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2019-03-17

人間の子供もそうなのですが、食べ物ではないものをやたらと口に入れたがるのは、特に若いペットを飼っている飼い主様は気を付けないといけません。

誤食による事故は、動物病院でも非常に遭遇する機会が多い症例です。

基本的に異物を何か食べてもすぐに症状が出ることはありませんし、様子を見ていてもいい場合もあります。

【胃内異物】犬、猫が何か飲み込んだ!?いまのところ無症状だけれど・・。吐かせる?手術?内視鏡?

ただ今回ご説明させていただくような食道内に異物が残留してしまった場合は、すぐに症状が出始め、割と緊急的に対応しないといけないことも多くあります。

大抵の場合は内視鏡などで対応することが多いのですが、今回はどのような症状になるのかなどご説明したいと思います。

どんなものがつまる?

食道内異物は普段であれば問題にならないようなものでも、異物として食道内を閉塞することがあります。

代表的なものは犬用のガムやおやつの類です。

特にガムは唾液のみでは溶けないうえに、粘膜に張り付いてしまうこともあるので、ガムを丸呑みするような犬は特に注意が必要です。

おやつでも食道内に詰まるようなちょうどいい大きさ、例えば小型犬であれば100円玉よりも少し大きいものであれば異物になる可能性もあります。

他にはひも付きのおもちゃなどもよく食道内の異物になります。

消化管は場所によって違った動きをするため、ひも状の長いものは上手く流れず色々なところで停滞する可能性があります。

食道内に詰まる可能性があるものは他にもいろいろあるのですが、ちょうどいい大きさであれば身の回りにあるすべての物が異物になりえると考えていただいた方がいいと思います。

食道内異物の症状は?

食道内に異物を詰まらせた動物は、突然動きが悪くなり、沈鬱な状態になります。

頻回の嘔吐は特徴的に見られるのですが、吐物はほとんど出ず、吐いても何も出てこないという症状が何回も見られます。

またよだれが大量に出始め、前肢の足先はよだれでかなり汚れるようになります。

症状の見た目の重症度はつまらした場所によって異なります。

咽頭から食道にかけてすぐ入ったところに異物がつまった場合は症状が激烈に出ます。

何度か経験はあるのですが、咽頭に詰まった場合は窒息することがあり、悲しい結末を迎えた場面も遭遇しました。

もともと咽頭が狭く、気管の入り口が閉塞しやすい形をしている短頭種は特に注意をした方がいいと思います。

胸部の食道で異物がつまったばあいは、見た目の症状は穏やかですが、沈鬱、食欲不振は強く残ります。

いづれにしても食道内異物は早めに対応したほうがいいものなので、何か食べたもしくは食べられてすぐに上記の症状が出るようであれば、すぐにご来院ください。

食道内異物の対応法

食道内異物はレントゲンでは確定診断ができないことが多いと思います。

上の写真の丸がついているところに異物があるのですが、はっきりとは映ってはきません。

本来食道はレントゲンには映らないのですが、異物があると空気の層が見えることがあるので、その場合は食道内異物を疑います。

ただ、経験上、飲み込まれた異物はほとんどの場合レントゲンには映らないため、バリウムを飲ませて確認する必要があります。

この際、食道内に異物がある動物は嚥下障害を起こしていることもあるので、バリウムの一部が気管に誤飲するリスクがあります。

少量であればほとんど問題はないのですが、一度肺に入り込んだバリウムは数年単位で遺残します。

一番幸運なケースは、飲ませたバリウムと一緒に胃の中に落ちていくか、グリセリンなどの潤滑剤を飲ませると食道から移動するケースもあります。

食道内から移動をしない異物は基本的には内視鏡で摘出もしくは胃の中に落とす処置になります。

ガムやジャーキーの類がつまっている場合は、消化されるのでその後の処置は必要ありません。

おもちゃのような異物は内視鏡で摘出できればいいのですが、食道から引っ張り上げることができないことも多く、胃切開にて摘出することになります。

ちなみに内視鏡は全身麻酔下にて行います。

セカンドセレクトでは内視鏡の設備もありますので、もし何かつまらしたような症状が見られた場合にはすぐにご連絡ください。

まとめ

食道内異物は突如としていきなりなります。

「普段は丸呑みしないのに・・・」、「いつもと同じものを食べているのに・・」などと困惑されている飼い主様も大勢いらっしゃいました。

ぼくから言えるアドバイスとしては、できる限りガムは丸呑みさせないよう必ず端を飼い主様が持って与えること、猫じゃらしのような紐がついたおもちゃは1人で遊ばせないことをお勧めします。

もしそれでもあれ!?と思ったことがあったら、いつでもご来院ください。

2019-03-12

ある宣伝のフレーズを借りるのであれば、日本人の2人に1人は癌を患うようになったそうです。

生活習慣、環境、ストレス、そして高齢化などがその要因だと考えられています。

ペットの世界でも同じようなことが言われており、実際に動物病院で診察をしていても腫瘍を患ってしまった動物たちの数は増えてきていると思います。

そんな腫瘍のなかでも、犬や猫で最も頻繁にみられるものとしてあげられるのが悪性リンパ腫と言われるものです。

血液中にあるリンパ球が癌化し、様々な症状を出すこの病気は、抗がん剤の治療によい反応を示すことも知られています。

今回はそんな「リンパ腫」についてご説明したいと思います。

そもそもリンパ球って何?

リンパ球は血液に含まれている細胞成分で、体を守る免疫の中枢の役割を果たします。

一般的にリンパ球は感染を起こした細胞を捕食し溶解するT細胞や、抗体を産生することで入ってきた異物を排除するB細胞があります。

T細胞はその他にも免疫を増強したり、逆に弱めたりする免疫の司令塔の役目も果たしており、様々なタイプに分類することが出来ます。

リンパ球は血液の中に常時浮遊しているのではなく、体のいたるところにあるリンパ節で成熟し、体に異変が起きるまで待機しています。

リンパ節は体表にあったり、腸管の中や腸間膜にあったり、肝臓や肺などにも大きなリンパ節を形成しているほか、ほぼすべての臓器に小さなリンパ節を形成しているため、リンパ腫は体のほぼすべての臓器で発生します。

リンパ腫は発生した臓器によって型がわかれており、その発生場所によって症状や予後も変わってくることもあります。

犬では体表のリンパ節が癌化する多中心型、猫では消化管が侵される消化器型が一般的です。

リンパ腫の治療

リンパ腫の治療は他の癌の治療と異なり、抗がん剤などの化学療法が主体となります。

現在のところ、一般的な治療指針としては、腫大したリンパ節から針生検にて採材したのち、病理検査及び遺伝子検査によって、悪性度とともにT細胞性なのかB細胞性なのかを調べてから治療に入ります。

一般的には多剤併用といって数種類の抗がん剤を合わせて投薬していきます。

1種類の抗がん剤だけでは癌細胞が耐性をつけやすく、すぐに治療が破たんしてしまうからです。

リンパ腫の治療には数種類のプロトコールと呼ばれる投薬方法があり、検査の結果から推奨される方法を選択していきます。

セカンドセレクトでもリンパ腫の治療は行っており、数種類の薬剤は常時取り揃えています。

代表的な抗がん剤のプロトコールで治療を行った場合、約半年程度の治療期間になり、料金としては30~40万程度になることが多いと思います。

なぜ抗がん剤は副作用が出る?

抗がん剤は多くの種類がありますが、基本的には細胞の核分裂を阻止し、細胞分裂を停止させるというのが薬のコンセプトになります。

癌細胞のような細胞分裂が盛んな細胞はより抗がん剤の作用が効きやすいのですが、正常な細胞でも細胞分裂が盛んな組織では影響を受けやすいため副作用が発現します。

有名な副作用としては毛が抜けるというものがありますが、毛根の細胞は分裂が盛んなため抗がん剤の影響が出やすいため起こります。

また胃腸の粘膜や骨髄の細胞なども影響が受けやすい組織のであり、胃腸障害や骨髄抑制は抗がん剤でよくみられる副作用です。

この中でも骨髄抑制は最も頻繁で、最も致死的になる可能性がある副作用です。

特に白血球と言われる免疫を担う細胞も骨髄から産生されるのですが、抗がん剤の影響を非常に受けやすく、抗がん剤投与後に血球数が著しく低下することは頻繁に起こる副作用です。

免疫力の低下とともに敗血症といって、大抵は腸内雑菌の毒素もしくは呼吸器の感染を容易に起こし、細菌が血流にのって全身性に感染を起こしてしまうことがあります。

この場合は状況は極めて深刻化することも多く、抗がん剤を使用する上では常に注意を払う必要があるため、頻繁に血球数を計測しながら治療は勧めていきます。

抗がん剤の使用には確立したプロトコールが多くあるため、副作用が出た場合の対処法も決まっています。

また致死的な副作用が出ることはまれなため、実際には副作用が重篤に出るために治療を断念する飼い主様はほとんどいません。

ちなみに人間の場合は抗がん剤の副作用の発現率は80~100%とと言われていますが、犬や猫の場合は50%前後ともいわれています。

やっぱり抗がん剤は選択するべき?

リンパ種における治療の場合、平均余命は病気が発覚後1年と言われています。

抗癌治療を行っても癌細胞は完全に消失するわけではなく、寛解という状態に持っていくことが目的となります。

寛解とは見た目にも検査にも癌細胞の存在が見られない状態のことで、見た目は普通の健康的な状態に戻ってはいます。

ただ、寛解はずっと続くものではなく、いつかは破たんする可能性があり、その期間がおおよそ1年であるというように考えていただくのがいいと思います。

いつも思うのですが、この1年という期間をどう考えるのかが飼い主様によって、もしくは担当した獣医師によって変わってきます。

7歳の犬がリンパ腫になった場合と、15歳の老犬がリンパ腫を患った場合とでは明らかに余命の価値は変わってきます。

抗がん剤の治療をするべきか、避けるべきかというのは実際に正解があるわけではありません。

セカンドセレクトではできる限り飼い主様の意見を尊重し、癌を患った動物たちの状況を客観的に見て治療法をご提案させていただいていますので、治療に不安を感じるようなことがあれば、いつでもご相談ください。

高齢犬・高齢猫のリンパ腫。年老いたペットに抗がん剤治療は可能?やった方がいい?リスクは?

抗がん剤以外の緩和療法は?

抗がん剤以外の治療法としてよくあげられるのが、ステロイド療法になります。

ステロイドを毎日もしくは1日おきに投与することで、それなりの効果が得られることが出来ます。

勿論ステロイド自体にも副作用はあるのですが、抗がん剤に比べると非常にマイルドなため、高齢な動物には適した治療の時もあります。

またセカンドセレクトでは制癌治療として、抗腫瘍ワクチン様の治療法も行うことがあります。

1週間に1回、ワクチンのように注射をして、癌細胞と戦う細胞の活性化を促していきます。

考え方としては生薬と同じような免疫割賦剤としての用法になりますが、薬剤としての効果が実証されているほか、副作用があまりないため、こちらもやりやすい代替治療となります。

また病状が進んだ時には往診などでご対応させていただくこともできます。

高齢ペットの悩み・・調子を崩したらどこまで積極的に治療する?セカンドセレクトの往診より。

まとめ

抗がん剤を選択しないといけないような状況は誰もが望んではいないと思いますが、病気はある意味平等に発生します。

特に高齢化という要因は癌の発生率を著しく押し上げているので、誰もが癌を患う可能性をもって生活していると思います。

もしご自宅にいる犬や猫が、不幸にもリンパ腫という診断が下ってしまい不安を感じることがあれば、いつでもご相談に乗りますのでお気軽にご連絡ください。

2019-03-07

病気というものは、ある意味平等にどんな動物でも一定の確率で発生します。

発生する確率に影響する要因は年齢であったり、犬種、猫種、基礎疾患があるのかなどがあげられます。

今回ご説明させて頂きたい「乳腺腫瘍」は雌雄差で発生する確率が非常に異なります。

オスではまれであり、メスでは特に未避妊の動物で多いこの腫瘍は、動物病院でもよく見かける腫瘍になります。

乳腺腫瘍に関して多いご質問の一つとして、「悪性なのかどうなのか」というご質問と「手術をした方がいいのか」というご質問を非常に多く受けます。

年齢のその他の要因で対応も異なるのですが、今回はこのあたりも含めてご説明したいと思います。

避妊手術が唯一の予防法

乳腺は卵巣から出るホルモンに大きく影響を受けます。

このホルモンはもともと乳腺を刺激して活発化させる役割を果たしているのですが、中高齢を過ぎると刺激を受けた乳腺が腫瘍に変化を起こし、しこりが見られるようになります。

一度刺激を受けた乳腺は時間が経過してから腫瘍化していくため、卵巣からホルモンが分泌される前、すなわち初回発情前に避妊手術を行えば、乳腺腫瘍の発生はほぼ100%防ぐことが出来ます。

特に犬のような発情が季節的にみられる動物は、避妊手術前に起こった発情の回数に比例して乳腺腫瘍の発生のリスクが高まることが知られています。

一般的には4回目以降の発情、年齢で言えば3歳以降になって行った避妊手術には乳腺腫瘍の発生を予防する効果はほとんどないと言われています。

出来た乳腺腫瘍が悪性かどうか調べる方法は?

体にできた一般的なしこりが悪性かどうか調べるためには、そのしこりの細胞を取って顕微鏡で観察する病理検査が必要です。

しこり全体を調べるためにはしこりを摘出しないといけないため全身麻酔が必要となるので、術前検査として行うことはできません。

したがってよく行う方法としては、注射器の針でしこりの一部を吸引し、採取された細胞から判断していきます。

この方法は簡易的に行うことができるのですが、悪性なのかどうかを判断するには情報量が不足していることがよくあります。

特に乳腺腫瘍の場合は、乳腺組織の様々な部分が癌化する可能性があるため、針生検での病理診断では悪性かどうかをはっきりと診断をつけるのは難しい場合もあります。

そのうえ、良性の乳腺腫瘍でも前癌物質と呼ばれ、加齢とともに癌化することもあるので、病理診断の結果によらず手術を勧められる場合が多いと思います。

ちなみに犬の場合は良性と悪性の割合は50%、猫の場合は90%以上が悪性と言われています。

手術は必要?

基本的に年齢的な問題がなく、一般状態に不安要素がないのであれば、手術は積極的に検討してもいいと思います。

具体的に年齢的な制限というものはないのですが、猫もしくは小型、中型犬の10歳以下であれば年齢によるリスクというものは若い個体と比べてもそれほど変わりはないと思います。

術前に行いたい検査としては血液検査と胸部のレントゲンです。

手術は全身麻酔を使用しますので血液検査は必須だと思います。

レントゲンは術前にすでに転移を起こしていないかどうかを調べるために行います。

転移を起こしていた場合は、見た目が元気であっても余命という観点からは手術をするメリットがあまりありません。

これらの検査で問題がなければ手術を行うか最終的なご相談に入ります。

手術の方法としてよく言われるのが、乳腺全摘といって、乳腺腫瘍が発生した周囲の場所のみを摘出するのではなく、胸部から腹部にかけての乳腺をすべて摘出する方法があります。

個人的には全摘を行ったとしても再発するリスクは残るため、乳腺腫瘍が単発であった場合は、その腫瘤の周囲のみを摘出することをお勧めしています。

乳腺全域に腫瘤が発生している場合もしくは2度目、3度目の再発の場合は、動物に負担はかかるのですが、全摘の方が適しているように思えます。

かかる費用としては、乳腺腫瘍の周囲のみの摘出であれば入院費用合わせて5万円から7万円程度、全摘出であれば10万から12万円程度になると思います。

同時に避妊手術や歯石除去をご希望された場合は、別途ご費用がかかりますが、事前にご相談いたしまのでご安心ください。

高齢で乳腺にしこりが見られた時

動物病院で乳腺腫瘍を患った動物たちを見ていると判断に迷ういくつかの問題があります。

よくある問題は、全身麻酔による手術のリスクが高そうな年齢や健康状態の動物に乳腺腫瘍が発生した場合です。

特に外見上問題はないのですが、15歳ぐらいで腫瘍が発生した場合は手術を行うべきかどうかはかなり難しい判断になります。

獣医師によって見解は異なりますが、セカンドセレクトではあまり積極的に手術を行うことはお勧めしていません。

理由としては乳腺腫瘍自体は転移さえ起らなければ、乳腺腫瘍が悪性であり大きくなったとしても、動物の健康状態を崩させることはめったにないからです。

一般的に転移を起こす乳腺腫瘍は少なくとも直径が3㎝以上と考えられており、乳腺腫瘍自体は痛みもないことがほとんどなので、3㎝以下の乳腺腫瘍を摘出するメリットは、高齢の個体にとってはあまり多くはないからです。

腫瘍が増大傾向にあった場合は、最終的には飼い主様の判断にはなるのですが、余命の長さを考えるのであれば、それほど手術を検討しないといけない場合は多くはないと思います。

乳腺腫瘍ができたと言われたがどうしよう・・・手術ができない老齢のメス猫・犬

抗がん剤は必要?

多くの飼い主様が一度は頭に浮かぶことが抗がん剤の使用だと思います。

ほとんどの飼い主様が少し誤解をしているのですが、手術か抗がん剤かという選択ではなく、多くの癌治療は手術をした後に抗がん剤を行うかどうか?という選択になります。

乳腺腫瘍での抗がん剤治療も同様で、手術を行った後に抗がん剤を使用します。

抗がん剤は3週間に1回、点滴による投与と飲み薬による投与を繰り返しで行っていきます。

体重にもよりますが5回から10回ぐらい行い、その後は経過を観察していきます。

心毒性があるタイプの抗がん剤を使用しますので、一般的な抗がん剤の副作用に加え、心疾患をもともと持っている動物には注意が必要です

自壊した場合・・

高齢になっても手術をするケースはいくつかあります。

乳腺腫瘍が巨大化し、自潰を起こしたもしくは起こしそうなケースです。

この場合でも動物たちはあまり苦しそうな表情を浮かべず、食欲などにはほとんど影響は出ないのですが、持続的に少量の漿液や出血がしこりから出るため、飼い主様の管理の負担は著しく増えてしまいます。

また感染を起こすと非常に強いにおいが発生します。

これも飼い主様自身の生活の質を低下させる要因になるため、泣く泣く手術を行う飼い主様もいらっしゃいます。

そのような状況でも手術という選択から回避を願う飼い主様には、包帯での保護の仕方や、臭いの原因となる細菌の発生を抑える軟膏を用いて管理する方法をご提案しています。

いずれにしても、長期間の介護が必要なるため、できる限りのご負担が出ないようなお手伝いをさせていただきますので、お気兼ねなくご相談ください。

炎症性乳癌

炎症生乳癌とは病名ではないのですが、乳腺腫瘍に激しい炎症が加わったタイプの乳癌を指します。

このタイプだけは年齢にかかわらず手術は不向きと考えられています。

理由としては乳腺腫瘍が存在している場所と正常な乳腺の境界がなく、手術によって腫瘍の転移を高確率で増長させるからです。

炎症性乳癌のだけは激しい痛みを伴うこともあり、動物の健康状態を著しく低下させる予後の悪い腫瘍です。

セカンドセレクトでもあまり画期的な治療計画をご提案することは難しいのですが、できる限り生活の質を上げるような薬や治療法がありますので、いつでもご来院ください。

まとめ

乳腺腫瘍は動物病院では珍しい症例ではありませんが、飼い主様にとっては一大事なるような大きな出来事だと思います。

飼っている犬や猫の胸を触った時に、「?」という感覚があったら・・・セカンドセレクトにご相談ください。

2019-03-04

世の中にはやりたくてもできないことというのは思いのほか多いと思います。

時間がない。

余裕がない。

お金がない。

こんな理由で「またの機会に」といってお蔵入りになることはよくあることだと思います。

ちょっと大げさな話になっているかもしれませんが、もしかしたら飼い猫の混合ワクチン接種も、やりたくてもできないことの一つになっているかもしれません。

おとなしい猫ならまだ知れず、自宅の中でも捕まらない、そもそも触れないなどの理由で動物病院に連れていけないことはたまにあることかもしれません。

また特に多いのですが、自宅ではおとなしいのに動物病院に連れて行くと手の付けられないほど興奮してしまう猫も、連れて行くのに躊躇すると思います。

本日の記事はそんな飼い主様にセカンドセレクトの往診をご紹介したいと思いますので、ご興味がありましたら是非ご連絡ください。

セカンドセレクトの猫のワクチン

一般的な猫のワクチンと言うと3種混合のワクチンになります。

3種ワクチンとは猫ヘルペスウイルス、カリシウイルス、猫パルボウイルスの予防ワクチンのことです。

これに猫クラミジア、猫白血病ウイルスの予防が加わったのが5種混合になります。

そして最近、猫エイズのワクチンが販売されるようになっています。

現在のところセカンドセレクトでは猫のワクチン接種の際には、3種の混合ワクチンをお勧めしています。

白血病ウイルスやエイズウイルスは基本的に母子感染によるので、屋内での飼い猫がこれらのウイルスに感染する可能性は、ほぼ0です。

以前はよくいらっしゃったのですが、最近は近隣とのトラブルや思わぬ虐待、事故の危険性を考え、屋外に猫を出す飼い主様もほとんどいなくなったので、3種混合ワクチンで十分だと思います。

外にさえ出さなければ、これらのウイルスの感染の危険性はほぼありませんが、もっとも気を付けないヘルペスウイルスの感染だけは少し話が違ってきます。

室内外の猫でも感染、発症のリスクはあります。

【猫ウイルス性鼻気管炎】通称ネコ風邪。冬に症状が強くなる病気。治療はどうする?

ヘルペスウイルスのワクチンは3種混合の中に含まれており、猫の3種ワクチン接種料金は3000円になります。

ちなみにぼく自身は猫エイズワクチンの治験に参加していたこともあって、ワクチンに関しては他の先生よりもちょっと詳しいと思います。

往診での予防接種の勧め

今回お伺いさせていただいたご自宅の猫も、自宅ではおとなしいのですが、動物病院に連れて行くと非常に興奮してしまうので、前の動物病院の先生からも「怖い・・」と言われてしまったという話でした。

たしかにご自宅にお伺いした時も、ちょっと興奮しがちではあったので、洗濯ネットのままで待機していただきました。

往診医としての経験上、こういう表情を見せる猫はネットから出したとたんに逃げてしまい、2度と捕まらなくなるので、今回はネット越しの診察になりました。

猫は元来かなり敏感な動物です。

こういった猫を無理に動物病院に連れて行くと、逆に数日は体調が崩れやすいこともあるので、無理せず自宅で様子を見ていた方がいいことも多くあります。

ご自宅での診察だったとしても、猫の負担を0にすることは前年ながらできませんが、飼い主様が言うには「連れて行った時よりも全然まし。」とのことでした。

ネット越しにワクチンを接種して終了しました。

飼い主様のご自宅も近隣にあったため往診料はなし、往診の場合は再診料が2000円です。

ワクチン接種と合わせても5000円と消費税です。

往診ですので病院で過ごさないといけない待ち時間も当然ありませんので、ご料金も含めてご利用をご検討ください。

まとめ

セカンドセレクトはもともと往診専門の動物病院として出発いたしました。

獣医師の言う言葉ではないかもしれませんが、ペットを動物病院に連れて行く機会はできるだけ少ない方がいいと考えているからです。

現在では基幹店もあり、通常の動物病院の診察も行うようになっていますが、やはり往診という業態はペットの診療には不可欠なものだと思いますので、ご利用をお考えの飼い主様がいらっしゃいましたら、いつでもお気兼ねなくお問い合わせ下さい。

2019-02-26

よく言われることなのですが、オス犬が去勢手術を行うことのメリットとしてあげられるのが、しつけのしやすさと病気の予防だと思います。

確かに去勢手術を行うことで予防できる病気はいくつもあるので、僕も含め多くの獣医師が去勢手術を奨励しているのが実際です。

もちろん去勢手術を行うデメリットも実際にはあるので、去勢手術をするかしないかの最終判断は飼い主様にゆだねられることになりますが、こういったブログの記事が一つのご参考になればと思っています。

今回の記事ではそういった予防できる病気の一つ、会陰ヘルニアについてご説明したいと思います。

会陰部について

会陰部は基本的には肛門から陰部もしくは陰嚢あたりまでの場所を言うのですが、臨床的には太ももの外側あたりまでくるんで言うので、お尻回りと覚えていただいていいと思います。

ちなみに会陰部には鍼灸で言うツボがたくさんあるので、鍼のゴールデンスポットと呼ばれていて、椎間板ヘルニアのリハビリではよく使用します。

会陰ヘルニアとは

会陰部は今はやりの言葉で言えば「インナーマッスル」が集合している場所です。

1つか2つの大きな筋肉が鎮座している出なく、多数の小さな筋肉が群をなして形成しています。

そのためその筋肉が何らかの影響で衰え、委縮してくると筋肉の間に隙間が生まれてしまい、そこに直腸の近辺にある様々な臓器が埋入することがあります。

この病態をを会陰ヘルニアと言います。

筋肉の隙間に入り込む臓器は様々あり、腹腔内の脂肪や直腸が蛇行して入り込むことが一般的です。

そのため、会陰ヘルニアを起こした犬の会陰部は外見上からも大きく膨らんで見えるようになります。

入り込んだ臓器によって症状はまちまちです。

脂肪程度であれば症状はほとんどありませんが、直腸の一部が入り込んだ場合には排便障害が起こります。

いきむ時間が長い、便が細いなどが初期の段階からみられますが、症状が進むと自力では排便が出来なくなることも多くあります。

また膀胱などの泌尿器が迷入することも多く、時に排尿不全を起こすこともあります。

会陰ヘルニアは排便や排尿時以外はほとんど普通の状態で暮らせることが多く、はっきりとした症状が出てから動物病院に連れてくる飼い主様が多いと思います。

手術は必要?

会陰ヘルニアは先ほども書いた通り、会陰部の筋肉全体が委縮して起こります。

原因は様々ありますが、雄性のホルモンによって引き起こされると考えられているので、未去勢のまま中高齢になるのが原因の一つと言われています。

また下痢を頻発する、よく興奮して吠える、ひどい咳が慢性的に続くなど、腹圧が常にかかる状態でも起こりうる疾患です。

こうした委縮した筋肉や偶発にできてしまった筋肉の隙間は、一度発生すると自然に治癒することはありません。

したがって本当の意味での根治治療は外科手術しかないのが現状です。

手術方法は様々な方法が考案されているのですが、裏を返せば画期的な方法がないということでもあり、外科の分野では再発率が高い手術の中の一つになります。

ほとんどの場合は会陰部以外の筋肉を移設させ隙間を埋める方法か、隙間にインプラントを使用する方法を用います。

ですが、筋肉の萎縮は術後も徐々に進むため、半年から数年ののちに再発することが多いとされています。

ちなみにセカンドセレクトでは会陰部以外の筋肉を移設して行う方法を使用しています。

予後がよく再発がなかった症例も数多くいますが、残念ながら再発した症例もいます。

再発の発生率は術前の状況にもよりけりなので、一度ご相談いただければと思います。

臨床的に問題になるのは、会陰ヘルニアの手術が可能でない犬に起こった場合の対応法です。

かなりの高齢になって発生することも多く、また重度の心疾患からくる発咳により会陰ヘルニアを起こすこともあります。

こういった場合は全身麻酔をかけることができないことも多いので、手術以外の温存療法を取ることもあります。

こちらの方法も画期的な方法はないのですが、いくつか方法を書いた過去記事がありますのでご紹介いたします。

【高齢犬】手術できない年齢で会陰ヘルニアになってしまったら・・。セカンドセレクトからの提案

メス犬の会陰ヘルニア?

メス犬が会陰ヘルニアを発生した場合は注意が必要です。

なぜならオス犬のようにホルモン性の疾患でなるわけではないため、他の基礎疾患が隠れている場合が多いからです。

よくあるのが直腸にポリープや腫瘍などがある場合です。

このケースではイキミが激しくなるため、結果的に腹圧がかかり会陰ヘルニアを起こすことがあります。

また下腹部などにも腫瘍が発生し、直腸を外部から圧迫することでの排便困難からの会陰ヘルニアの発生も多いと思います。

こういったケースでは会陰ヘルニアの手術を行っても、基礎疾患があるため状況の改善が全く見られないことも多く、慎重な術前の評価が必要です。

まとめ

セカンドセレクトに現在通院していらっしゃる飼い主様の中で、会陰ヘルニアの手術を選択した方も、しなかった方も大勢いらっしゃいます。

セカンドセレクトはどのような選択でもしっかりと対応できますので、ご自宅で飼われている犬に少し不安を覚えたら・・・いつでもお気兼ねなくご相談ください。

2019-02-20

もともと日本では小型犬種が人気犬種の上位を占めていました。

飼い犬の最近の兆候として、トイプードルやチワワなどの小型犬の飼育頭数が増えただけでなく、小型犬のさらなる小型化が非常に目立つようになっています。

小型化になったとしても、動きの激しさは変わらず、しばしば飼い主様の不安の種になることもあります。

獣医師としても小型化した犬たちを見ていると、骨折のリスクや特に関節疾患など様々な問題については心配な時も多くあります。

今回はそんな小型犬に多い代表的な関節の疾患、「膝蓋骨の内方脱臼」についてご説明したいと思います。

ところで膝蓋骨って何?

膝蓋骨は通称「膝のお皿」と呼ばれている小さな骨になります。

大腿骨と呼ばれる太ももの骨にある溝の上をスライドすることで、スムーズな膝の屈伸が行うことを助けてくれる小さな骨になります。

膝蓋骨は他の骨と違い、レントゲンでみてもちょっと浮いているようにも見えます。

実際、膝蓋骨は細い靭帯のみで付着しているような状態なので、ひざの溝の状態によりけりでは簡単に溝を逸脱して、簡単に脱臼を起こしてしまいます。

さわっても痛がらない脱臼

小型犬では膝蓋骨が脱臼を起こすことは普通にあることで、ほとんどの場合は無症状です。

飼い主様の中には、自分の犬に健康上全く問題がないと思っていても、動物病院で診察を受けたときに、膝のお皿が脱臼していると獣医師に言われて驚かれた飼い主様も多いと思います。

また膝蓋骨の脱臼により実際に軽くびっこを引いた犬を触っても痛がらないことも多く、症状が重篤化することはかなりまれです。

上の写真の右側のように常に脱臼をしているような犬でも、4つ足で歩行するため1つの足にかかる体重の負担は少ないため、びっこもそれほど目立ちません。

手術は必要?

たいていの場合、膝蓋骨の脱臼が重篤化するケースは仔犬のころから関節の変形がひどい場合か、もともと脱臼の程度がひどい犬がさらに外傷的な要因が加わり、脱臼が治らなくなる場合が多いと思います。

これらのケースでの問題は膝蓋骨が脱臼していることだけではなく、下腿骨と呼ばれるすねの骨自体が内転して関節自体が大きく変形してしまっていることが関節を重篤な症状にしています。

重度の関節の変形を伴った犬では膝の進展すらできなくなるため、常に膝が曲がった状態で過ごさざる得ない状況になります。

こういった場合は年齢にもよるとは思いますが、積極的な外科の介入をするべきだとは思います。

問題はあまり自覚症状がない、もしくはあってもすぐに治ってしまう場合です。

こういった犬を飼われている飼い主様は、獣医師から手術を勧められたとしても、症状はあまり顕在化していないため、するべきかどうかを悩まれる飼い主様が多いと思います。

膝蓋骨は命にかかわるようなものではないので、実際には飼い主様の判断にゆだねることにはなると思います。

ぼくの個人的な意見で言えば、先ほども書いた通り、最初から持っているような関節自体の変形か、よほどの外傷がなければ重篤化することはほとんどないので、それほど積極的に外科の介入をする必要はないとは思います。

ちなみに手術の方法はいろいろ考案されているのですが、代表的なものは膝の溝を深くする手術です。

下腿骨の捻転が強くみられる場合には、インプラントを使用し、膝蓋骨が付着している靭帯を少し外側に骨ごと移植する手術をします。

どちらも関節の変形があまり進んでいなければ予後はいいことが多いのですが、膝関節のの進展自体が出来ないぐらいに変形して待っていた場合は、靭帯自体が委縮しているため、術後にも後遺症が残ることが多いと思います。

まとめ

セカンドセレクトでは関節の整形外科手術は行っていないため、専門性のある2次診療の病院をご紹介しています。

ただ、手術をするべきかどうか悩まれている飼い主様のご相談を受けることは多く、可能な限り犬自体の状況、飼い主様のお気持ちなどを汲んでアドバイスさせていただいています。

もしご自宅でにいる犬が頻繁に後ろ足をびっこつするようであれば、いつでもお気兼ねなくご相談ください。

2019-02-17

今年も花粉の時期がやってきました。

ぼくは超重度の花粉症なので、本来であれば1年で1番過ごしやすいであろう季節が一番つらい季節です。

飼い主様の中にも花粉症を患っている方も多くいらっしゃると思いますが、鼻がつまるのはただ単に臭いがかげないだけでなく、集中力も低下し、ときには食欲も減退するぐらい割と深刻な症状だと思います。

これはペットも同じようで、極端な鼻炎は著しく状態の低下を招くことがあります。

ペットの鼻炎は犬や猫だけでなくウサギにもあるのですが、原因はさまざまです。

今回はペットに起こる鼻炎をケースバイケースでご説明したいと思います。

透明な鼻汁が垂れてくる場合

よく小型犬で見られるのですが、透明な鼻汁が出てくるのを心配される飼い主様は意外と多いと思います。

犬自身にはその他にみられるような自覚症状はあまりなく、たまに軽めのくしゃみが出る程度です。

アレルギー性のものや寒暖の差で出てくる鼻粘膜の生理的な炎症など、原因としても病的なものを含むことはめったにありません。

点鼻薬程度で治まることがほとんどなので、あまり深刻には悩まなくてもいいと思います。

歯石などが多い犬の場合

歯石を形成している口腔内の雑菌は歯の根に感染することもあり、時に膿瘍を作ることもあります。

特に犬歯の根はかなり深く、鼻道の粘膜の近くまで歯が歯肉に埋まっているため、犬歯の根に感染が起こり発生した排膿は膿性の鼻汁として鼻腔から出てきます。

こういったケースでは可能であれば犬歯を抜歯することが唯一の治療法になるのですが、全身麻酔が必要になるため、年齢やその他の疾患などにより処置が不可能な場合は投薬で様子を見ていくこともあります。

また感染の仕方によっては鼻出血を伴うこともあり、飼い主様のご心配を増長させることになります。

ちなみに鼻出血があった場合も対応法は一緒ですが、とりあえずの処置としては安静にして血が止まるのを待つしかありません。

ミニチュアダックスなどのマズルが長い犬種の場合

ほとんどのケースがミニチュアダックスで見られるのですが、マズルが細長い犬種が起こす鼻炎は難治性のことが多いと思います。

無色透明のものから感染を起こした膿性の鼻汁までさまざまなものが見られるのですが、マズルの長い犬種の鼻炎の場合は副鼻腔が大きく、俗にいう蓄膿症に移行することがよく見られます。

この場合、副鼻腔に貯留した膿を洗い流すことは現実的に困難ため、内服や点鼻などで様子を見ていくしかありません。

特に老犬で多いこの症状は、くしゃみをするたびに膿性の鼻水をまき散らすため、ご自宅での管理がいささか困難になることもあります。

またひどい場合は鼻汁を誤嚥したことが原因と思われる気管支炎や肺炎を起こし、発咳や食欲不振などを引き起こします。

文献によってはある特定の癌などに使用する抗炎症剤が改善させることが書かれていますが、個体差も大きく今のところは決定的な治療法はありません。

フレンチブルドッグなどの短頭種の場合

フレンチブルドッグを代表とする短頭種はもともと鼻道の形がいびつな形をしているため、鼻道が狭窄したような独特の呼吸音がするほか、透明な鼻水もよくたらします。

これらのことは日常的に起こることで特に問題はないのですが、中高齢以上になると鼻道内の腫瘍が発生することがよく見られます。

一般的に鼻道内にできた腫瘍は悪性度も高く、予後は極めて悪いものばかりです。

初期段階では普段と呼吸音は変わらないのですが、鼻汁の量が増えたり、鼻血が頻繁にみられるようになります。

腫瘍の増大に伴って、眼球が押され常に結膜などが腫れている状態になったり、左右で目の大きさが違ってくるようになります。

さらに増大化した腫瘍は脳を圧迫し、痙攣などを含む神経症状が多く出ます。

治療法はMRIを行い、腫瘍の大きさを特定し、可能であれば生検を行い、腫瘍のタイプを調べます。

手術によって多少縮小が望めるのであれば摘出手術を行い、術後に放射線治療を行うのが教科書的な治療法です。

【グリオーマ】犬でよく起こる脳腫瘍。ペットの放射線治療の実際とは?

ただ今のところ効果的な治療とは言えず、予後はあまりよくありません。

猫の場合

猫の場合のほとんどが感染症からくるものです。

たいていの場合、子猫の時にいわゆるネコ風邪を発症し、治りきらずに慢性の鼻炎を引き起こしてしまったことが原因です。

投薬に対する反応もあまりよくないことも多く、ステロイドもしくはインターフェロンを使用して治療します。

冬場には特に悪化する傾向があり、出血もみられることもあります。

【猫ウイルス性鼻気管炎】通称ネコ風邪。冬に症状が強くなる病気。治療はどうする?

ウサギの場合

ウサギの場合はスナッフルと呼ばれる病気が多くみられます。

はっきりとした原因はわかっていませんが、ウサギの鼻道内にいる常在菌が異常繁殖し、水っぽい鼻汁と連続したくしゃみが見られます。

軽症の場合は無治療でもいいとは思いますが、たまに症状が重篤化することもあるので投薬が必要になることもあります。

この場合、抗生剤などを使用するのですが、ウサギに使用可能な抗生剤はかなり限られているので、時に難治性の慢性的な鼻炎になることもあります。

またウサギの梅毒が原因で鼻炎を起こすことがあります。

この場合はチーズのような膿性の鼻汁が鼻の周りに多量に付着します。

特殊な抗生剤により治療が可能ですが、治療経過は長くかかることがほとんどです。

セカンドセレクトではウサギも診察可能ですので、思い当たる症状があるウサギの飼い主様がいらっしゃいましたら、いつでもお気兼ねなくご連絡ください。

まとめ

ぼくにとって鼻炎がつらいということが痛いほどよくわかります。

花粉症もそうですが、この手の病気には根治治療がないのがとても残念でしかありませんが、できる限り症状を緩和させる方法をご提案いたしますので、いつでもお気軽にご来院ください。

2019-02-11

いやな話ですが誰もが年齢を重ねていくと、調子が日によって変わってくることが多くなってくると思います。

自分であればその日の調子に合わせて生活のリズムを変えることも可能ですが、それがものを言わないペットであれば対応法に困ることが多いと思います。

昨日は元気で食欲もあったのに今日はどうしたことだろう・・。

特に何かしらの持病を持っているようなペットは、明確にどこが悪いというわけでなく、食欲や元気がない日が続くと、それが何かしらの病気からなのか、年齢による衰えからくるものなのか判断に迷うことも多いと思います。

セカンドセレクトではそんな高齢のペットと一緒に生活をするうえでのアドバイスを飼い主様にいくつかさせていただいています。

今回お伺いさせていただいたご自宅の犬も、15歳を超える老犬で、腎不全を患っており、寒くなってから少しづつ調子を崩してきていました。

高齢犬で足腰もだいぶ弱ってきたということだったので、できる限り負担をかけないように初診の時から往診にてご対応させていただいています。

今回はそんな往診風景をご紹介したいと思います。

高齢のペットの難しいところ

当たり前の話なのですが、ペットが高齢になると段々と食欲も少なくなり、元気がないというよりはねている時間が非常に長くなってきます。

特に犬では顕著なのですが、耳が聞こえにくいのか、反応が悪くなってきたのかはわかりませんが、家に帰ってきても出迎えもしてくれないし、呼んでも振り返ってくれないことも多くなります。

そういった時にこれを年齢による通常の衰えなのか、それとも病的なものがあるのか判断に迷うところが高齢のペットの難しいところだと思います。

今回お伺いさせていただいたお宅の犬も15歳を超え、目に見えて段々と衰えてきていることに、飼い主様はとても不安に感じているようでした。

数年前から腎不全を患っているのはわかっており、当時の担当した先生からは皮下補液を定期的に行うように指示されていました。

ただ飼い主様自身、犬の年齢や負担など治療に踏み込めないところもあり、当初はご相談という形でセカンドセレクトをご利用いただくようになりました。

確かに腎不全の治療においては、病状のステージによって推奨される治療というものが存在し、それに基づき治療計画を練ることが多いのですが、ぼくの個人的な意見では、そういった検査結果からえられるところよりも、犬自身の食欲や活動性、飼い主様自身の状況などを最優先に考える方が、腎不全のような完治しない病気では最終的にはいいのではと考えています。

当たり前のような話なのですが、実際に自分の飼っているペットが病気をしているときになにも治療をしないという選択をするのは勇気が要ることだと思います。

特に年齢が高齢になってくると、ただでさえ段々と衰えてくるのが実感として出てくるため、一日でも長く一緒に生活ができるように、あれもこれもと無理をしてしまうケースが多いと思います。

今回の飼い主様には、治療することによるご自身の負担などを勘案し、皮下補液などではなく、無理なくできることだけをやるようにアドバイスさせていただき、できるだけ飼い主様と犬の負担を軽減させるような治療をすすめていました。

どういったことがあったら治療するべきか?

今回はお伺いさせていただいている理由は、いよいよ食欲がまったくなくなり、吐き気もあるということでご利用いただいています。

年老いたペットに対し、どこまで治療の手を入れていくのかはとても悩むところだと思いますが、セカンドセレクトでは下痢や吐き気など具体的な症状が出たときには、負担のない限り積極的に治療をしましょうとお話しさせていただいています。

高齢なペットが、ましてや何かしら基礎疾患をもっている場合に、段々と活動性が落ち食欲が低下していくのは自然なことであり、ある程度は飼い主様にも受け入れていただく準備をしていただくようにいつもお伝えしています。

今回の飼い主様も同様に、腎不全があるとはわかっていたのですが、今回のように何かしらの症状が出るまでは特に治療という治療はせずにいました。

ただ嘔吐が出始めたということもあり、今のところは数日に1回、犬の食欲などを見ながら往診をご利用していただいています。

これも高齢なペットとの付き合い方の一つだと思います。

まとめ

高齢のペットとの付き合い方は飼い主様によってそれぞれお考えは違うかと思います。

セカンドセレクトの特徴として、他の動物病院よりは少し高齢なペットの治療に携わる機会が多いので、そういったデリケートな問題に対応する経験も多いと思っています。

自宅で飼っている犬や猫が年を取り、何かしら健康の不安を感じたときには、いつでもお気兼ねなくご相談ください。

2019-02-07

便秘症は猫ではもともとよくみられる症状です。

病的な問題がなくても、環境の変化や何かしらストレスが加わっただけで排泄が滞る繊細な生き物です。

セカンドセレクトでも多くの猫の飼い主様から便秘についてのご相談をよく受けることがあります。

便秘は様々なタイプのものが存在しているため、その対応も千差万別です。

今回はそんな猫の便秘症についてご説明したいと思います。

なぜ猫は便秘症になる?

猫は排尿・排便能力も含めて排泄に関しては犬に比べかなり弱い生き物だと思います。

猫はもともと肉食動物であるため、腸自体の長さも短く、腸自体の吸収能力もそれほど高くはありません。

腸の蠕動も他の動物に比べると弱いため、もともと便秘症にはなりやすいと考えられています。

そのうえ、猫は飲水量がもともと少ないため、便の水分含有量がとても少なく硬い便が出やすい他、毛づくろいをした時に一緒に飲んでしまう被毛が便に混じり、余計に排便しにくくなるなど、色々な生理的な要因が加わります。

さらに肥満気味の猫であればなおさら便秘の傾向になります。

健康体の猫でも2~3日便通が滞ることはよくあることで、飼い主様から便が出ないという問い合わせをよく受けます。

たいていの場合は様子を見ていただくのですが、中には病的な問題もあるため、あまりにも便秘が頻繁になるときには一度ご来院していただくことをお勧めしています。

様子を見ていい場合とは?

以下の場合では、1週間程度排便がなかったとしても、様子を見ていただくことが多いケースです。

  • 排便をしようとしている仕草もない
  • 少しいきむことはあるが食欲不振や嘔吐が見られない
  • 下痢をしていてその治療をした後

これらの場合は、もともと便の量が大腸に少ないため、排便自体が刺激されないことで起こります。

したがって一番の処方箋は待つことになります。

また、便秘後の排便とともに出血がついていたという方もいらっしゃいますが、こちらも様子を見ていただくことがほとんどです。

あまり様子を見ない方がいい便秘

排便困難とともに食欲不振や嘔吐などが見られた場合は積極的な処置を行った方がいいと思います。

基本的に大きな疾患がなくても、猫は便秘により状態を崩すことが多くありますが、初発の場合は念のため検査を行った方がいいと思います。

血液検査、レントゲンが基本的な検査項目になります。

重度の脱水、特に腎不全が基礎疾患としてある場合は宿便をしやすく、また保護した猫の場合は特に骨盤が過去の事故などでゆがんでいる場合があるからです。

老猫でも馬尾と言われる尾の付け根あたりに何かしらの変化があることが多いので、一度はレントゲンは必須だと思います。

セカンドセレクトではあまりに便がたまっていた場合には摘便という形で、肛門から指で直接便を摘出します。

以前は浣腸も行っていたのですが、猫のイキミがひどい場合はさらに症状が悪化することもあるため、今ではほとんど行いません。

また脱水などが強くみられる場合には、処置後に皮下補液を行うこともあります。

ちなみに摘便のご料金は1000円から2000円程度、皮下補液は1回2000円から4000円程度になります。

普段のケアの方法は?

ここ近年は便秘専用の食事がかなり効果的だと思いますので、可能な限り食事療法を取り入れるべきだと思います。

セカンドセレクトでも取り扱いがりますので、いつでもご相談くさい。

また便通を促すサプリメントもあります。

不幸にも食事療法などで管理が困難な場合は、下剤などを低用量で飲み始め、便の硬さを調整していきます。

たいていはこれらの処置で安定するのですが、骨盤が歪んでいたり、高齢でいきむ力がないなどの悪条件があった場合には摘便などを定期的に行う必要があります。

摘便処置は猫によっては往診でも対応は可能なので、病院に連れてくる負担を避けたいなどご希望があれば、お気軽にお問い合わせください。

往診で高齢の猫の便秘を管理する!セカンドセレクトの往診風景。

まとめ

排便は毎日のことです。

便秘は時には猫の健康状態を大きく低下させることもあります。

まだ症状が出ていなくても、慢性的に宿便がたまっていると腸の収縮能力が失われやすくなり、より自覚症状が出やすい状態になります。

宿便が多いかどうかは検査などをしなくても触診だけで簡単にわかりますので、ちょっと便秘が心配と思ったら、お気軽にご来院ください。

血便!?飼っているペットの便に血が付いていた時の対応法。

2019-02-05

飼い主様の中にも健康診断をご自身が受けられた時に中性脂肪やコレステロールの値を気にされた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

中性脂肪やコレステロールが多く含まれている血液は見た目も白っぽく、血球成分を取り除くと白いドロッとした液体が分離されます。

この脂肪分を多く含んだ生理的な液体を医学的用語で「乳び」と言います。

基本的に血液中の脂肪分は血管の中で輸送されるのではなく、リンパ管を通って各所臓器に運搬されていきます。

血液検査などを行った際、結果の表に特記事項として乳びと書かれていた場合は、血液の中に含まれている脂肪分がリンパ管で吸収できないぐらい多いことを意味しているので、食事の内容などはより一層気を付けた方がいいと思います。

ところでたまにこの乳びが何らかの原因でリンパ管の外に漏れ出し、胸の中にたまってしまう病気があります。

「乳び胸」というのがその病名に当たるのですが、動物病院でもしばしば遭遇する病気です。

今回はあまり聞きなれない病気かもしれませんが、乳び胸についてご説明したいと思います。

乳び胸の原因は?

ほとんどのリンパ管は腸管にある静脈と鎖骨の下にある静脈とを結んでおり、その大部分は胸の中に存在しているため別名「胸管」とも呼ばれています。

リンパ管の中には血管から輸送された脂肪が多く含まれており、油分を摂取した後は肉眼的にも白い管として見えることもあります。

乳び胸はこの胸管がなんらかの理由で破損したことにより起こります。

破損したリンパ管からはリンパ液が持続的に漏出してきます。

レントゲンやエコーなどで胸水を確認したのち、除去した胸水を調べて断定するのですが、肉眼的にも非常に特徴的な色調をしているため、診断は容易につきます。

多くの場合は外傷性と言わており、交通事故や落下事故などで起こる併発疾患です。

外からの圧力によりリンパ管が損傷し、そこから脂肪を多く含んだリンパ液が漏出してきます。

外傷以外にも腫瘍の存在や心不全などが原因にあげられますが、多くの場合は原因が特定できない場合も多く、なんの予兆もなくいきなり乳び胸になっていることも多くあります。

乳び胸がたまった犬や猫は呼吸不全に陥り、一般状態は一気に低下していきます。

呼吸は腹式呼吸になり、全く動かなくなることが多く、猫でも開口呼吸をし始めます。

またリンパ液は脂肪を含む栄養素を多く含んでいるため、長期的なリンパ液の漏出は栄養失調を引き起こすため、段々と動物は削痩していきます。

治療法はあるの?

乳び胸で最も積極的な治療は外科的な手法を用いることです。

まず麻酔をかけ手術ができるような状態を回復させたのち、CT撮影を行いリンパ管の破損部分を特定していきます。

基本的に破損している個所を縫い合わせ回復させることは不可能に近いので、一般的には破損している個所のリンパ管付近を結紮してリンパ液の漏出を防ぎます。

胸管結紮と言われるこの手法は、唯一の根治治療になるのですが、漏出部分を完全に特定できないこともあるため、術後に乳び胸の再発がないかどうか1か月近くは観察が必要になります。

またリンパ管を結紮することによる合併症もあるため、人間の医療でも術後の死亡率は10%前後と言われています。

それでも唯一の根治医療にはなるので、できるだけ早い段階で一度は積極的に視野に入れた方がいいと思います。

セカンドセレクトでは残念ながら胸管結紮を行えるような施設がないため、2次診療を行っている動物病院にご紹介をしています。

基本的にCT撮影ありきの手術になるため、CTが併設されている動物病院のみ対応可能になるため、選択肢はそれほど多くはありませんが、可能な限り飼い主様の状況に合わせたご紹介をしております。

何らかの理由で手術ができない、もしくは手術には移行したくないご希望があった場合は、内科的な治療を選択します。

まずは低脂肪食を与えるように心がけてもらいます。

脂肪分が多い食事はリンパ液が増加傾向になるからです。

また人間のサプリメントでルチンというものがあるのですが、ルチンの投与によって乳び胸がまれに改善することもあります。

残念ながら日本では販売されていないのですが、以前に比べるとインターネットにて容易に個人輸入できるので、セカンドセレクトでは飼い主様に個人的に購入していただいています。

これらの内科的な手法は外傷性の乳び胸には効果があるという報告もあるのですが、自然発生的な乳び胸には効果がなく、乳びはとめどもなく胸腔内にたまっていきます。

胸腔内の乳びの量が増加すると、犬や猫は呼吸不全にすぐ陥るため、定期的に胸腔に針を穿刺して乳びを抜去します。

リンパ管の破損の状態によって乳びがたまってくる速度は違うのですが、遅くとも1週間、とても速い場合だと1日、2日でかなりの量の乳びがたまってきます。

胸腔に穿刺すると感染や胸膜炎を起こすといったリスクもあるので、あまり多数回の胸腔穿刺は避けるべきと言われてはいます。

そういった場合は胸腔にドレーンを設置し、たまった乳びを管で外に出すようにするのですが、管理も難しく、やはり合併症もあるため、予後はあまりよくはありません。

まとめ

今のところ乳び胸には確固たる根治治療はないのですが、セカンドセレクトではできる限り緩和が出来る方法を模索していくので、もし乳び胸わ患ってしまった場合はいつでもご連絡ください。

動物の移動が困難な場合も多く、往診のご依頼も多いのですが、こういった乳びを含めた胸水の治療は往診治療は不向きとなります。

本当に申し訳ないのですが、セカンドセレクトまでご来院下さい。

できる限り本人の負担にならないような治療を進めてまいります。

2019-02-01

猫がかかる病気というものは、たまに原因がはっきりしないことがあります。

もともと犬のように与えた食事を一度にがつがつと食べるようにしないことも多いので、実際に食欲が落ちて病気なのかどうかもすぐにはわからない事もよくあります。

また、一日中よく寝ているので活動性が落ちているのかどうかも、数日たってから初めて飼い主様が気づくということも割とあることです。

健康な猫でも嘔吐が頻繁に起こることもよくあり、こういった猫本来の特性から、本当に病気なのかどうか獣医師ですら迷うこともよく遭遇するケースたと思います。

今回はそんな猫にこれといった特別な症状はないのだけど、あきらかに「シャキッとしない」という症状の時によくある原因の一つに膵炎があげられます。

以前と違い、猫の膵炎は血液検査で簡易的に調べることもできるため、往診でも十分に対応できるようになりました。

今回は膵炎を患った猫の往診の風景をご紹介したいと思います。

犬や人と違う猫の膵炎

人間でもよくあるのですが、お腹が痛くて吐き気が止まらないと訴えて病院に行くと急性膵炎と診断されることがあります。

犬の場合も人間と症状が告知しており、腸内細菌が何らかの理由で膵臓に感染を起こし症状を引き起こします。

膵炎は発熱、嘔吐、食欲不振が見られ、症状が激烈に進むと腹膜炎などを併発し、時に死を招く恐ろしい病気です。

ですので、往診では犬の膵炎の治療は中々うまくいかないこともあります。

【犬の膵炎】病院に行ったら膵炎と言われた。入院?通院?治療法は?食事療法は必要?

一方、猫の膵炎の場合は感染などは見られず、症状も人間や犬のように顕著ではありません。

嘔吐や食欲不振は見られるのですが、1日1回や2回程度の嘔吐と食欲も2~3割程度は食べているということがよく見られます。

まさにパッとしない症状というのが猫の膵炎の特徴です。

今のところ猫の膵炎のはっきりとした原因はわかっていなのですが、おそらく何らかの免疫が関与している病気だと考えられています。

往診での検査・治療法

かなり以前では猫の膵炎はあまり特定する方法がなく、しばしば獣医師を困惑させていたのですが、10年程度前から猫の膵炎は血液検査で特定できるようになりました。

ちょっと調子が悪い猫を検査してもこれと言った原因が見つからなかった時には、膵炎の検査をおこなうという手順が一般的です。

現在では外注検査として検査を依頼すれば1両日中には結果を得ることが出来ますし、簡易的なキットを使用すればその場で検査をすることも可能になりました。

今回お伺いしたお宅の猫も定期的に膵炎の値を計測し、治療の計画をご相談しています。

ちなみに検査代は7000円です。

結果は2,3日以内にメールもしくは郵送にてご報告します。

遠方の飼い主様であれば治療薬も同様にご郵送します。

猫の膵炎の治療は、人間や犬と違い感染を起こして膵炎が起こっているわけではないため、抗生剤はあまり使用しません。

抗生剤は腸炎を併発しているときには使用することもありますが、たいていの場合はステロイドを主軸とした投薬で経過を見ていきます。

猫の場合はステロイドの副作用がほとんど見られないため、割と高容量で投与していくことも多くあります。

今回の猫も最初はやや高容量から開始し、今はかなり少ない量でも維持が出来ています。

状態は安定しているので、2か月おきぐらいの検査を行い、経過を観察しています。

今回の往診では行ってはいませんが、なかには難治性の膵炎もあるので、そのほかの免疫抑制剤などを使用していくこともあります。

ただ、膵炎を起こしていることが検査の数値上明白であっても、症状があまり強くない時には不要な投薬は見送り、抗アレルギー食などの食事療法を行い経過を観察していくこともあります。

猫の見た目から調子の判断をするのは難しいのですが、体重の増減や食事の量などを見ながら投薬を相談していきます。

何しろ、食欲のない猫に投薬するのは飼い主様にとってはかなりのストレスになると思うので、セカンドセレクトでは猫の慢性疾患にはできる限り無理な投薬をしなくてもいいように配慮して治療をすすめていきます。

まとめ

猫の膵炎は、最近ちょっと調子が悪いかなと思って健康診断をしたら見つかるケースもよくあります。

ただ、何もないかもしれないのにわざわざ動物病院に連れて行くのも負担が心配と思っていらっしゃる飼い主様には往診という選択肢もあります。

セカンドセレクトでは老猫の健康診断はよくお受けするご依頼内容の一つです。

もし少し気になることがあれば、いつでもご連絡ください。

セカンドセレクトが老猫の健康診断してきました。往診で何が検査できるの?

2019-01-30

長い間獣医師をしていると、ペットの流行る犬種や猫種がその年によっていろいろ変わるなぁとしみじみ実感することがあります。

獣医師にとって、犬種や猫種の違いはかなり重要です。

なぜなら、猫や犬の種類によってなりやすい病気が違ってくるからです。

そういった病気の中でも有名なものの一つとして、椎間板ヘルニアがあげられると思います。

ミニチュアダックスで極めて多いこの病気は、突如として起こり、症状もいきなり重篤化します。

以前に比べると若干治療の進め方が異なるので、今回はそこについてもご説明したいと思います。

ミニチュアダックスでなぜ多い?

椎間板ヘルニアの記述は、ネット上でも非常に多いのですが、ミニチュアダックスでなぜ多発するのか?ということを簡単にまとめるとミニチュアダックスだからとしか言いようはありません。

胴長短足の独特な形は、軟骨が変形しやすいからこそ出てくる形質です。

椎間板自体が軟骨でできているため、たとえそのミニチュアダックスが太っていようが痩せていようが、歩いていようが走っていようが、ダックスでいる限りは椎間板ヘルニアからは逃れられません。

またその変形の仕方も、椎間板が徐々に変形するというよりは、外側がはじけて軟らかい中身が「プチュ」っと一気に出るような感じになります。

椎間板の変形は直接脊椎神経に影響するため、「プチュ」っとでた椎間板の中身の量によっては重篤な麻痺がいきなり起こります。

他の犬種ではならないの?

ミニチュアダックスと同じように軟骨が変形しやすい犬種はいくつかあります。

最近人気の犬種としてあげらるフレンチブルドッグも椎間板が変形しやすく、椎間板ヘルニアの多い犬種だと思います。

また、トイ・プードルも比較的椎間板ヘルニアが多い犬種だと思います。

ぼくが今まで経験した中で、これらの犬種以外ではあまり重篤な椎間板ヘルニアの症例はあまり見たことがありません。

椎間板ヘルニアの理想的な検査方法はMRIとなるのですが、人間に比べると検査がやや煩雑になるので、症状から椎間板ヘルニアが疑わしければすぐに検査というわけにはいかないため、全頭についてMRIを実施することはできません。

そのため、他の犬種で検査を行えば、椎間板ヘルニアはどの犬種でも起こりうるのかもしれませんが、こと症状の重篤さで言えば、ミニチュアダックス、フレンチブルドッグ、トイ・プードル以外の犬種にはほぼ見られないと思います。

手術をした方がいい?するべきなの?

大前提として以前と違い、椎間板ヘルニアの手術はほぼどの病院でも行えるようになったと思います。

椎間板ヘルニアの手術に使用する機器も性能が向上しており、かつ椎間板ヘルニアはかなり多い症例なので、獣医師自体の経験値も増えてきたことがその要因の一つだと思います。

またMRIのような大型の検査機器も、都内であれば多くの施設が保有しているため、手術までに要する時間も大幅に短縮されました。

そういった背景もあるので、現在では以前よりも症状が軽い段階から手術が推奨されるようになっています。

10年程度前であれば、ほとんどの病院では両後肢がマヒしている程度では最初の段階からあまり手術を積極的には勧めていなかったと思います。

もちろん一部の専門医や外科を積極的に行っている病院であれば、以前から早期の段階から手術を行っていました。

ただ、たいていの獣医師は、排尿の麻痺が起こった場合や痛覚がマヒした場合などは内科的治療に比べると手術の治癒率は非常に大きな差が出てくるため、この段階で手術に踏み切るというのがほとんどでした。

しかし先ほど書いた通り、最近ではほとんどの動物病院で、歩行が困難になった状態でできる限り早期に手術を勧めるのが一般的です。

それだけ技術の向上があったという喜ばしい要因が背景にあるのですが、困ったことに特にインターネットの記事などは、こういった状況が起こる以前に書かれた記事が多いため、今の動物病院での説明と若干のずれがあると思います。

この点で困惑されている飼い主様が多くいらっしゃるのも事実で、「手術をした方がいいのかどうか」という相談よりも「手術をしないといけないのか」どうかという相談をよく受けることが多くなりました。

ここからはあくまでもぼく自身の超個人的な意見です。

ぼく自身は以前に勤めいていた動物病院で椎間板ヘルニアの手術の執刀はかなり多くの件数を経験してきました。

以前勤務していた動物病院はどちらかと言えば積極的に手術をお勧めするタイプで、割と早い軽い症状の段階から手術を選択肢の視野に入れていました。

手術に使用する機器も当時では最新の機器があったため、他の動物病院で行うよりもかなり術創も小さく、手術によって脊椎にかかるダメージもかなり少ない方だったと思います。

今現在、5年以上前に自分が椎間板ヘルニアの手術を行い、そこ仔達が老齢犬になってからも診察を担当させていただく機会が多いのですが、手術を行った犬たちは他の老犬に比べると背中が丸く変形しやすいなぁというのが率直な感想です。

もちろん手術前には歩行が出来なかったり、排尿麻痺などが起こっていたものが、術後に日常生活を普通に過ごせるところまで回復しているわけですから、手術は必要だったと思います。

ただ、年老いたその犬たちの現在を診ていると、手術を行わずに治癒した犬たちの方が、見た目は若そうなので、手術以外で治る方法をもう少し模索したほうがよかったかなと正直に感じています。

手術をしても治らなさそうな症例は?

たくさんの手術を経験していると、医学的な根拠はあまりないのかもしれませんが、手術をしても治りにくそうだなぁとなんとなく予測できる症例も出てきました。

以下にあげるような椎間板ヘルニアの症例は、個人的には術後の治癒経過が極めて悪いと感じているので、何かしらの手術へのリスクがある犬に関しては、手術はあまり選択しない方がいいかもしれないと考えています。

  • 脊髄の炎症の範囲が広範囲である犬
  • 椎間板の圧迫の程度は強くないのにもかかわらず、痛覚麻痺が起こっている犬
  • トイ・プードル

勿論、やってみないとわからないのですし、あくまでも医学的な根拠のないぼくの経験則のみの意見ですので、まだ年齢が若く、手術を行った方がいい状態であれば担当医の先生の言葉を信じていただくのがよいと思います。

まとめ

【実際の往診治療風景】椎間板ヘルニアになってしまったMダックス。手術ではなく往診で治療するとなるとこんな感じ。

今回の記事では病気の説明というよりは、手術を行ったほうがいいのかというところを中心にごせつめいさせていただきました。

セカンドセレクトでは先ほども書いた通り、椎間板ヘルニアの手術は他の動物病院と同等以上の技術力で対応することはできますが、早い段階からの手術はあまりお勧めしていません。

歩行麻痺があったとしても、排尿麻痺がなければステロイドの投薬とリハビリによって割と問題なく回復することがほとんどです。

したがって排尿麻痺があれば手術をやはりお勧めしますが、歩けない程度であれば慌てず1週間から1か月程度は経過を見ることをお勧めしています。

もしご自宅で飼っている犬に椎間板ヘルニアの診断が下り、治療にお悩みを感じたら・・・相談だけでも構いませんのでいつでもお気軽にご相談ください。

2019-01-28

人間の社会ではアレルギー性の疾患はかなり深刻です。

子供の食事のアレルギーは代表的なもので、小麦や乳製品に気を使われている親御様も多いかと思います。

アレルギーを持つ子供は食材の制限があり、食べられるもの、食べられないものあり大変かわいそうなのですが、食事のアレルギーに関しては原因となる食材を除去することがまだ可能なので、なんとかコントロールできる病気だと思います。

一方で同じアレルギー性の病気でもアレルギー牲の気管支炎は、その原因を避けることがかなり困難になります。

吸入から侵入してくるアレルギーの原因物質は多様なものがあり、それを完全に日常生活から排除するのは不可能に近いと思います。

ぼく自身も重度の花粉症なので、吸入性のアレルギーにはほとほと困っています。

アレルギー性の気管支炎は程度がひどい場合を喘息とも呼ぶのですが、動物の世界でも猫では頻繁にみられる疾患です。

猫喘息は人間同様、アレルギーの原因物質を完全に避けることは難しく、時には重篤な症状を引き起こします。

今回はそんな猫喘息についてご説明したいと思います。

猫喘息の症状は?

人間の喘息と同様に猫喘息の主な症状は呼吸が荒いとか、咳が出るといった呼吸器系の症状が出ます。

猫はもともと呼吸器の症状は目立たないため、何かしらの症状が出ているときには病状はある程度進行していることが多いと思います。

特に長毛種や若い猫で多いのですが、興奮した後に口を開けて呼吸するような生理的な呼吸の乱れではなく、安静時でも呼吸が速くなることがよく見られます。

断続的に発咳もみられ、最後に痰を吐くようなしぐさが多くみられます。

咳は日中よりは夜から朝方にかけて多くなる傾向があり、明け方は連続的に起こる発咳がなかなか治まらないことも多くみられます。

症状がさらに進むと、夜寝ているときも呼吸の回数は著しく上昇していきます。

通常であれば呼吸回数は1分間で20回もいかないことが多いのですが、何かしらの異変を肺や気管に抱えている場合は30回、40回と越えるようになります。

呼吸の仕方も胸が膨らんで呼吸をしているというよりは、お腹が膨らむ腹式呼吸が見られるようになります。

このころになると、猫自身の食欲や一般状態も著しく低下するので、可能な限り早急な対応が必要になります。

猫喘息の検査方法は?

一般的には猫喘息の確定診断をつける検査方法はありません。

アレルギー検査を行うこともできますが、喘息であることを証明することはできないため、基本的にはその他の疾患が内かどうかを検査していく除去診断という方法を用います。

同じような呼吸器の症状がでる疾患はいくつかあるので、レントゲンとエコー検査で全体的に調べていきます。

また、腎臓などに異常が見られている場合や、貧血を起こしている場合なども呼吸器の症状がみられることもあるので、血液検査も同時に行った方がいいと思います。

甲状腺機能亢進症も猫の代表的な病気の一つですが、同様の症状を引き起こす一つの原因にもなりうるので、同時に検査を行うことをお勧めしています。

他にみられる疾患がなく、レントゲン上で気管支に炎症像が見られた場合、猫喘息と仮診断を行い治療をすすめていきます。

治療法は?

軽症の場合は様子を見ていくこともあります。

この場合、セカンドセレクトでは飼い主様に睡眠時の呼吸の回数を自宅で計測するようにお願いしています。

睡眠時の呼吸の回数が30回後半を上回るかどうかが、治療開始のひとつの目安になるからです。

いよいよ治療が開始された場合、主にステロイドの投薬が基本的な治療法になります。

猫の場合、ステロイドの副作用はほとんど出ないと言われているため、症状の改善がみられるまで割と高容量で使用していくケースも多くあります。

ただし、ステロイドの治療は完治が目的ではなく、症状の緩和が治療の目的のため、投薬は長期的に、ほとんどの猫で生涯にわたり治療が継続していきます。

問題なのは猫に投薬を毎日行うのがかなり難しいというところです。

セカンドセレクトでは錠剤を粉末にしたり、シロップにする等、形状を変えて処方して、できるだけ飼い主様の投薬の苦労を軽減するように努めています。

また最近では、嗜好性の高い投薬用のペーストも販売されるようになっているので、そういったものを使用される飼い主様もいらっしゃいます。

ステロイドは他の形状として吸入などもあるのですが、あくまでも補助治療であるので、内服を投薬することからは離脱することは困難だと思います。

まれに症状が投薬だけでは緩和できないケースもあります。

そういった場合には飼い主様に酸素吸入器をレンタルしていただき、自宅で簡易ICUを設置します。

高酸素化であれば呼吸器の症状もある程度改善するのですが、非常に制限のある生活となるため、猫や飼い主様のご負担はかなり大きくなるかもしれません。

まとめ

どんな病気もそうなのですが、慢性的な病気というのは猫も飼い主様も苦労が絶えないと思います。

セカンドセレクトではできる限り負担をかけないような治療をすすめていいくように努力してまいりますので、何か気になることがあればいつでもご連絡ください。

2019-01-24

人間の病気の中でも季節性のあるものはたくさんあります。

特に冬の時期で気を付けないといけないのは、インフルエンザウイルスとノロウイルス。

こういったウイルス性の疾患は乾燥した冬でよくみられるようになります。

同じように動物の世界でも季節性のある病気はいっぱいあります。

今回ご説明したい病気は猫ウイルス性鼻気管炎、FVRとかネコ風邪と呼ばれる病気で、冬に症状が強く出る傾向があります。

特に猫を多頭飼育しているご家庭では気を付けた方がいい病気の一つですので、ご参考にしていただければと思います。

猫ウイルス性鼻気管炎とはいったいどんな病気?

猫ウイルス性鼻気管炎は猫ヘルペスウイルスによる感染によって起こります。

人間や犬にもヘルペスウイルスは存在しますが、人間には人間の、犬には犬のヘルペスウイルスに分かれており、種を超えて感染することはありません。

猫のヘルペスウイルスは顔面周囲の粘膜組織である結膜、鼻腔の粘膜、口腔内の粘膜で増殖するため、目やにや涙、鼻水やくしゃみ、口内炎などが主症状です。

症状には程度があり、軽症であればくしゃみや結膜炎程度で終わります。

またよくあるのが、鳴き声がかすれる、ガラガラ声になるなどをうったえる飼い主様もいらっしゃいます。

猫自体の免疫力によっては重度の細菌の二次感染をが併発することもあり、膿性の目やにや鼻水などが見られるようになります。

成猫の場合は軽症で済むことが多いのですが、高齢や免疫力が低下している猫では発熱が見られることがあります。

発熱は数日続き緩やかに回復していきますが、その間は食欲がほとんどない状態が続くため、飼い主様の介護が必要となるケースもあります。

特に仔猫の場合は、ヘルペスウイルスの感染により衰弱し、死に至ることもあります。

またヘルペスウイルスの特徴として持続感染が見られ、再発を繰り返すこともあります。

ヘルペスは一度感染が成立すると、活動期と休止期のサイクルに分かれます。

活動期では顔面周囲の粘膜から飛沫感染により、他の猫にどんどん伝搬していくのですが、休止期には猫の神経の中に潜み、その存在が全く見られなくなります。

神経細胞は猫の免疫システムから唯一完全に切り離されている細胞なので、神経の中に潜んでいるヘルペスウイルスを排菌させる手立てはありません。

したがって仔猫の時に感染したヘルペスウイルスが数年後に再燃したり、慢性の鼻炎や結膜炎を引き起こすこともよくあります。

治療法は?

猫ウイルス性鼻気管炎はその症状によって薬剤、治療期間など大幅に変わってきます。

症状がくしゃみや水様性の鼻水などだけであれば、点眼薬や点鼻薬程度で十分改善します。

鼻水が膿性のドロッとした鼻水の場合は、内服薬などで抗生剤を使用したほうが治癒は早くなります。

問題は食欲不振が見られた時です。

特に高齢の猫では多いのですが、この病気で食欲が落ちるときはたいてい発熱が見られた場合か、慢性的な鼻炎を起こし、鼻道がほぼ狭窄してしまい、臭いがかげず食事に興味がわかなくなるかどちらかです。

この場合、内服での管理でもいいのですが、高齢猫では食欲不振による体重減少、脱水が顕著に表れるので、セカンドセレクトでは皮下補液などを併用しながら投薬を続けていきます。

以前、別の記事でも書いたのですが、個人的な使用感では抗ウイルス薬と言われるインターフェロンはコストの割にはあまり効果が出にくいため、あまり積極的には使用しません。

むしろ抗炎症作用があるステロイド剤を使用することの方が多いと思います。

ステロイド剤は免疫力を下げる作用もあるため、感染症の場合は感染を増悪させる可能性もあるのですが、使用に注意して投薬すれば、むしろ解熱などにはかなり有効だと思います。

一方で仔猫が猫ウイルス性鼻気管炎に感染し衰弱した場合は集中治療が必要です。

予後はとても悪いケースもあるのですが、できる限り入院にての管理をお勧めしいてます。

ワクチンの効能は?

猫の3種混合ワクチンでヘルペスウイルスは防ぐことはできますが、残念ながらワクチンの効能は万全ではありません。

特にヘルぺスウイルスに関しては、ワクチンで得られる免疫力は非常に弱く、ワクチンを接種していても感染する可能性は高いと考えられています。

また、すでに感染した猫がいつ再発するかはわからないこともあり、特に多頭飼育の場合は1頭が発症した場合はもれなく水平感染を起こします。

とは言いつつも、現段階での予防法はワクチン接種しかありません。

製薬会社の違いによって、ワクチンの効能も全く変わりません。

ですので、外に行かない猫だったとしても、特に多頭飼育の場合はワクチン接種を行った方がいいでしょう。

ちなみに現段階で推奨されている猫のワクチン接種方法ですが、感染のリスクが低い猫と高い猫で接種の方法が異なります。

感染リスクの低い猫とは室内のみで1頭のみ飼育している状況で、かつペットホテルなどを利用しない猫になります。

こういった低リスクの猫に関しては、3年に1度のワクチン接種が推奨されています。

感染リスクの高い猫とは頻繁にペットホテルを利用する、もしくは多頭飼育であり、室外にも行ってしまう猫たちで、従来通り1年に1回の追加接種が望ましいとされています。

人間のワクチンもそうですが、可能な限り接種の回数を減らすのが世界共通の流れのようです。

まとめ

とにかく猫ウイルス性鼻気管炎は厄介な感染症の一つです。

人でも風邪は引き始めが肝心と言います。

もしご自宅でネコがくしゃみをし始めたら・・・お気兼ねなくセカンドセレクトへご連絡ください。

猫がくしゃみ、鼻水。ちょっと熱っぽい・・・セカンドセレクトの往診でネコ風邪を治療する!

2019-01-18

かなり前の時代から、犬や猫の口腔内管理の方法はあまり変わっていません。

正直な話、ペットの歯というのは、獣医学上それほど重要視されていないことは多いと思います。

悪くなった歯は抜歯するのが基本。

これが今でも獣医医療のスタンダードな考えです。

もちろん獣医師の中では、特に犬の口のなかで繁殖したある種の口内細菌が、人間にも感染し影響を及ぼすと危惧している先生もいますが、まだ一部にとどまっているのが実情です。

一方で飼い主様側からすると、ペットのデンタルケアはかなりご自身の生活と密着しています。

なぜなら、歯周病になったペットの口臭はかなり強いものがあり、一緒に生活するうえでもかなり問題が出てくるからです。

デンタルケアとしては人間と同様で頻回の歯磨きが有効なのですが、ほとんどのペットでは歯磨きをほとんど受け入れてくれず、ほとほと悩んでらっしゃる飼い主様も多くいらっしゃいます。

そういった飼い主様のために色々なサポートを行っています。

セカンドセレクトではもちろん、院内でのデンタルケアも積極的に行っていますが、今回の記事では往診での歯磨きを定期的に行っている犬の飼い主様のについてご紹介したいと思います。

自宅で歯磨きが出来ない場合の代替方法は?

ほとんどの飼い主様がご自宅での歯磨きには苦労されていると思います。

もっと簡単に、そして効果的な他の方法はないのだろうかとよくご相談を受けますが、申し訳ないのですがあまり効果的な方法はありません。

スプレーを歯に吹きかけて歯石を溶かすものや、デンタルガムといったものがしいて言えば代替方法となるのですが、残念ながらそれほど効果的ではありません・・・。

セカンドセレクトでのデンタルケア

基本的には人間のように毎食毎に歯磨きを行うのが最も有効なのですが、それが出来ないペットの歯には歯石がどんどん付着していきます。

セカンドセレクトでは歯磨きがご自宅であまりうまくできない飼い主様のために、月に一度の定期的な歯石の除去をお勧めしています。

自宅でできるペットの歯石除去!?往診専門動物病院セカンドセレクトなら無麻酔で歯石除去を行います!!

今回お伺いさせていただいたご自宅では、15歳を超える高齢犬を飼育されており、月に1回の健康診断を兼ねてデンタルケアを行っています

高齢犬がゆえに通院の負担もあり、また移動手段も限られているため、定期的に往診で行っています。

セカンドセレクトでは無麻酔で超音波スケーラーを用いて、歯石除去を自宅で行うこともよくありますが、今回は定期にデンタルケアを行っているため、それほどの歯石は付着していないので、簡単な処置でも清潔な歯がかなり維持できます。

超音波スケーラーは犬自体が許容してくれないこともあり、しっかりと保定を行わないといけません。

そういった意味では、高齢犬はまめにデンタルケアを行い、処置にもあまり負担がかからないようにした方がいいと思います。

ちなみにセカンドセレクトでは超音波スケーラーを使用した歯石除去は3000円から10000円程度ですが、今回行っていたような簡単な歯石除去と歯磨きなら1000円で行えます。

セカンドセレクトから半径8㎞以内であれば往診料は特にかかりませんので、いつでもお気軽にご連絡ください。

まとめ

最近の研究では、犬の主要な口腔内細菌の中には人間に感染を起こし、まれに重大な疾患を引き起こすものもあるということが解ってきました。

一方で、獣医師にとっての臨床的な歯科学はまだまだ発展途上です。

今のところは、こういった口腔内細菌の繁殖を抑えるためには定期的なデンタルケアのみが唯一の方法となります。

もし飼っていらっしゃる犬の口の臭いに少し気になることがあれば・・・、お気軽にご連絡ください!