便はいつもより軟らかく、鮮やかな血が付着している

大腸炎と呼ばれるもので、腸炎が腸全体に起こっていることも多いのですが、1,2回食事の量を少なくしたり、安静にしていると数日で回復するケースが多いと思います。

数日様子見ても改善なければ、整腸剤などを服用すれば落ち着くことがほとんどです。

完全な下痢便に鮮やかな血が付着している

大腸炎がさらに悪化したケースです。

動物は頻回に排便をすることも多く、自然に治癒することはあまりないため、何かしらの治療が必要となることが多いと思います。

夏のような暑い時期には脱水を引き起こすこともあるため、整腸剤に加え、皮下補液などの方法をとって補水を促す必要があると思います。

チョコレート色の下痢便

タール状便とも呼ばれ、腸の上部である十二指腸などの小腸から出血が混じることで起こります。

こういった場合、動物は食欲も低下し、嘔吐なども合わせて起こっていることも多く、できるだけ早めに受診する必要があると思います。

また、病巣が胃腸だけでなく膵臓や肝臓の方へ広がっていることもあるため、場合によっては静脈点滴などが必要になるケースもあります。

また根本的な基礎疾患が腸粘膜に存在していることも多く、全身的な精密検査を行う必要もあると思います。

排便時にいきんでいる様子。出てきた便に血液が付着した。

猫の場合はほとんどの場合、便秘によるものです。

特に肥満気味だったり、高齢だったりすると便が非常に硬くなり、便秘の症状はさらに強くなります。

以前は下剤などを使用していましたが、最近は食事療法でかなり改善することが出来ます。

それでもあまり改善がない場合は、摘便や浣腸などの処置を合わせて行う必要があります。

高齢な猫の便秘症。何とか自宅で管理できないものか?

一方で犬の場合は深刻です。

会陰ヘルニアや腫瘍、前立腺疾患などが潜んでいるケースもあるため、より慎重な対応が必要です。

外科的な処置が必要な場合がほとんどなので、早めに受診されるといいと思います。

【直腸のポリープ・腫瘍】犬がいきみながら鮮血便をしたら要注意。

まとめ

緊急的に病院に連れていかないといけないかどうかは、便の状態だけでなく、食欲不振や嘔吐が併発しているかどうかです。

一方で、症状も軽く、病院に連れていく負担も心配ということであれば往診でのご利用も検討して下さい。

大腸炎の治療までであれば往診の治療でも問題はありませんし、また猫の便秘も対応することが出来ます。

状態が悪い、超高齢などの理由で動かせない、飼い主様が移動できないなどの理由がある場合でもご対応は可能ですので、いつでもご連絡下さい。